インサイド・ヘッド2のレビュー・感想・評価
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ハズカシの登場は人生のエポックメーキング
「精神を成長させるためには、恥をかくことが必要」というのは、YouTubeでも盛んに情報発信している精神科Dr.の言ですけれども。
いわく「恥をかいてしまっても「次はこんなことをしないぞ」と思い直せばそそれで済むところ、多くの人は恥をかくことから逃げようとするので、精神的な成長が止まってしまう。「次は完ぺきにやってみせるぞ」というポジティブな捉えで、恥をエネルギーに変えることが大事。
いろいろな場面で失敗をしたり、恥をかいたりすることは誰にでもあると思うので、そこをすべてポジティブの方に転換していけるとすると、人生で100回失敗して100回恥をかける人は、ものすごい成長をすることになる。」と。
本作でも、司令部から放逐されてしまったヨロコビとカナシミに与(くみ)して、シンパイ(とダリィ)の暴走を何とか抑えるべく密かに司令部に潜入したカナシミを匿(かくま)ったのは、他ならぬハズカシでした。
あと、前作の時にも思ったのですけれども。
ヒトは、これだけの記憶(思い出)を抱えて生きているんだなぁ、というのが率直な感想。
ある傾聴ボランティアの集まりで、話し手から話を引き出すきっかけとして「あなたの人生のリュックサックには、どんな思い出が入っていますか」という決まり文句があるそうですけれども。
そういう言い方をするのであれば、誰の「人生のリュックサック」にも、これだけたくさんの記憶(思い出)が入っていると言うことでしょう。
(その点から言っても、これだけの記憶(思い出)をまったく「無」にさせてしまうような自死という選択が無意味なことにも、評論子には思えました。)
そんなことにも想いが至ると、ひとりの少女・ライリーの内面的な成長譚を、擬人化してアニメ化した一本とだけ評してしまったら、それは本作の上っ面を軽く撫(な)でただけに終わってしまうとも思われます。
いずれにしても、佳作だったことは、間違いがなかったことと思います。
前作と同様に。
(追記)
前作と同様に、困難に直面して困り果てたときのヨロコビの表情が脳裡から離れません。評論子には。
本来は「歓び(喜び)」を司るキャラクターのはずなのですけれども。
それでもやっぱり困ることがあるというのは、やっぱり人生というものは「山あり谷あり」で、決して平坦ではないよという暗喩だと受け止めるのも、評論子の穿ちすぎ・考え過ぎではないとも思います。
共感できる悩みと成長
ピクサーらしさ
思春期のしんどさと感情の優先度
大人こそ観てほしい
泣いた、
もう涙がとどめなく溢れるって言葉がぴったり
っていうくらい泣いた。
1も泣けたけど
今作はさらに心にダイレクトに刺さる。
アニメーション作品は第一に子供達に楽しんでほしいけど、
『インサイド・ヘッド2』は
大人にこそ深く深く染み入る物語だと思う。
自分のどんな感情も愛しく思うし、
これまでの人生やどんな選択も肯定したいと思えるし、
色々なことを思い考えながら一生懸命生きる自分に「お疲れさま、ありがとう」と声をかけたくなるし、
これからはもっともっと自分自身のことを大切にしなければ、と思う。
前作より各キャラの活躍や魅力が伝わるシーンがたくさんあり、ムカムカ推しとしてはそれも嬉しかった!
また、普段はすこーしやりすぎ?と思うこともあるヨロコビが終盤にシンパイと向き合う場面では、ヨロコビだからこそのあたたかな安心感があったし、練習試合最後の太陽の光と「あなたを必要としてる」の演出は、どこか身に覚えのある感覚で、ああ、自分の中にも彼らがいるんだなぁと実感する秀逸なシーンだった。
ストーリー展開やチャーミングなキャラクター達を楽しみつつ、
複雑な感情にまっすぐに訴えかけてくる、素晴らしい作品です。
こんな作品をつくってくれて本当にありがとうピクサー!!
タイトルなし(ネタバレ)
映画館で鑑賞🎥
1も大好きなんだけど、
2もとっても好きでした♡
子供の成長の変化が
昔こういう気持ちだったな
って懐かしかったです。
色々な葛藤があるよね。
最後はとても感動した🥲
感情の視覚化
1を観ていたので2も鑑賞。字幕。前作のピンボンが大好きで悲しくて手放したくなくて涙溢れて大好きだった。歌も歌える。
2はライリーが思春期を迎えてより複雑な感情が入り混じってくるお話。
ヨロコビのうざさはそのままに(笑)新キャラ“シンパイ”が追い詰めます。私も心配な時、ああなってるんだと視覚的にみられてどうしようもなく支配されてつらい気持ちがよくわかった。それを止めるのは良いこと悪いこと全て自分を作ってきたものだと。それが自分らしさと。冗長なセリフで説教くさく伝えたりしないところ流石です。
ライリーがヨロコビを求め、本当の友達は心配してくれるところ涙出る。
小ネタは笑えるけど、中盤少し眠くなる…子供も楽しめる作品だからゆっくり進むのは仕方ないですね。
シンパイ以外の新しい感情にももっと活躍して欲しかったところはある。キャラ多いからなぁ。
ヨロコビのところにピンボン置いてあった?
のんびり観るには良き映画でした。
“ナツカシ”ばかり出てくるこの頃です。
今悩みを抱えているすべての人に見てほしい一作
前作『インサイド・ヘッド』(2015)でちらっと登場した「思春期スイッチ」が作動したら…、という、続編としては非常に正統的な内容です。
また新たな感情たちの登場でライリーの認識世界をめぐる主導権争いが起きる、という展開は冒頭からすぐに察しがつくし、実際その通りに展開していきます。
では本作は予定調和だけの退屈な映画かというと全く逆で、ライリーとともに成長したヨロコビたち以外の、シンパイなどの新たな感情たちがなぜ生まれなければならないのか、思春期の心の揺らぎとはいったいどのように生じるのか、といった、本来なら小難しくならざるを得ない説明を、真正面から、しかも手に汗握る冒険物語として描いており、その発想力、脚本の構成力には、前作同様改めて驚かされます。
これは前作に引き続き脚本を担当したメグ・レフォーブをはじめとした製作スタッフの力量によるところが大きいこともさることながら、『ソウルフル・ワールド』(2020)や『私ときどきレッサーパンダ』(2022)を手掛けた経験が大きく影響しているようです。実際本作からは、これらの作品の影響をそこかしこに見出せます。
本作が描く心の物語は、決して思春期特有の現象を扱っているのではなく、およそ多くの悩みを抱える人々の琴線に触れる普遍性があります。その意味で今悩んでいるすべての人にお勧めしたい作品です。
ただ前作であれほど重要な役割を果たしたライリーの家族はあまり本筋に絡んでこないので、家族の物語を期待すると意外に思うかも。
画期的です
竜巻に勇敢に挑む女その2
まぁまぁだった。
個人的にストーリーは2015年公開のインサイドヘッドの方が良かった。
まずインサイドヘッド2でライリーがやってるアイスホッケーは習ってる子供も少ないし共感が薄い。
ライリーも思春期になったけど、「分かる!自分もこんな経験あった!」って思う描写も2015年公開のインサイドヘッドと比べて少なかった。てかほぼアイスホッケーやん、、ってなった。アイスホッケーの印象しか残ってない。
シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの新キャラクターの登場は思春期イメージできて良かった。
ただ、もっと普通の子供が経験するようなものが足りなかった気がする。もっと学校で経験するようなこととか、思春期中の家族関係とかの描写が個人的に欲しかった。友人関係の描写は考えさせられたから良かったし共感はできた。
まぁ友達や知り合いにはおすすめしない映画、、
キャラクターの動きや仕草、背景なんかは良かった。
やり過ぎ
どうにも…けたたましい。
1作目もこんなだっけ?
とにかく台詞に捲し立てられる。
13年かけて作られた性格が「私はいい人」ってのも気に入らない。
様々な感情は自分だけのもので、推奨モデルなんかはないはずで…それにも関わらず、画一的なスタンダードがあったような気がしてならない。
それを「ヨロコビ」達が押し付けてるような気もしてて…なんかこんなシステムだったっけと頭を傾げる。
1作目は年も幼く、自我を形成する時期だったから気にならなかったのかしら?
今回は思春期で…様々な感情が生まれて、より複雑になっていくみたいだ。
「心配」とかが出てきて、リアクションが多様にもなってその経緯に感心はする。
なのだが、途中から対立する構図になって、ライリーの主導権の奪い合いみたいになる。何を見せられてんのかよく分からないのだ。
なんか言わんとする事は分からなくもないのだけれど、お節介が過ぎるというか、エンタメが過ぎるというか…俺は楽しくなかった。
ただ、公開してしばらく経つのに映画館は満席に近い状態で、隣の席のJKだかJCだか微妙なお年頃の女子は、館内が明るくなった途端「良かったー」と感激した様子だったので、良い映画だったのだと思う。
結構楽しみにしてたんだけど、ライリーの成長の割には全ての感情がなんの成長もしてなさそうだったのが、不満だったのかもな。
見る価値あり
カナシミの存在が受け入れられたり
どれも大切な感情というのをより深く考えさせられたり実感しました。
映画を見ながら
それわかる!!と言うような共感シーンもあれば見てて身勝手すぎイライラする…と感じてしまうシーンもあってこういうふうに感じられるようになったのも私の成長だと感じましたし、いくつものシーンを重ねる毎に感情に支配されてるという感じが好きです。
ただ、最後は感情たちの操りではなく、ライリー本人の在り方を優先したところが成長に感じました。
ライリーだけではなくて感情の子たちも共に成長してるように感じられて素敵だなと思いました。
大人になると感情のままに動くのでは無くなってママやパパたちの感情みたいに落ち着いていくのかなと思うと3が出るの楽しみです。
思春期の揺れる心
鑑賞日8月12日。前作は、関心はあったものの、主人公(?)が子供である事と、あのビビッド過ぎる色遣いが好みでないので結局観ませんでした。本作は日本人が新キャラクターをデザインしたと聞いて観る事にしました。前作のイメージに沿ったデザインなので色は派手ですが、キャラクター達は前作からのキャラも含めて可愛かったし、造形はとても良く出来ていると思いました。
些細な事で舞い上がったり、ドーンと落ち込んだり、思春期の感情たちは忙しい。うんうん、そうだね。私はあんなキラキラした十代を送ってきませんでしたが、理解できます。
でも、結局、3日間のキャンプをうまく乗り切れるか、というテーマに対して、ストーリーが大袈裟過ぎません?そのうち、「ときめき」とかが出現するんでしょうか。その度に大騒ぎするのかな。
私はオバサンなので、真木よう子さんの「脳内ポイズンベリー」の方が好みです。そちらに出てくるキャラクターは、「記憶」「ポジティブ」「ネガティブ」などで、協力して主人公を支え、守ります。
本作も勿論、「ヨロコビ」たちがライリーを守るんですが、指令室から操作する感じで、自分たちがライリーを導いたから良い子になった、というような事を言っていたのがちょっと上から目線に感じました。
でも楽しい話ですから、10代20代、ファミリー向けにお勧めです。
前作未見。思春期女子めんどくさい!というだけのお話が、こんなにカ...
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