「繊細で科学的で深い」インサイド・ヘッド2 かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
繊細で科学的で深い
子育てしたことのある親向けの映画
現役のコドモにはピンとこないと思う
思春期のニンゲンの脳と感情の活動を繊細に描いたと思うが、しっかりした科学的分析に基づいていて素晴らしい。
「シンパイ」とか「ダリィ」とか「ハズカシ」「イイナー」とか、どっちかというとネガティブな感情も社会で生きていくにはどれも不可欠、
思春期は社会性を身に着け始める時期でもあり、ライリーがただの「いい子」から、社会でうまく振る舞う技術を試行錯誤しながら育てていくところ(そのために今までにない新しい、複雑な感情が必要)を積極的に肯定的に描いているのに感心した。日本なら、自分を大事にすること=自己中、うまくやること=ズルさを身につけること、などとされておおっぴらには肯定されない、建前的に否定的に扱われると思う。
「シンパイ」が暴走して制御が効かなくなるところにゾッとしました。
リアルでは、いきなりヨロコビが来て助けてくれたりしません。
ヒトにはどの感情も不可欠、と描かれていましたが、シンパイに悪役成分が多く、ヨロコビがどっちかというとヒーローなのは、一応子供向けだからなんでしょうか。
自分、日常生活では「シンパイ」とより親密です。
そういうお年頃だからか、もしかすると日本人だからかも。
ホメてますが正直なところ、あまり面白くはなかったです。
なんでそんなにヒットしてるのか不思議
おはようございます!
「心配」が先に立つのは多くの日本人に共通だと思います。範囲を世間にまで広げなくても職場やママ友など、自分の立ち位置が不安定だと落ち着かないから、自ら同調圧力を過大に捉えてしまう傾向がありますよね。私の場合、そこら辺で調整するのは不可能と割り切り、ウジウジと悩み続けるくらいなら、やってみて上手くいけばラッキー!失敗したら謝る!みたいな感じで早く結果を出しちゃうようにしています。そのほうが最終的には、後悔することが少なくなりました。
私も学生時代心理学をかじりましたが、心の問題は深くて難しいです。カナダの子供たちは、日本とは教育や親の躾け方がまるで違いますので、そこが大きいと思います。