「圧巻な心理描写」インサイド・ヘッド2 プリキュア星うたを評価するために作ったアカ2さんの映画レビュー(感想・評価)
圧巻な心理描写
1は未視聴
心理描写というのは、脳の中で感情たちがその状況に合わせた感情を起こさせて、思い出の整理が広大な図書館のようにされていたり、特に大事な思い出によって自己認識が形成されたり。 また脳の中にテーマ別に(家族、友達、遊び心、など)パークがあったり、忘れたいことは記憶の片隅に吹っ飛ばすピンボールがあったり、考えてることが流れてくる思考の川(ピザが食べたくなるとピザが流れてくる)、谷の中で音が反響して歪み何を言っても皮肉の聞こえ方になる皮肉の裂け目(脳内にそれがあるなら考えも皮肉同様に歪む比喩になるが、皮肉は外に出すときの伝え方に過ぎず、自分の頭の中では思考は真っ直ぐなままと思うも)、秘め事を隠しておくための保管庫、実際に起こった思い出とは異なる・つまり想像を生み出すアニメ制作部屋、アイデアを出す際にはブレインストーミングで本当に嵐が起こっている 等々 脳内の構造化の様を魅せてくれる時間対濃度には大満足した。
本編内時間がほぼ3日間に絞られているのもお気に入り。時間経過が短い中に詰め込むほど面白くなる法則があると思っているから。
ヨロコビがリーダーで、思春期や成長するにつれシンパイの存在が大きくなっていく。そしてヨロコビは少なくなってくる…というのには特に共感してしまった。私もヨロコビの導きに従いながら、映画での解決のように、シンパイには暴走して主導権を握らないようにコンソールから手を離してもらって、ハーブティーでも飲みながら、リラックスして現実的な課題解決案出し、そして行動に役立ってもらうべきだ。
ただし本作では敵らしい敵もいないし、ストーリーの起伏はとても緩やかで危うく命や大切なものを失うかのようなスリルは味わえない。 非日常を味わいたいがために久しぶりに映画館に行ったら、(主人公は日常に在るものの、もう少し感情たちが極端に個性をぶつけ合ったり、その結果感情が暴走して外にいる人間がオカシクなっちゃったり、脳内の旅路の過程で一部の感情が喪われたりする展開を予想していたのだが)予想を遥かに上回るぐらいただの日常アニメだった。
しかしそれほど人にとって共感でき、かつ現実での出来事や脳内キャラ同士の会話がやや早いことや一つの脳内構造・ギミックに長居しないために濃い時間が流れるためただ緩慢な共感に留まらず三段ぐらい深い共感を生んだ。(がための大ヒットなのかもしれない。)
P.S.
This film is dedicated to our kids. We love you just the way you are のメッセージは本当に大事。私も(kidsではなくとも)大事だし、他の人も大事。隣の中学生も私もホッケーでライリーが2分間の退場を告げられてこの「私たちはどのライリーも大好き」のシーンで泣いている。のを体験したのも、映画館で観てよかった事だと思うし、本当に何度でも深くこの体験を思い出して自分のアイデンティティにしたい。
はじめまして、みかずきです
共感ありがとうございます
擬人化した感情たちがしっかりとチャラ立ちしていたので、
脳内での彼らの奮闘ぶりは分かり易かったです。テンポも良かったです。
仰る様に、思春期前、思春期中、思春期完了の幅広い年齢層の心に響く作品だと思います。世界的ヒットも納得です。
特に、思春期の子供がいる親世代、思春期が終わった大人世代には
強く響く作品だと思います。
ー以上ー
@ゆ〜きち様 こちらこそ共感ありがとうございます!
そうですね、まさにTHE・子ども向けに親が見せたい、絵本化したものを読み聞かせたい、そんな感じの作品でしたね。
まだ思春期を迎える前の幼児も、思春期の最中の中高生も、それを過ぎた大学生・大人もそれぞれ思春期を見つめることができるUNIVERSALな映画と思いました。