「制作者のメッセージが分かりやすい。」インサイド・ヘッド2 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
制作者のメッセージが分かりやすい。
ライリーが日々経験した出来事が、様々な感情を伴ってカプセルの玉になる。それをヨロコビが記憶に残したいかどうかを判断し、記憶に残したくない経験のカプセルは遠くのゴミ捨て場に捨てられ、記憶の彼方に追いやられる。。例えば、失敗して恥ずかしかった事などは残したくない経験と判断される。
そういった忘れてしまいたいイヤな経験も含めてライリーを形作る大切な経験なので、終盤、ヨロコビ達と一緒にゴミ捨て場に捨てられていた大量の記憶のカプセル玉が戻って来る。
やはり終盤、暴走していたシンパイと、その暴走を止めたヨロコビが、ライリーらしさにはイヤな感情も含めて受け入れる事が大事であることを理解する場面がある。
帰り際にポスター見たら1番上に ”どんな感情も、あなたの宝物になる” と書いてあった。
おお、正に今見た映画に込められたメッセージではないか ( ̄□ ̄;)!!
なんと最初からポスターにチャンと書いてあったとは。何てこったいと思った (^^)
更に家でオフィシャルサイト見たら、監督メッセージには「自分自身を受け入れることをテーマとしている」となっている。あれ? ( ´゚д゚)
なんとココにも書いてあったのか、と驚いた (^^)
まあ、そういうわけで制作者のメッセージはかなり分かりやすく作品に盛り込まれ表現されている。
面白いと思った所を3つ。
・擬人化された感情達自身が、色々な感を持ってるところ。例えばヨロコビにも悲しみや怒りの感情があり、カナシミにも喜びの感情があったりする。
・合宿から帰ってきたライリーに、合宿がどうだったかママが訪ねると、ライリーの ”ダリィ” が、「面白かったよ」とだけ答える。それを聞いてママとパパの ”シンパイ” が、「3日も合宿に行ってたのに、面白かった、それだけ?」とショックを受ける。
正に思春期の娘と思春期の娘を持った両親の心配の場面で面白かった。
・エンドロール途中の、誰にも言えないライリーの闇の金庫にニヤっとさせられた。