劇場公開日 2025年4月11日

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サイレントナイトのレビュー・感想・評価

全50件中、21~40件目を表示

5.0いわゆる無声映画ですがジョエル・キナマンの演技は圧巻

2025年4月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

サイレントナイトはクリスマスイブに息子を殺したギャングに復讐することと、復讐する父親もギャングに喉を撃たれて、声を失ったと云う設定からの題名かも。

主演のジョエル・キナマンは声を失った男と云う設定なので最後まで表情と演技、あと肉体で復讐を表現していますが、圧巻の演技でした。

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映画大好きジジイ68歳

3.0復讐

2025年4月16日
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鑑賞方法:映画館

興奮

ラストバトルより修行シーンの方が面白かったと感じる。声帯持ってかれる意味なかったとは思うけどキャラとしては面白い!
クリスマスイブに息子を奪われ次のクリスマスイブで復讐のプレゼント。ステイサム筆頭に無双系は戦闘中に喋る印象全く無いので、やっぱり声帯奪う意味あったのかなとは思いつつ。

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リュウシン!!

5.0キナマンだからこの作品が成り立つ

2025年4月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

怖い

主人公ほぼセリフなし、という斬新な作品。
賛否あるようですが、私が思うにこれはジョエルキナマンだからこの作品が作れたのではないかと思う。

元々、キナマンの演技がすごく好きなのもあるけど、とにかくこの人は表情の演技が本当にうまい。
喋らなくても、悲しい顔、泣いた顔、悔しい顔が観てる人にすべて伝わる。

きっとジョン・ウー監督もそこを評価したからこの作品の主役に抜てきしたのではないか。
それくらい、彼の演技が光っていたと思う。

内容はギャングに息子を殺された男が復讐に走るというありきたりな話だけど、事実を知ってから復讐を誓い、鍛錬し、実行に移すまでも、会話がないのに見入ってしまう。

ただ、復讐に走るだけの男ではなく、奥さんとの関係に悩む姿やそんな彼を見てどんどん追い込まれる奥さんも見ていて辛かった。
セリフはなく、表情や仕草だけなのになんで観てる私もこんなに辛くなるのか。

逆に、普通にセリフありの映画だったらおそらくつまらないものになっていた気がする。

彼が、復讐を実行しながら自分の行いに後悔を滲ませる顔やでもやはり許せない、と相手と戦うキナマンの姿は見ていて胸が締め付けられるようだった。

復讐を行うまでの過程も、地道な努力を見せてくれていたから上手くやってのける所は見ていて嬉しくなった。笑

結末はネタバレなので伏せるけれど、キナマンや奥さんの気持ちを思うと悲しくてたまらなかった…

キナマン以外の役者さん達も無声のなかでの演技が本当に凄くて、出演者全員の演技力に脱帽した。
斬新だけれどもっと評価されても良い気がする。

それに…ジョエルキナマンももっと有名になれる実力のある役者さんなのになぁ、、、
この映画もあまり評価されてないようだし、なかなか恵まれないなぁ、、、

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とろり

4.0ハリウッド的に

2025年4月16日
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鑑賞方法:映画館

ジョン・ウー最新作。
本人だけでなく全編を通してほぼ台詞らしい台詞がない珍しい造り。ただその意図はよく分からない。タイトルが引っかけてあるんだろうけど、別に主人公だけで良くない?とも思う。
従ってアクションが重要になる訳だけど、一定水準は保っているものの、「おっ、新しい!」とか「おっ、ジョン・ウー!」と思うシーンはほんの少し。全般に『ハリウッド風』に引きずられてやしないだろうか?
例えば、教科書的に冒頭アクションから入って観客の興味を惹きつけるわけだけど、いきなりの出来事で息子を失った直後にアレやってることになるわけで、そりゃ無理ないかい?、と…
そんな感じで、ハリウッド的に無難な作品になっちゃったかな…

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ぱんちょ

4.0アクションにセリフは不要

2025年4月16日
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鑑賞方法:映画館

映画館の予告でチラッと見て面白そうと思った本作。
めちゃくちゃ好きでした🥰

監督はまさかのジョン・ウー。そしてクロックワークス(トワウォ)やLIONSGATE(ジョンウィック)などの配給会社。当たりでしかない。

安定にアクションが最高だった🙌独特なカメラワークにとても惚れる。カメラワークが本当に最高すぎて、何度かカメラワークに対して感動した。おおーって普通に声漏れた。アクションも力強く素早く的確に仕留める姿に何度も惚れさせられた。
音楽も良かったし、流れるタイミングがとてもマッチしてて良かった。
104分が秒で終わる。
カーチェイスも容赦なさすぎて好きだしジョンウィック4を思い出した😌
これこそIMAXで観たい。皮肉3組より好き。
なんならアマチュアより良かった。両方観る予定の方は先にアマチュアを観ることをオススメする。

まず、主役のジョエル・キナマンがとにかくかっこよすぎる。スースクぶりの彼だと思うけど、安定にイケメンでキュンキュン🫰
そして最初のシーンの走り方と後半のアクションを見比べて欲しい。走り方で演技できるの凄い。
そして声帯損傷による演技。声帯損傷ってかすかに叫び声を出すことができる人もいて、現場で見たことがある私にとっては若干オーバーではあったが、あの声を出せるのは相当な研究をしたのではないかと思った。
まあオペシーンはツッコミどころ満載だったし正直気切作ってスピーチバルブ入れれば喋れるよなって思ったけどさ。(((それではこの映画は成り立たないしね😂)))
そしてやっぱりここでも思う。アクションに言葉はいらない。SISUぶりな気がする!こういうの大好きッ🥰🫶

復讐ってほんと人を変えるんだな〜二日間復讐系みてより愛犬失ってフルボッコにした彼の気持ちが沁みたよ。

今年の自己ランキングは難しそうだ🤔

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Erina

3.5ジョン・ウー、まさかの鳩以外の鳥を出すの巻。 ここまで、セリフを削...

2025年4月15日
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泣ける

興奮

ジョン・ウー、まさかの鳩以外の鳥を出すの巻。
ここまで、セリフを削れるのか。ほぼサイレント…いや、セリフ以外の音はあるけど。
観ていて感じる虚しさは「狼・男たちの挽歌 最終章」に通じる。
拳銃2丁撃ちシーン。いや欲しいのは、そのシチュじゃない!と。

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高城剣

2.5どうしちゃったの、ジョン・ウー監督

2025年4月15日
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ギャングによって愛する息子と、自らの声を失ってしまった男が、ドンドンバチバチ、ギャングを皆殺しにする。
それだけの話で、ヒネリも深みもなく、ひたすらガンアクションのみ。ジョン・ウーらしいスタイリッシュなシーンもなく、監督、どうしちゃったの、と言いたくなった。

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ファランドル

3.0ジョン・ウーが青い鳥を呼ぶ

2025年4月15日
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悲しい

単純

興奮

ジョン・ウー、久々の単純アクション。
青い鳥が舞い降りる。
いいよ、ジョン・ウー。
アクション復讐モノはコレでいいのだ。

ギャング軍団VS一般人1人。
ああ、これはランボーさんじゃないと太刀打ちできないタイプの映画。
それを調子よく観せてくれる。
悪人チンピラギャングがアレやコレやで殺されていくのは気持ちがいい。
復讐はあるべきで、
(僕はそういうタイプで、
僕は自分の手を汚さなくてもパタパタ消えていく人々を見送った人生で)
悪い奴らは汚く消えていくのが常識ですね。

殺された息子を思うお父さんの姿は、辛くてたまらない。
ジョエル・キナマンはイケメンだが地味過ぎる。

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なかじwithみゆ

4.5「心理描写も好き」

2025年4月15日
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興奮

知的

今年92本目。

冒頭の場面から主人公どうなるの。
心理描写とアクションに力をいれた作品。
アクション好きなのでこう言う映画を良作と呼ぶと思います。104分が本当に見易い。

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ヨッシー

4.0良く頑張った

2025年4月15日
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興奮

ギャングを抹殺するために、すべてを犠牲にして頑張った。それ以外の理屈はいらない、仕返しあるのみ。
わかりやすく、面白かった。

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nitty

3.5にわか仕込みなのに強すぎ

2025年4月15日
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悲しい

怖い

興奮

2021年12月24日、妻と息子の3人家族で幸せな日々を過ごしていたブライアンは、ギャング同士の銃撃戦に遭遇し、その流れ弾で息子の命を奪われてしまった。自らもそのギャングに狙われ、撃たれて重傷を負い、声帯を撃たれた影響で、声を失ってしまった。ギャングたちへの復讐を決意したブライアンは、次の2022年12月24日をギャング壊滅の日に定め、肉体改造に励み、車を購入し防弾仕様に改造し、射撃の訓練を受け、接近戦を想定したナイフでの格闘の訓練をし、車のドリフトテクニックを磨き、ギャング団への戦いを挑む、という話。

たかが数ヶ月のにわか仕込みの特訓であれだけの能力を身につけれるとは、フィクションにしても出来すぎだと感じた。
見かけの能力はある程度身についても、実践経験なしであれだけ戦えるのなら、あのギャング団は弱いのかと思ってしまう。
例えば、ブライアンは昔は地域の暴走族のボスだったのだが、足を洗って結婚し、子どもを得て幸せに暮らしていたが・・・みたいな布石が有ればスッと入れたのに、そこが少し残念だった。
セリフ無しが特徴と言えば特徴だが、奥さんに何か話させても良かった様に感じた。耳は聴こえるんだから。
ブライアン役のジョエル・キナマンの鍛えた筋肉美は素晴らしかった。
ギャングのボスの彼女役の女優が美しかった。

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りあの

2.5決戦は一年後

2025年4月14日
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後半の復讐する時のドンパチは良い感じなんですが、前半の殆どと、時折出てくる父親感情回想シーンがテンポを悪くしている分、何となく締まりのない作品に感じてしまいました。

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aki007

2.5セリフ書くのメンドーだった?

2025年4月13日
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悲しい

単純

興奮

ギャングの抗争の流れ弾で息子を亡くしたトナカイさんが、ギャングを皆殺しにすると決意して行動を起こす話。

街中を走るトナカイセーターの男が、銃撃戦をしながらカーチェイスする輩とぶつかって、一命を取り留めたけれど声を失うという始まりで、この男は誰?この男もギャング?と少々状況が把握し難い感じから、回想ラッシュで面倒くささを感じ始めた頃、あーそういうこと…時系列通りに観せれば良いのに…。

8ヶ月後の12月24日をターゲットに自分磨きをはじめてからはテンポも良いし、なかなか良かったのだけれど、今度は感傷に浸るシーンが差し込まれ又もやテンポが崩される。

主人公に喋らせないのはまだ良いけれど、何を狙って他の人物まで喋らせないのか、かと言ってまるで喋らせないわけではない中途半端さだし。

なかなか派手なチェイスや銃撃戦やドッカンを見せてくれて、面白かったけれど、時々崩されるテンポ感とか、なぜか躊躇してやられ待ちしたりとか、妙にスカした何したいかわからん設定とかが邪魔に感じてしまった。

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Bacchus

4.5あんなに頑張ったのに

2025年4月13日
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2025年劇場鑑賞114本目。
エンドロール後映像無し。

全編セリフ無しというので、見せ方として誰も喋らずBGMだけでずっとアクションシーンばっかりなのかな、と思っていましたが、主人公がケガで喋れなくなった、という事でした。とはいえ他の登場人物がしゃべるシーンもほとんど無く、逆に誰かしゃべったりラジオから声が聞こえたりするとビクッとなってしまうくらい(笑)

ジョン・ウーの映画にはストーリー性より見せ方の方を求めているので(ブロークン・アローとかフェイス・オフとかコン・エアーはストーリーも面白かったけど)病院で奥さんが病室に向かう途中何回も目にズームアップするカメラワークとか意味不明で最高でしたね。鳥が窓に来た時は白い鳩ちゃうかい!とは思いました(笑)
ちゃんと二丁拳銃は忘れてなかったので安心です。ラストバトルの部屋の演出も自分は好きですね。ただ結局誰が死んで誰が生き残ったのかよく分からなかったです。

めちゃくちゃ人を殺すためのトレーニングを積んだ割には結構苦戦する場面も多く、リーアム・ニーソンにはなれないんだなぁと思いました。

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ガゾーサ

3.5アイデアと俳優は最高の食材!しかし、調理人には恵まれず

2025年4月13日
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楽しい

単純

興奮

【イントロダクション】
ギャングの抗争によって一人息子を亡くし、自身も喉を撃たれて声を失った父親が、クリスマスイブに復讐を果たすリベンジ・アクション。主演は、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)のジョエル・キナマン。監督は、『フェイス/オフ』(1997)、『レッドクリフ』シリーズを手掛け、20年ぶりとなるハリウッド・アクション映画の監督となった「バイオレンスの詩人」ジョン・ウー。脚本は、ロバート・アーチャー・リン。

【ストーリー】
12月24日。舞台はアメリカの架空の都市。ブライアン・ゴッドロック(ジョエル・キナマン)は、妻のサヤ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)と一人息子のテイラーと共に、郊外の住宅地で平穏な暮らしを送っていた。しかし、クリスマスイブにテイラーをギャング同士の抗争で亡くし、自身もギャング団のボス・プラヤ(ハロルド・トーレス)に喉を撃たれ、瀕死の重傷を負う。

1月。辛うじて一命を取り留めたブライアンは、病室で意識を取り戻す。しかし、喉を負傷した事で一切の発声が出来なくなってしまい、絶望感を抱く。
息子を喪い、声を失った悲しみから、ブライアンは酒浸りとなり、サヤとの夫婦関係も悪くしてしまう。

4月のある日、ブライアンは庭の椅子に腰掛け、息子を喪った日の事を回想していた。そして、ブライアンは息子の仇を討つ事を決意し、ギャング団への復讐計画を決意する。
自宅の作業部屋に掛けられたカレンダーの12月24日の日付欄を、復讐計画の決行日とする。

《12月24日。全員、ぶっ殺す》

ブライアンは、自身を案じるサヤと別居する事になる。そして、筋トレやナイフによる近接格闘術、射撃からドライビングテクまで、ありとあらゆる肉体改造と技術を習得し、その傍らでギャング団についての情報収集をする。闇市で赤いスポーツカーを買って防弾加工を施し、襲撃に使う銃や防弾チョッキも用意する。

クリスマスイブ前日の23日。ブライアンはギャング団の構成員の1人で、金の管理を任されている団員の家に忍び込み、自宅へと拉致して質問用紙に記入させて情報を吐かせる。

そして、遂に12月24日を迎える。命懸けの復讐の火蓋が切って落とされた。

【感想】
全編台詞なしというのは、昨今では『ロボット・ドリームズ』(2023)や『Flow』(2024)といったアニメーション作品で目にするが、アクション映画でこうした試みをするというのは斬新で、素直に面白いと感じた。

ジョエル・キナマンの表情の演技が凄い。喉を潰され、発声が出来ないという設定なので、あらゆるシーンを表情や目の演技で表現しなければならないのだが、彼の演技はその都度主人公の抱えている感情を的確に表現していた。彼は、ニコラス・ケイジと共演した『シンパシー・フォー・ザ・デビル』(2023)でも印象的な役柄を演じていたが、本作の演技は彼のキャリアにとって一つの集大成と言えるだろう。
復讐計画を企て、肉体改造や情報収集に明け暮れる描写も、こちらの期待感をジワジワと煽ってくれた。

しかし、そうしたアイデア自体の面白さ、主演俳優の演技力とは裏腹に、演出面における“古臭さ”が致命的な程足を引っ張ってしまっている。
それは偏に、ジョン・ウー監督の「時代遅れな作家性」に他ならない。かつては「バイオレンスの詩人」とまで言われた彼の作風も、既に過去の話。スローモーションや二丁拳銃によるアクション、鳥を用いた印象的なシーンの演出は彼の醍醐味だが、そうした演出のどれもこれもが、今となってはもう過去のものなのだ。
本作でも、控えめとはいえ、ブライアンの病室の窓の外に降り立つ鳥、クライマックスで駆け付けたデニス刑事(キッド・カディ)による即席二丁拳銃アクションは顕在。

また、ブライアンの息子を思う描写の数々が、あまりにも“クサい”、そして“ダサい”のが致命的。息子との思い出のアイテムとして「オルゴール」を用いるのは良い。しかし、内部機関のみの剥き出しのオルゴールを、幼い男の子が気に入るとは到底思えないのだが。そこは、ベタでもゼンマイ仕掛けのロボットとかだろう。また、そのメロディーがあまりにも単調で、にも拘らずシリアスなシーンで度々ブライアンはそのメロディーを聴くので、その都度緊張感を削いでいた。
プラヤとの最終決戦で、彼の部屋に飾られたガラス水晶に息子の面影を見るというのは、「いつの時代のアニメだよ?」と失笑してしまうレベル。ラストで、息子の誕生から叶わなかった大学卒業という“成長”した姿までを走馬灯(のように)として見るというのは、もう白旗レベルで勘弁してほしかった。

細かいが、ブライアンが初めての殺人後、遺体と滴る血を見て嘔吐してしまうシーン。実際には、人が死体を見て吐くというのは、遺体から漂う腐乱臭によるもので、ああした場面で嘔吐するというのは現実味が無い。極度の緊張感によるストレスによるものと捉えれば理解出来なくもないが、こうした演出もリアリティの無さに繋がっている。

ただし、所々に「良い」と感じさせる部分はある。
呑んだくれる夫を心配して、サヤが既に鍵の在処を確認した上で、「カギがどこか知らない?」とスマホでメッセージを送るという、妻側からの夫との夫婦関係修復に向けたさり気ない気遣い。
ギャング団の構成員を拉致して尋問する際、これまで散々鍛えてきたにも拘らず、思わぬ反撃を受けて格闘に流れ込むというシーンは、「本当に成功するのか?」という緊張感を生んでいた。
これは、演出以前に脚本による力ではあるのだが、それでも評価出来る部分は間違いなくあった。

舞台設定も、現実離れした何処ぞの世紀末ばりの治安の悪さには失笑させられるが、だからこそブライアンが復讐でキル数を稼いでいく展開の盛り上がりに繋がるので目を瞑る。恐らく、彼1人で30人近くは殺したと思われる。
それにしても、ラスボスであるプラヤの魅力の無さはどうしたものだろうか。自分の身が危ないと知りつつ、呑気に部下を集めるだけ集めて、シャブ漬けにした愛人とダンスを踊ってるというのは理解に苦しむ。しかも、バッグミュージックは絶対社交ダンスのリズムじゃない(笑)
そんなんだから、ラストで“不運(ハードラック)と踊(ダンス)”っちまうんだぞ。

ところで、一昔前なら、この手の主人公の奥さんは赤髪やブロンドの白人と相場は決まっていたのだが、ラテン系というのはポリコレに配慮する時代性故だろうか?しかし、その他のあらゆる要素が前時代的な古さ・クサさに溢れているので、そういった配慮なのではないかと、逆に悪目立ちしてしまっていた。

【総評】
台詞を拝したアクション映画、シンプル且つ共感出来るストーリー、ジョエル・キナマンの熱演と、材料は良かったのは間違いない。
しかし、監督の時代遅れの作家性が完全に足を引っ張り、駄作寄りの凡作にまで作品の質を落としてしまったのが悔やまれる。

「もし、監督するのが『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督だったら、傑作になっていたかもしれないのに!」と思わずにはいられない。

余談だが、入場者特典の「Merry Christmas」の文字が入ったポスタービジュアルのポストカードはお気に入り。
また、「12月24日。全編、ぶっ殺す!」は、非リア充としては一生に一度は言ってみたい名言(名文句)。

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緋里阿 純

3.0ジョン・ウーと言われても…

2025年4月13日
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父ちゃんが意気消沈して立ち上がったときの切り返しが瞬時過ぎて気持ちが追いつかず…。それからの展開が早過ぎて小気味良いんだけど変わり過ぎて微妙。死亡遊戯的なタワー登りつつのガンアクションはテンポ良くて好き。

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peanuts

4.5ジョン・ウー監督らしいアクション作品、そして泣かせます

2025年4月13日
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泣ける

楽しい

興奮

ジョエル・キナマン演じるかわいいトナカイのセーターを着た主人公のブライアンが走っているシーンからスタート、そこからのアクションシーンでジョン・ウー作品だなぁと思わてくれます。
セリフは奥さんのが3回あるくらいでほとんどなしという珍しい作品。
でも表情で十分気持ちは伝わって、息子への想いは本当に悲しく、奥さんがブライアンを思う気持ちは切なかったです。
スローモーションが入るアクションシーンはジョン・ウー監督らしく、カーアクションも銃撃戦もとても楽しめました。
継続は力なりでひたすら練習あるのみの主人公でしたが、やはり本番ではあんな感じで、そこがまた良かったです。
本当は‪☆5としたいところでしたが、敵のボスが魅力的じゃないし強いのか微妙、刑事さんとの関係性ももっとほしかったです。
ラストはブライアンにも奥さんにも救いがあっても良かったような。
それでも私の映画人生NO.1の「FACE/OFF」を思わせる家族愛溢れる今作で、ラストは涙ポロポロ泣かされました。
ポストカードのプレゼントありがとうございました。

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小町

2.5静かな夜

2025年4月13日
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派手なアクションシーンの連続。主人公は、喉をやられて、喋れない。無法者への報復は、理解できるが、あまりにもスーパーヒーロー過ぎて、、、、

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DnaH

3.0声を無くしたぶち切れ父ちゃんの復讐劇

2025年4月12日
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良くも悪くも特に言うこともない

しいて言うなら
いくらなんでも車が頑丈過ぎるのと
ギャング達の射撃の腕がどいつもこいつも絶望的なのはあまりにリアリティが無さ過ぎるかな

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龍神

3.0本当に

2025年4月12日
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主人公は一言も発しないでしたね。撃たれて声を失う前も喋って無いかですからね。闘いの間に茫然とする感じがあるのですが、あれがリアルな感じなのでしょう。

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ごっとん