名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)のレビュー・感想・評価
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コナンに染っていく
ネタバレ無しなので安心してください!!
あれは去年のこと、初100億円突破の広告で目に留まり、スピッツの主題歌も良かったので一応見とこうと思ってたまたま見た「黒鉄の魚影」。コナンの作品ひとつも見た事なかったけど、灰原が可愛くて、安室と赤井さんがかっこよすぎて、そこから始まったコナンへの道。
巻数が多すぎるから特に重要と言われる話を全部見て、映画は純黒の悪夢以降の映画は全部見た。そんなこんなで気づいたら「100万ドルの五稜星」公開。
今日見てきました。なんか泣けました。ストーリーがというか、こんなにもコナンを好きな人がいたんだなって。これを楽しみにまた1年頑張るんだなって。コナンという作品の持つパワーと、この作品に出会えたことが嬉しくて。
僕はまだまだコナンオタク駆け出しですが、また来年に向けて更にコナンを楽しみたいと思います。見に来て良かった!
劇場で見る良さを堪能
ストーリー展開が早く登場人物も多かったですが、過去作を何本か見ていなくても理解しながら観られました。コナンシリーズを劇場で初めて観ましたが、家ではアクションシーンでこんなことある?!とツッコミ入れながら観てしまう展開も劇場ではエンターテイメントとして盛り上がりどう決着がつくのか最後まで目を見張りました。劇場で観るのはいいですね、楽しかったです。
やはり爆発!
紅葉、それでいいんか?
明かされたキッドの秘密と、
あれだけ頑張ったのに不発に終わった告白
蘭ねえちゃんのおそろしく速い手刀
オチは面白かったけど、作品としては前作、前々作ほどのパワーはなかったかな
一点引っかかったのは、紅葉の立ち位置
自分から平次に告白するために先回りしようとするのでもなく、
ただ単に平次が和葉に告白するのを妨害するだけのお邪魔虫キャラに成り下がってるって、
キャラとしてそれでいいのかな……?
和葉と直接対峙したから紅の時の方が、まだ好感持てたよ?
とにかく大暴れ
青山作品への理解度が相当必要なうえに情報量の多い映画
私は楽しめましたが、非常に人を選ぶ映画だと思います。
まず「名探偵コナン」をはじめ「まじっく快斗」、「YAIBA」など青山作品の基本知識が絶対的に必要な映画。特にコナンに関する知識はアニメ・原作をきちんと追ってそれなりに記憶していることが必須条件で、これらの理解度が足りないと何を言ってるのかすらわからないレベルだと思います。
そしてテンポが速く、情報量が多い。他作品からのクロスオーバー登場が多いうえに、敵の組織も複数あり関係性が複雑なので理解するのがかなり難しく、相当のストーリー読解力が必要です。
そして映画自体も2時間弱あるので、タイパ至上主義の現代人にとってはかなり長い時間拘束されることになります。
最後に人間離れ&科学離れアクションも満載なので、これも受け取り手によるかと思います。
これらの難関を潜り抜ければかなり楽しめるのではないでしょうか。
ごく普通の一般人が完璧な犯罪計画を実行し、銃を放ち、爆弾を使用するなどのそれはないだろっていう設定はなく、あくまで敵組織もマフィアのような悪の組織という設定なので、ある程度の傭兵がそろっていて対決に苦労するというのは納得できる設定でした。
コナンが捜査から締め出されたり、現場からつまみ出されたるたびにその都度潜入して…という回りくどい描写が無いのもよかったです。ハロウィンの花嫁をはじめ近年こういった締め出し描写が少ないのですが、コナンの行動自由度が上がるとテンポが良くなり必然的に映画が面白くなる気がします。
導入からクライマックス並のアクションシーン&新一とキッドが似ているという疑問がもたらされ、それが明かされるのではという期待が高揚感を高めてくれるため、その流れで映画に入っていければかなり楽しめますね、
結果、怪盗キッド&工藤新一に関する重大情報、黒羽盗一に関する重大情報なども公開されたのでこれだけでも相当ムネアツな映画です。ただし喜べるのはファンだけです。
マイナスポイントもあります。
①やはりキャラクター数が多すぎます。
これはもっと絞った方がよかったなと思います。コナンに加えて平次とキッドが主役になります。敵組織も複雑です。そこに特に必要のないYAIBA関連のキャラまで出ると人物が多すぎてただただ視聴難易度が上がります。また、大岡紅葉もストーリーには関わってきて何度かギャグ要員的にインサートされますが、正直に言うと他キャラで代用可能で必要はないです。平次が和葉に告白する展開があるので必然的に出ないとおかしくなってしまいますから、この下り自体を今回は無しにしてもよかったんだと思います。結果的に二人の関係性は何も変わりませんし、どうせ原作でじっくりやるだろうなと思っていたのでただのブラフになっていました。それでいてストーリー的には結構圧迫していたので削ってもいいんじゃないかなと思ってしまいました。(青山先生曰くコナンは殺人ラブコメ漫画らしいので必要なんでしょうけど苦笑)
②ストーリーがご都合主義なところがあります。
福城家という一般宅に保管されている刀がどう考えても一番警備が手薄なのに、服部たちが取りに行くまで無事なのが都合が良すぎます。殺人に使われた刀の鞘から福城聖の指紋が検出された?とかで(誤認)逮捕されます。しかし、警察は前科のない人間の指紋など持っていませんので、例え証拠品に指紋が残っていても警察が人物を特定することは不可能だと思います。といった具合にストーリーの穴も多かった気がします。
③物理法則離れが激しすぎます。
セスナ機の上で剣を交えるシーンがありますが、さすがに人間離れどころか物理法則離れ、科学離れの域に達しているのであれはやりすぎだと思いました。人間離れ程度なら慣れっこなのでいいですけど。ヘリの低空飛行やスタングレネードをばら撒くなどとてもヒーロー側の人間とは思えない悪行を繰り返すのもさすがにやりすぎでしたね。苦笑
ということを思いつつもエンタメとしては楽しめる映画でした。青山作品・コナンが好きなら★5、コナンをよく知らない人は★1という極端な評価になりそうな映画です。気分的には★5ですが、上記の通りマイナスポイントも多かったので★4にします。
人間ドラマが盛りだくさん!
キッドの映画かなぁ、平次の映画かなぁと楽しみにしてましたが、コナンの世界観を楽しめる個人的には大当たりな作品でした!
コナンの歴史を観ていくと、あんなキャラいたなぁ、こんなキャラもいたなぁと、その多さに圧倒されますが、今回はその散らばったキャラのピースが見事にハマっており、見所だらけでした!
音楽もいいですね!
要所要所で心を躍らせてくれるサントラの数々に興奮が絶えませんでした。
そう言えばこの一面語られてなかったなぁと途中で匂わせといて、ラストにまさかの新事実も発覚!
推理漫画としての一面は薄かったかもしれませんが、コナンのもう一つの醍醐味である人間ドラマとしての角度で観ているととても素晴らしい作品でした。
ひじりくん、今後も活躍してほしいなぁ。
家族も大満足でした。
映画館内も超満員で、要所要所で歓声も上がっていました!
そしてゲスト大泉洋さんの声優としての上手いこと!
コナンのベテラン声優陣に引けを取らないご活躍!
コナン仲間に早く観るように強く勧めました。
想像しない結末
コナンと平次(キッドも?)の友情が流石!と思いました。
平次と和葉ちゃんの恋愛に進歩が生まれるのかと思いきや伊織…😇
黒羽盗一生きてる?!キッドとコナン従兄弟?!え?!最終的にはこの一言に着きます…
盗一さんらしき人が最後出てきた時今後なにかに繋がりそうな気がしてうずうずしてます。続き出てほしい!!!
毎年コナン映画を観ていますが今年は本当に着いていけませんでした。 ...
毎年コナン映画を観ていますが今年は本当に着いていけませんでした。
扱うテーマも登場人物も多すぎます。
登場人物はもっと減らして、もっと丁寧に描いて欲しい。
沖田くんも鬼丸くんもコナンの原作を相当読み込んでいるか、YAIBAファンでないと覚えていない視聴者がほとんどだと思います。
それがノイズになり、結果良く分からなかったという感想になっている人も多かったのでは。
紅葉も最後のオチのためだけに登場していただけ。から紅の彼女が好きだっただけに残念でした。
おもしろかった!でも、ちょっと捻りすぎかな
絶大な人気を誇るアニメ「名探偵コナン」の劇場版27作目。劇場版は3〜4作品しか観たことがないので、過去作との比較はしにくいですが、個人的には満足のいく作品でした。
ストーリーは、函館の斧江財閥の所有する日本刀を狙う怪盗キッドから予告状が届いた同じ頃、倉庫街では刀で斬りつけられた遺体が発見され、捜査線上に武器商人の日系アメリカ人が浮上し、日本刀に隠された謎を巡って、斧江財閥と武器商人とコナンたちの繰り広げる三つ巴の争奪戦を描くというもの。
結論から言うと、今回はとてもおもしろかったし、こういうのでいいんだよと言いたくなります。劇場版コナンは、スケールの大きさとダイナミックなアクションが一つの魅力ではありますが、そちらに注力しすぎて肝心なミステリーとしての魅力が薄いときがあります。でも、本作はミステリーとしてしっかり成立させ、その上で平次の告白、キッドの出自など、シリーズとしての進展も盛り込んでいて、かなり好感が持てます。
また、多数のキャラを登場させながらも、なんとか渋滞を回避させ、それぞれに見せ場を用意しているのもよかったです。本作では、予告やキービジュアルからもわかるとおり、平次とキッドがフィーチャーされ、コナンの活躍が若干少なめにも感じられますが、バランスは悪くなかったと思います。メインストーリーに深く関わらない紅葉と伊織なども、ツアーガイドよろしく名所案内に徹して、今後の聖地巡礼に一役買っていたように思います。
終盤にかけては、劇場版らしい派手なアクションもあり(正直言って荒唐無稽なアクションはあまり好きではないですが)、目を楽しませてくれます。冒頭から周到に用意した伏線をどんどん回収しながら迎えるクライマックスも、なかなか見応えがあります。特に、川添刑事には最初から何か秘密があると思っていましたが、予想のはるか上をいく真相にびっくりです!もちろんツッコミどころは多いし、ご都合主義のオンパレードではありますが、それを気にさせないテンポのよさがあります。
ただ、謎が謎を呼ぶ展開はなかなか難しいものがあり、ちょっと捻りすぎているようにも感じます。前の席の小学生は、前半で脱落したようで、隣の席のお母さんの膝枕を求めていました。老若男女でほぼ満席の劇場は、幅広いファン層の表れであり、それゆえに大人でも見応えを感じられる作品を提供しなければならないのでしょうが、子どもたちにはどんどんハードルが上がっているようにも感じます。とはいえ、ますます魅力を増すコナンに今後も期待しかありません。最後には来年公開作品もちらっと紹介があり、今から待ち遠しいです。
キャストは、高山みなみさん、山崎和佳奈さん、小山力也さん、山口勝平さん、堀川りょうさん、宮村優子さん、松岡禎丞さんら、お馴染みの面々で安定感抜群です。今回はゲストキャラに大泉洋さんが起用され、まずまずの演技を披露しています。ですが、やはり普通に声優さんを起用すればいいのにと思わずにはいられません。
刀、青山ユニバース、そしてキッドの秘密!!!!!
最速上映観てきました
結構衝撃的な内容だったのと
映画と原作に関わるネタバレが含まれております注意
深夜0時刀を2本頂戴する
夜中の函館のとある屋敷にキッドの予告状が届き、
平次が見事キッドを見抜いたが刀を一本奪われる
函館の港に謎の切り傷の死体が発見される
誰に殺されたのか、なんで殺されたのか!?ヒントは武器商人の危険人物
謎が深まるうちに
コナン平次、怪盗キッド、他、悪い大人たちが函館で刀を巡って争奪バト
ルが展開された。
本作刀がテーマなだけあって数多くの刀がでてきて
刀にちなんだ謎解きで複雑で結構難しいが
興味深い内容でした
バイクによるチェイスシーンもあって
コナンがロープウェイでスケボーを走らせたり
平次がミッションインポッシブルばりに
飛ぶ飛行機にしがみついたり
アクション部分がありえないぐらいやりすぎな
ところがあって笑えたし、内容の難しさ
と相反してよい塩梅になっていたと思う。
今回も結構すごい試みをなされた作品で
絶対これがやりたかっただろ
なんといっても作者の別作品のキャラクター
を一つのコナン映画の中にカメオ出演させてしまったのだ。((笑)
YAIBAから沖田と鬼丸
まじっく快斗から青子がでてしまった
刀巡る物語とけっこう分離した感じで違和感
ばりばりでしたが(笑)
コナンファンなら興奮する活躍をみせてくれた。
サントラを思わず買うほど
菅野祐悟による和をテーマにした劇半も素晴らしく
原作者青山剛昌先生が原画(なんと26枚)に関わっているだけあって
洗練されたカット
いわゆる青山原画を感じる場面がとにかく多かった。
キッド主役の映画は
大体園子がでてくるが今回
彼女の出番は余り少なくて
代わりに大岡紅葉が平次の恋路を邪魔するため結構
出番が多かったのでキッドの映画
というより平次の映画という印象がとても強かった。
そして
多くの人が気になったであろうキッドの真実だが、終盤コナンの父親工藤優作の口からキッドの
父黒羽盗一と工藤優作は実は生き別れの兄弟であること
キッドとコナンは従兄弟同士であることが
判明され、さらに死んだはずの黒羽盗一が生存が確認されたというものだ。
しかもお互い携帯でやりとりする仲に((笑)
原作者
公式によりキッドの秘密というより
さらに工藤新一の秘密まで踏み込む大胆な展開
であった
たしかに二人は顔も体型も似ている
っていうか平次も沖田も工藤新一似てるし
今回初めて登場するまじっく快斗の青子は蘭に似ている
コナンワールドに同じ顔のキャラがいすぎ問題
と突っ込みつつ
興行収入100億を超えた本シリーズとして記憶に残るが
今回もなかなか見ごたえのある一作をみせてくれた
少なくともキッドの映画として業火の向日葵や紺青の拳よりはるかに面白かった。
毎年凄い爆発などをみせてくれて新しい記録(笑)を更新しつづけるコナン映画
だが今回もいろんな意味で記録を更新するだろう。
スケールが大きすぎない事で、逆に観やすくなっていて素晴らしい
原点回帰は大袈裟で適切ではないのかもしれないけど、とても素晴らしい作品だった。
歴史ミステリーとでもいうのか、暗号を解くために北海道内を巡り、信念からの犯行を......の犯人が登場。
スケボーでロープウェイかなんかを......はあったとはいえ、爆破や銃撃戦が『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』と大差がなくなっていたアクション要素満載の作品とは違い、ほどほど(?)で済んでいる。
少年探偵団やクイズの件は取ってつけた感はあるのと、カドクラの取引相手は中途半端なままだけど、それがあっても登場人物の背景や事情の描き方も良かった。
確かに弱い点は、他にもそこそこありました。
だけど、それらは「ミステリーとはいえ、博士の発明品や、幼児化する毒薬といったものが登場してもOKな世界観だから」で受け流せる範囲。
例えば、カドクラの取引相手が痺れを切らせて参戦した事で【アメリカだかロシアだかで製造された、街一つを吹っ飛ばせるくらいの爆発物】が飛んできて、それに向かってボールを蹴りながら「いっけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」とコナンが絶叫......なんて展開にされても、冷めるだけ。
出演者の演技力もあって、細かいところはあまり考える事もありませんでした。
あと、旧Twitterでも話題になっていた、エンドロール後にある【衝撃の事実】に関しては......少なくとも私にとっては、想像の範囲内。
劇場内が騒然となったと書いてあったから期待していたのだけど。
来年は長野県警がメインで、脚本は順番からいって櫻井先生。
『相棒』ばりの濃い警察組織ものを......。
エンディング後のインパクトは凄い
ただそれだけの作品。今まで1作目から毎年劇場で観ているが、初日に観たのは27作目にして初めてかも知れない。昨年の「黒鉄の魚影」は非常に素晴らしい出来だったのだが、今回は正直言って微妙だ。マフィアがどうこうというのは完全に「紺青の拳」と被っている。しかもあちらと違い、殺人事件については何のトリックもなく、アリバイがどうのというのも無い。容疑者がどうのというのも作中では全く進展せず、いきなり鞘から指紋が検出されたということで連行されてしまう。
個人的にキッドが出て来る映画作品は微妙というのが持論であるのだが、今作はキッド参加作品では「業火の向日葵」に次ぐ残念さである。キッドとの対決は本当に最初のOP前だけであり、ストーリーのメインは財宝探しとなる。しかしこの財宝、戦時中の兵器という話が途中に出たことでオチが読めてしまう。大したことない兵器で拍子抜けとかそんな感じだろ?と思ったら案の定。しかもこの財宝が時代遅れというオチ、ルパン三世で見た覚えがある。
「ナポレオンの辞書を奪え」という作品で、やっとの思いでお宝に辿り着いたと思ったら、中身は「真空管ラジオと特許申請書」だったというオチである。ルパン一世の時代においては最新鋭の発明だったが、現代はおろか放送当時の1991年ですら時代遅れの産物となっていた。
そして最後に、お宝に辿り着いた犯人の反応「こんなもののために」は、老婆に整形した犯人の奴とほぼ一緒である。ちなみに余談だが、その「青の古城探索事件」は視聴率23.4%と、アニメコナンの中では最高視聴率を記録しているらしい。17人を殺害したというのも最多記録だそうだ。まぁ確かにあの作品は滅茶苦茶怖い。
話が逸れたが、終盤は見たことのある展開ばっかりだった。かと言ってそれまでが面白いかというとこちらも正直微妙である。キャラクターが非常に多く、毎年コナンの映画を観ている人ですら誰こいつ状態だっただろう。この辺は「黒鉄の魚影」でもあった問題だが、今回は三つ巴どころか四つ巴になった上にゲストキャラクターがその内の三つを占めている。そこへまじっく快斗やYAIBAからもキャラクターが登場しているため、さらに雑多になってしまっていた。
鬼丸猛なんかはちょい役だからまだしも、沖田総司はキッドが変装する。沖田も今でこそ平次の剣道でのライバル的立ち位置になっているが、元々はYAIBAのキャラクターだ。というかこの変装シーンも問題で、完璧な変装の出来るキッドが京都弁が使えないというのは違和感しか無かった。
斧江拓三を庇って生死の境を彷徨うことになる中森警部。駆けつける青子。このシーンいる?まぁこうでもしないと出す機会が無かったのかも知れないが、正直出なくても良かったんじゃないかなぁと。そもそも既に警察に確保されていた斧江拓三を、ブライアン・D・カドクラがわざわざ自ら手を掛けようとする意味が分からない。その後、カドクラと因縁の出来たキッドと何かあるのかと思いきや、特に何も無かった。
平次と飛行機の上で戦うことになる聖は、もう少し登場シーンが欲しかったところ。聖が和葉にアプローチして、平次がヤキモチを焼くというのはいいのだが、そのシーンは一度だけな上に、平次自体との絡みがそこぐらいしか無かった。そこも手合わせして、襲撃犯と太刀筋が似ているとかそういう台詞が欲しかったと思ってしまった。聖自体のキャラクターの掘り下げが無かったせいで、いきなり母親の話をされても置いてけぼり感がある。
函館山への突撃にしても、平次は和葉が函館山にいることを知っていたので、それを言えば聖が思い留まった可能性もあるし、「そうだとしてもやらなければならない使命」と言えば、それはそれでキャラクターとしての魅力にはなるのだが、その辺も無い。素人目から観ても、もう少しこうすればいいんじゃない?と思えるシーンが本当に多いのだ。
今回はスケボー無いのかぁと思ったところで一応はあるのだが、街中でのカーチェイスはかなり省略気味な上に、ロープウェイを登って行くシーンもいきなり登りはじめており「え?」という感じしかしない。序盤から北海道観光名所を紹介していた紅葉と伊織の援護も、それ援護?というものとなっている。
街中で発砲事件が発生しているのに警察は何してるの?レベルで動きが遅いが、聖を捕まえるところだけは無駄に迅速である。にも拘わらず、五稜郭にいたカドクラはあっさりと函館山に向かっていく。警察は包囲もせずに一体何をしているんだ?と思ってしまう。今回ゲストキャラとして北海道警の川添が登場していた。こういうゲストキャラクターの警察官は怪しいの法則がルパンでもあり、実際そういう素振りを見せることもあったのだが、結局こいつ何だったの?と思ったところで正体が黒羽盗一だと判明する。
しかも黒羽盗一と工藤優作が双子の兄弟であり、他人の空似と言われ続けていた新一とキッドが従兄弟だと判明する。沖矢昴の正体が赤井秀一だと判明する「異次元の狙撃手」と同等の衝撃ではあったが、黒羽盗一を知らない人は誰?だっただろう。あと、黒羽盗一生きてたのかよ、と思った人はかなりの通だと思う。ただ、それならば盗一の変装していた川添の出番がもう少し欲しかった。とりあえず黒いキッドの衣装はカッコイイことは確かである。
有希子とベルモットの変装技術は盗一に弟子入りして身につけたという設定があるのだが、まさかこんな関係が出て来るとは想定の斜め上過ぎる。あとはもう完全にオチが読めていたが、平次の告白は失敗した。来年は諸伏高明が登場することが確定している。2作連続で微妙なのは勘弁して欲しいので、来年は面白いことを願うばかりだ。
眠りの私
ツダケンの起用に関して
鬼丸(アニメ版既出)と土方歳三の声が
同じなのはなんで…?と思っていたけど、
土方さんが生まれ変わって鬼丸になったってこと?
その鬼丸(=土方歳三)と沖田が共闘してたの
演出としてめちゃくちゃ良かったな〜
謎解きの部分や、快斗の父親絡みも
1回で理解するのは難しくて…
たぶん2回観れば整理できそう!
核心となる部分に触れていたため
今後アニメ版を見返したら見方が変わると思う。
快斗と中森警部の関係や、平次に関してなど
観れて嬉しいシーンが多くて楽しめた!
SNSで事前に予習したほうがいい!という
ものを見てから行ったためより楽しめた。
【100万映画】
絡んだ糸を一瞬で解くような爽快な謎解き、青山剛昌ユニバースのキャラが総活躍するワクワク感。それもこれも、原作連載30年で初めて明かされる100万馬力のサプライズメガトンパンチが全てをもっていく。
◆関連作品(全てHuluで配信中)
○「名探偵コナン vs. 怪盗キッド」('24)
2024年1月公開のテレビシリーズ特別編集映画。時計台消失編がメインで、まだ2人がお互いを認識していない頃の攻防。
○「まじっく快斗1412」
怪盗キッドのスピンオフアニメ。第1、2話で怪盗キッドの誕生とその目的が描かれる。
○「工藤新一少年の冒険」
少年期のキッド、またその父親の黒羽盗一が登場。盗一はコナンの父と関係がある事が描かれる。原作第55巻、アニメ472、473話(シーズン12)。
○「キッドVS高明 狙われた唇」
キッドと平次が初共演。和葉に化けたキッドを本人と勘違いし、平次がキスをしかけたことで、平次がキッドに積年の恨みを抱くことに。原作第96巻、アニメ983、984話(シーズン25)。
○「外交官殺人事件」
平次が初登場。原作第10巻、アニメ第48、49話(シーズン2)。
○「ホームズフリーク殺人事件」
平次がコナンの正体に気づく。原作第12巻、アニメ57、58話(シーズン2)。
〇「名探偵コナン から紅の恋歌」('17)
本作でも描かれる和葉の耳の良さは、この作品での百人一首の特訓が起因している。平次はもちろん紅葉や伊織も登場。
〇「毒と幻のデザイン」
この作品で工藤新一がロンドンで毛利蘭に告白したことを平次が知り、対抗心を燃やしたことが本作に繋がっている。原作第74巻、アニメ652、655話(シーズン17)。
○「恋と推理の剣道大会」
紅葉・伊織・総士が登場。原作第93巻、アニメ916、914話(シーズン23)。
◆概要
劇場版27作目。
【原作】
青山剛昌「名探偵コナン」(連載30周年、コミックス104巻、全世界累計発行部数2.7億部超、テレビアニメ放送1000回超、劇場版累計興収1180億円超)
【脚本】
「名探偵コナン 紺青の拳」大倉崇裕
【監督】
「名探偵コナン 緋色の弾丸」永岡智佳
【声の出演】
高山みなみ、山口勝平、山崎和佳奈、小山力也、堀川りょう、宮村優子、ゆきのさつき、小野大輔、遊佐浩二、緒方賢一、林原めぐみ、岩居由希子、高木渉、大谷育江、松井菜桜子、石井康嗣、大泉洋
【主題歌】aiko「相思相愛」
【公開】2024年4月12日
【上映時間】111分
◆ストーリー
北海道・函館にある斧江財閥の収蔵庫に、怪盗キッドからの予告状が届く。キッドの狙いは新選組副長・土方歳三にまつわる日本刀だったが、折しも函館で開催される剣道大会のため、服部平次やコナンも同地を訪れていた。平次はキッドの変装を見破り、追い詰めていく。時を同じくして、胸に十文字の切り傷がつけられた遺体が函館倉庫街で発見され、捜査線上には「死の商人」と呼ばれる日系アメリカ人の男の存在が浮上する。
◆
◆以下ネタバレ
◆
◆みちしるべ
土方歳三と官軍との殺陣から始まる冒頭。歳三が刺した刀穴を覗くコナンから現代に移る描写に、この刀穴が本作のキーである事が記される。その事の通り、この刀穴とその周りに描かれた五稜星のサイズバランスが、コナンたちを五稜郭から函館山へと導く大きなヒントに。毎度の事ながら、東照宮に辿り着くまで、そして良衛が犯人だと暴くくだりもテンポがいい。コナンがバルーンで函館山を照らし推理を披露したあのシーンが秀逸。まさに五稜星がみちしるべとなり、タイトルのダブルミーニングが浮き彫りになる本作の一つの大きな山場だった。
◆青山ユニバース
本作のもう一つの大きなポイントは、原作者の他の作品からもキャラが多数登場し活躍した事。「YAIBA」から沖田総司に鬼丸猛、「まじっく快斗」から怪盗キッド、青子に中森警部(心配するキッドの姿がいい!)、さらにはついに黒羽盗一まで!青山剛昌ユニバースからアッセンブルしつつ、本筋のキャラたちの活躍も。OPで黒づくめの組織のチラ見せあり、少年探偵団と博士にも役目があって、園子と哀、紅葉に和葉も推理の大きな一助に。蘭は平次と和葉のお膳立てに徹しつつ(聖を再度気絶させた一瞬があったが笑)、伊織はある意味最高の立役者笑。そしてキッドは文字通り七変化(平次との因縁はホントにあれでチャラになるのか笑)、平次はバイクに殺陣に、トムクルーズばりのプロペラ機ハンギングと思いきや、まさかの機上で殺陣と、トム様大幅越え笑。コナンのキック力増強シューズが何度も拝めたのもよかった。全員総活躍社会のお腹満腹な内容だった。
◆ラスト
平次が和葉についに告白したラスト。涙する和葉にaikoの「相思相愛」が乗るというこれ以上なく美しいエンドロールへ。と思いきややはりの展開に笑。閃光弾を故意でなく誤って落とす伊織の姿には、彼と紅葉を真の悪者にしたくない製作陣の優しさが見え隠れ。100万ドルの夜景での告白に失敗した平次には、それ以上となるとハードルが尋常じゃなく上がったわけで、まだ2人の与太話は長く続きそうだ。そして工藤優作。原作連載30年でついに明かされた黒羽盗一と双子だった、つまり新一とキッドがいとこという事実は「言わなかったっけ」では到底済まされない笑。100万ドルではなく100万馬力のメガトンパンチに日本中のファンがノックダウン必至。次回の長野県警以降、一体どんな展開が予定されているのか、ますますのこシリーズに注目が高まる。
◆評価(2024年4月12日現在)
Filmarks:★×4.2
Yahoo!検索:★×4.0
映画.com:★×3.9
製作陣と観客の「勢いと熱量」がすごいです。
かつての「無限列車」ほどではないにしろ、バスのダイヤのような上映回数の「シネコンジャック状態」の熱量は映画本編関係なく?すごいです。
さて、最近の映画しかみていない「にわかファン」の私ですが、今回も楽しませていただきました。沢山出て来る(多すぎか?)キャラの人間関係はよくわかりませんでしたが、人気のあるシリーズなので製作陣の「勢い」を感じます。
公開2日目の早朝回でしたがほぼ満席で、若い女性の観客が多いのが意外でした。
エンドロール後に今作も次回予告が入るのですが、その前にちょっと驚く場面が!終わっても席を立たない方が良いです。
参考:今回TOHO「轟音」上映を体験して来ました。
巨大なウーファーをスクリーン前に配置し、うならせる仕組みです。
終始ボワンボワン言っているのではなく、音源に重低音の信号が入るとドーン!と響きます。面白い仕組みですが、音はバランスが大事です。ウーファーがうなるとセリフが聞き取れないのは困ります(苦笑)。
ヤンキーさんのカーステではないので、映画にもよると思いますが、敢えて必要ない気がします。
五稜郭の戦い
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