「(ネタバレはないと思いますが、映画の趣旨的にネタバレが致命的になるものは安全策扱い)」名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(ネタバレはないと思いますが、映画の趣旨的にネタバレが致命的になるものは安全策扱い)
今年142本目(合計1,234本目/今月(2024年4月度)16本目)。
(前の作品 「流転の地球 太陽系脱出計画」→この作品「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」→次の作品「貴公子」(明日予定))
映画のストーリーとしては安定のコナンもので、それほど大きな傷はないでしょうし、原作からのファンでなくても入っていけるしそこまでの傷はないのかな…といったところです。
ただ、何度か書いたと思うのですが、ドラえもんにせよ本作品にせよ、明確にアニメであり想定視聴者層が想定できるアニメで、国語(話し言葉)が相当な範囲に収まっていないのはやはり厳しいのでないかな…といったところです。
前作(劇場版)と比べると、求められるリアル知識はそれほど多くはないものの(気になる点は後述)、北海道(函館)に関することはある程度知っていると有利かな、といったところです。
最後に、来年またGWのころに作品があることが示唆される描写がありますが、それはもうお約束なので…。そこまで含めていわゆる「おまけシーン」が最後まであるので席を立たないように注意です。
採点上気になった点は以下です。
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(減点0.3/想定できる年齢層に比べて国語力が求められるが配慮も足りない)
・ 上記のように、函館を舞台にしたため、ある程度仕方がない部分はありましょうが、「埠頭(ふとう)」や「さる日…」(この表現は今でも使いますが、「さる」は「去る」と混同されても仕方がない)など、やや「想定年齢層に対して配慮が足りないのでは…」という部分があります(「埠頭」に関しては地名や駅名として残るところもありますが…)。
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(減点なし/参考/映画の終盤に明かされる、ある「機械」について)
この「機械」は、その「機械」が実際に用いられていた時代において、日本も含めて多くの国で(もちろん、その「機械」が実際に使われていた時代で、その関係当事国に限って)使われていたものです。
ただし、この「機械」を正しく扱うには数学的教養を求められるものの、当時の日本ではリアル時代背景として平面幾何や立体幾何が重視されており(空軍などでは選抜試験でも必須科目だった)、この「機械」を扱うに扱うにあたって必要な代数(抽象代数学)は相対的に軽視されており、そのために当時の数学者も見解を求められても回答できなかったり軽視していたりしており(ただし、それは当時の日本で数学といえば平面・立体幾何ばかりを指すという国策事情もあり、当時の数学者個々の責任ではない)、そのままこの「機械」を用いた日本が迎えた「結末」についてはご存じの通りです。
※ この「機械」の数学的背景は抽象代数学(群論など)で、これを重視した国と軽視した国とで大きな差が生じたのも、また一つの事実です。