「Beyoncé のマジックショー」Renaissance: A Film by Beyonce imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
Beyoncé のマジックショー
Beyoncé のソロのCDは5枚目(2013)までは買った。でもよく聞いていたのは初期ぐらい。最近はほとんど知らない。(ライオンキングの曲は知っている) 今回のツアーのセットリストを作って予習する。今ハウスをやっているんだ。ハウスの定義は今ひとつわからない。
アルバムで一番気に入ったのが "Break My Soul"。調べたらこの曲 Robin S の "Show Me Love (1993)" をサンプリングしているんです。当時一度も聞いたことがないのに何故か買ったCD。でも今でも忘れた頃に何故か聴きたくなる。この曲に似ていたらハウスだという自分の勝手定義。
以降映画の内容にふれます。
この映画はコンサートのみを収録した映画ではありません。ドキュメンタリー多めです。ですからコンサートのみを期待していたのなら、ガッカリします。でも、この映画の本質はそこでは有りません。
ステージ・パフォーマンスがとても素晴らしのは当たり前ですが、
◯このツアーがいかにして作られたのか。企画段階、ステージセット、バックステージ、トラブル発生時の対応など、よりツアーについて知ることになります。
◯ツアー中のパフォーマーとしての Beyoncé 。娘・母・ファミリーとのふれあい、幼少期の頃の彼女、昔も今も持つ苦悩。真の、素の彼女を知ることが出来ます。
◯彼女を深く知ることにより、よりコンサートの世界の没入する事が出来ると思います。
Beyoncé のコンサートにはマジックに満たされています。
◯魅力に溢れたステージ構成。これはまあ分かります。
◯衣装チェンジのマジック。
これは単に衣装チェンジが多いと言う意味では有りません。1曲中に何度も瞬時に変わるのです。つまり1回のライブを収録したのではないと言う事です。同じ場所の複数の公演を全て衣装を変えて、編集しているのです。普通なら「変な編集するな!」と文句を言いたい所ですが違うんです、凄く楽しいんです。
◯11歳になる娘Blue Ivy Carter さん。お母さん似で可愛く、そしてカッコいい。"My Power" でダンサーとして出演します。
◯バースデーサプライズでダイアナ・ロスが出演がありました。公演会場ははっきり分かりませんでしたがこれにより、誕生日が9月4日で有ることから、2023年9月1,2,4日のカリフォルニアの SoFi Stadium かと思います。
◯ケンドリック・ラマーの出演もありました。"America Has a Problem"
◯観客全てがパフォーマー。
今ツアーのイメージがキラキラしたシルバー。強制されたわけではないだろうが、キラキラシルバーを身につけた人が多いこと。すごいコスプレの人も。そんなステージ側の人と変わらない服装とノリで会場が一体となる。
Taylor Swift や Coldplay はライブのみで見(魅)せましたが、それとは違う魅力で見せてくれます。