映画 からかい上手の高木さんのレビュー・感想・評価
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優しい人は告白できない?
漫画もアニメもドラマも全く知らないけど、永野芽郁ちゃん好きなので、期待高めに着席。
スマホでアニメを観ていた高橋文哉演じる西片に、永野芽郁演じる高木から電話がくる。ん?何言ってるか分からないよな。母校の中学で体育教師をやってる西片は、翌日、教育実習生としてやってきた高木に10年ぶりに再会。わっ!再会シーンにビックリ。何でそこで待ってられたんだろうな。それにしても同級生数人が同じ学校の先生やってるなんてリアルにあるの?ちょっと違和感あったな。それと高木の研修が美術だったのが不思議だった。東京の美大生かなとは思ったけど、教師を目指してないのに研修生になれるの?知らんけど。
側から見れば、この2人のやり取りは明らかに両想いなんだけど、互いに片想いと思ってる。なぜ自分の気持ちを伝える事ができないんだ?なんて考えていたら、不登校の生徒が登場。ふ〜ん、そんな考え方あるんだ。でも自分的には学校へは行った方がいいと思う。生きてく上でコミケ能力や友人は重要だと思いますよ。
何度も出てくる高木のからかいが楽しかった。やっぱり芽郁ちゃん、この手の役にハマるね。
モヤモヤしてる文哉君の演技も楽しかった。
ラストは予想通りのハッピーエンドじゃんと思ったら、まさかのウワッ!
ずっとワクワククスクスキュンキュン、小豆島の綺麗な風景、かなり楽しかったです。
ラムネの味は初恋の味
原作は全く知らない。
時間あったので鑑賞。
感想
多感な中学生時代から10年を経て、再会した男女の結婚に至るまでの恋愛物語。ある意味、青春映画の王道をいく作品内容になっている。
永野芽郁さん、高橋文哉さん。今最も輝いている青春スター(表現古っ!)、とも言える2人の共演と、今後あらゆる可能性を秘めたダイヤモンドの原石であり、大きな飛躍が期待される、白鳥さん、齋藤さん、鈴木さん、志田さん達、他黒川さんをはじめ新進俳優のみなさん。さらに、若手にして演技経験豊富な、平さん、前田さん達、年齢的に最も輝きを放っている現在の各俳優陣の演技を、その時代の映像としてアーカイブしている作品と感じる。脇としてもベテランである江口さんが、ポイントで画面を引き締めており、作品全体が落ち着いたものになっている。
撮影
選ばれたアングルと美しい風景。それらと共に実に人間がよく撮れている。映像は素晴らしく、永遠に残る描写と感じる部分が随所に散りばめられている。◎
脚本・演出
私観として
港で絵を描く町田と高木先生が出会い、大関がその姿を見かける場面、また山頂で人間関係の考え方を話し合う場面が、教室で西片先生に相談する大関の会話の内容と徐々にシンクロしていき、帰結として後日、再登校した町田と大関の淡い恋心のある会話となるシーンは秀逸で素晴らしい。◎
演出手法と原作ありきだと思うが、中学生時代の主人公2人の描写と話を作品全体の半分程にして、中学時代の各登場人物の人間性について細かく描写した方が大人になった時の二人がもっと引立ったと感じる。
作品全体を見渡し、時間軸を持たせた描写配置にもうひと工夫必要なのと、編集内容を厳密に吟味すると、さらに引き締まった作品になったのではないかと感じる。
大人パートの方で主役の二人の結婚告白の場面のぎこちない会話は原作重視なので仕方ないのであろう
この場面に関しては長回しよりも、演技者としては大変だが、シチューエーション的に人物のカット割りをより多用すると細かい男女の心理描写をもっと深掘して表現出来たと思う。
木下恵介監督の二十四の瞳でも有名な、美しい小豆島に行ってみたくなった。
⭐️3.5
好きよりもっと好きなこと
終始優しい気持ちになって見届ける事が出来る映画でした。
髙木さんと西片くんの物語は、出会った頃からもう既に10年後の未来を予見させていたのですね。
よく男の子が女の子にいじわるしたりするのは好きの裏返しなんて言われますが、髙木さんの西片くんへのからかいはなるほどそれと一緒の思いからなんですね。
からかいは好きよりもっと好きなんて何と素敵な事だろう。
それでも好きな気持ちを相手に伝えるのは本当に勇気のいる事。でもたとえそれが言えなくても、江口洋介さん演じる先生が言った誰かを好きになるだけでも素晴らしいと言う言葉が心に響きました。上手に気持ちを伝える事が出来ないですが、ずっと隣にいて欲しいと思ってる二人に付き合って欲しいなんて言葉はなるほど無意味な事ですね。だって二人はもう既に10年も付き合ってる一番大切な人なんですものね。
島の風景も穏やかで美しく、髙木さんと西片くんの物語の舞台に良く合ってました。
学校に行けてなかった町田くんの気持ちの変化も良かったです。
もしかしたらキューピットかな。
優しく穏やかな気持ちになれる、いい映画を見ました
ossanふたり、号泣。
初日舞台挨拶中継付の回に鑑賞しました。
原作を(数冊)読んでおり、アニメを少し見、直接の前日譚である実写ドラマ版を全話見た状態で。
リアルとファンタジーの中間(の少しファンタジー寄り)に位置する作品世界だと、出演しているある役者さんが舞台挨拶で話していました。これはこの人の私見だと思いますが、私もそのように見ていました。
こんなこと実際にはないでしょ、というツッコミは無粋だということです。
他方で、これは高木さんだったらありうるな、西片はこんなことしないんじゃない、などの論評を、原作ファンであればしたくなるタイプの作品です。
以下、内容には触れませんが、劇場でこんなこのがありました、という、(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」内のかつてのコーナー「シアター一期一会」のような)エピソードを書いておきます。
───
上述の通り、初日舞台挨拶中継付の回だったので、それなりに席は埋まっていましたが、余裕がなくはないといった混雑具合でした。自分の席はチケット購入時に(劇場の券売機であれ、スマホやパソコンであれ)既に購入されている席を見ながら選べるわけですが、私が買った時には両隣およびその向こうもかなり空きがあった席に実際に行ってみると、右にはossanが座っていました。
左はかなり空き席があったのですが、横並びの席の真ん中に近い場所で見やすいからか、そのossanは既に私に購入されている席のすぐ右隣の席を買ったのでしょう。
マナーが悪いこともなく(持ち込んだペットボトルの水を飲むのはルール違反でしたが)、特に気になるムーヴをしたり、サウンドを鳴らすこともなく、全然気にはならなかったのですが、号泣するんですよ、右のossan!
ちなみに、ossanの左で同じくらい号泣していたossan is me!
結論。ossanが号泣しがちな作品かもしれません。
永野芽郁、笑顔でのからかいが上手だった
島の中学校で、高木さんにいつもからかわれている西片は、からかい返そうとするが、いつも彼女に見透かされていた。中学3年生の時、高木さんが父の転勤でフランスへ引っ越すことになり、2人は離ればなれになってしまった。それから10年が過ぎたある日、母校で体育教師となっていた西片の前に、高木さんが美術の教育実習生として現れた。2人はどうなる、という話。
アニメのファンで、特に高木さん役の声優・高橋李依が好きだが、実写版もかなり良かった。
大人になった高木さん役の永野芽郁の西方に対する愛情あるからかいが素敵。
そして西方役の高橋文哉のからかわれ方が楽しい。
そして、ラストの教室でのお互いの告白シーンは最高。
中学生の大関さん接した西方、町田くんと接した高木さんとも押し付けじゃ無い所が良かった。
小豆島の景色が美しかった。また訪れてみたくなった。
Aimerの主題歌、遥か、も本作に合ってて良かった。
からかい甲斐ある西片
爽やかで心洗われる作品でした
漫画、テレビドラマ、アニメは見ていない私ですが、高木さんが西片をからかう、という(大まか過ぎる)内容だけは知っています。
その程度の知識でしたが、とても楽しめました。
変に各キャラクターのイメージが頭にないので、とてもすんなり受け入れられました。
まずキャストの二人が本当に爽やかで素敵。
今どきあんな純朴な子いる?と言う人もいるようですが、うちの子どもを見ていたりすると、充分あり得ると思うのです。
世の中そんなに器用な子ばかりではないですからね。
少し都合のいい設定には見えますが、時間をかけて描いているため性急さは感じられません。
最初のからかい、からかわれの関係から、このまま進展するきっかけを失うのではと逆に心配になる部分もありました。
しかし、子どもたちの人間関係の悩みから、思いを伝える大切さを彼らが知り、お互いの気持を確かめ合う場面は、ぎこちないながらも誠実さに満ちていて、感動的でした。
また、中学校の子どもたちの心理が、ステレオタイプではなく、割と率直に繊細に描かれていたと思います。
人付き合いが難しく感じる時って大人の自分でももちろんあるので、見ていて励まされましたね。
映画の尺として、大きな事件も起こらずに2時間は一見長いようにも見えます。
しかし、この二人にはそれだけの時間が必要だったのかなと、見終わった今は思っています。
からかい上手とからかわれ上手で、最初から相思相愛だったんですね。
とてもキュンキュンさせられる良い映画でした!
淡い初恋を観ててとてもキュンキュンします。
とても穏やかで温かい雰囲気が流れてて、小豆島の風景も絶景でとにかく綺麗です。
原作は原作、アニメはアニメ、実写は実写の良さがあります。ぜひおすすめです。
ドラマ版から大人になったのが違和感の全く無いキャスティングでした。
2人が大人になったらこんな感じなんだろうなって想像がつく。
唯一気になったのは、25歳になってそこまで初心なままか?とは思いましたが、微笑ましい範疇。
自分も中学の頃、思いを伝えられずに初恋が叶わなかった経験があるので、もし自分が大人になってから初恋の人が帰って来てたら、西片くんみたいにオドオドした感じに戻ったりするのかなぁとも思いつつ。
終始穏やかで温かく、かつシンプルなお話しの映画なので、原作やドラマで既に触れた方も、そうでないシリーズ完全初見の方も、
両方にオススメできます。
別物として…
二人の絶妙な空気感が良い
実写版なぁ〜
若くて美しくて優しい
永野芽郁さん。
『半分、青い』以来のファンです。
周りの人まで(他の女優さんよりその半径がかなり大きい)明るい気分にさせる笑顔と、ここぞという時の微妙だけど確かな演技力。
今泉力哉監督。
噛み合ってるのか、噛み合わないのかよく分からない絶妙な会話やそのやり取りから滲み出るユーモア、独特の間、独特の場面転換など、外れの作品がない監督。
そのふたりが織りなす映画です。
久々に休みをとって公開初日の朝イチの回で鑑賞しました。
なんか、らしくないな。
というのが、第一印象でした。
原作のテイストなのかもしれませんが、お伽話の中に世界が閉ざされた完全ファンタジー。
ガサツな人は出てきません。
青春時代特有の自意識過剰さも微笑ましい範囲にとどまり、鬱や自傷行為などの傷ましさとも無縁です。
風景も人もひたすら若くて美しくて優しい。
そうなのです。お年寄りも出てきません。
どこかの高校がそのまま、お伽話に出てくるような、のどかで美しい小島に移転した。
まるで漂流教室。
このような世界では、皮肉も嫌味も存在しないし、時間の流れもゆったりしていて、ありえないほどのもどかしさにもイラつくことはなく、そうだ、頑張れ、あと少しで伝わるぞ!
と応援するだけです。
永野芽郁さんは素敵な笑顔そのままでいいし、今泉力哉監督も凝った脚本を書く必要もなく、ただただ美しく撮ればいい。
実際には、そんな簡単なことで、ひとつの映画が作れはしないのは分かってるつもりですが、私が期待するおふたりの力量があまり発揮されることのない作品のように思えて、少し残念でした。
永野芽郁好きなら
永野芽郁好きなので、ストーリーより、
「いかに魅力的な永野芽郁が見られるか」という採点基準です。
その点では、満点ではないですが合格です。
最近はシリアスな役が多かったので、久々に、明るい彼女を見られて良かったです。
予習のためドラマ版を見ていましたが、
映画は、設定の違いもあり、ドラマ版ほどキュンキュンする感じはなかったです。
もっともっと、永野芽郁による「からかい」を見たかったのが正直なところ。
若い頃の永野芽郁に、中学生の高木さんを演じて欲しかったと思いました。
ストーリー的には、おっさんが恥ずかしくなるような純粋ウブなほのぼの恋愛ものです。
驚くような展開も、考えさせられることもないです。
みんないい人で、話もハッピーエンドなので、嫌な気分になることはないでしょう。
永野芽郁が好きで、平和な映画が見たい人にはオススメです。
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