映画 からかい上手の高木さんのレビュー・感想・評価
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好きという気持ち
例え、敬愛する今泉力哉監督とはいえ、この作品の実写化は流石に厳しいでしょ。と、とことん期待していなかったんだけど、いやぁ、良かった。実写化における平均点をはるかに上回っている作品だと思う。しかも、こんなにも難そうな原作漫画を。今泉監督、今回もやりましたな。
ただまあ、監督のらしさ、個性は潰されているような気がするのも事実。演出のうまさは相変わらずだけど、監督特有の行間のある作り、一風変わった恋に対する向き合い方はあまり発揮されておらず、実写化故の弊害が顕著に現れてもいた。「愛がなんだ」「窓辺にて」のような、文学的な美しさは無く、ベタな恋愛映画として物語は展開されていく。
作品のメインである“からかい”はかなり上手いこと見せてくれたと思うし、シンプルな展開だからこその安心感はもちろんあった。映像もいいし、高橋文哉なり西片の落とし込み方も完璧だった。考えうる最高到達点じゃないかな...。ただ、何度も言うように今泉監督好きとしては、ほかの監督にはできない高木さんが見たかったなぁと、欲強だけどそう思ってしまった。でも、この作品を実写化するにはこれ以上は難しいのかな...。
とはいっても、良作だったことは間違いなし。好きってなんだろう、をしっかり突き止めていて面白かったし、何より映像が美しく、更にはオリジナル脚本として生徒たちの恋の悩みもしっかり描かれていて、満足度は高かった。でもでも、永野芽郁はいい意味でも悪い意味でも真っ直ぐ過ぎるな、笑
よかった。今泉監督がどうこの原作をアレンジずるのか興味津々だったけ...
よかった。今泉監督がどうこの原作をアレンジずるのか興味津々だったけど、見事なまでに「高木さん」だったし、本当に今泉監督らしい映画でもあった。コメディ、恋愛、ドラマ要素のどれも少しでも行き過ぎるとこわれてしまう絶妙なさじ加減の、奇跡のような作品。
前日譚(10年前)となるドラマ版を観てからの鑑賞。映画の途中でドラマ版のシーンが挿入されるので、ドラマ版を観るとより理解が深まる。
多くの人に登場人物のピュアな(書いていて恥ずかしくなるが、それは気にしない)想いと小豆島の美しい風景に癒されてほしい。
TVドラマ予習がマイナスに・・・
本作の予告かチラシで“からかい上手の高木さん”というタイトルを知る。過去の経験ではTVドラマ有りきの劇場版の場合、TVドラマを知っている方が楽しめる。
その経験に基づき、今春放映されたTVドラマを劇場版の予習として観始めたが、ドラマが想定外に良かった。俺的には今春のドラマの中で毎週一番楽しみにしていたのは“からかい上手の高木さん”だった。
予習も万全で劇場版を観賞したのだが・・・
【物語】
西片(高橋文哉)が中学時代にいつもからかわれていた高木さんが島を離れて10年。ある日突然高木さん(永野芽郁)から電話が掛って来る。「今度もう一度行きたかった場所に行くことにした」と言って電話を切るが、翌日高木さんは島に現れる。高木さんが行きたかった場所とは昔西片と高木さんが共に通い、今は西片が体育教師として勤める中学で、高木さんは教育実習生としてやって来るという話だったのだ。
西片は学校では教育実習生担当として、高木さんの面倒を見るが、2人になると相変わらず高木さんペースになってしまう日々が始まる。
【感想】
実は観賞前から心配はしていた。TVドラマより映画の方が落ちるのではないかと。
結果、やはり圧倒的にTVドラマの方が良かった。
本作の良さは中学生らしい初々しい恋愛の世界にある。自分の好意にさえ気づいていない西片、「西片が好き」を意識しているが、からかうことでしか表現できない高木さん。この歯痒さ、あるいは大人から観ると微笑ましさが本作の最大の魅力。
TVドラマ版では高木さん役月島琉衣がハマり過ぎてた。西片への好意を隠しているようで、分かって欲しくて散々ヒントを出している高木さん。この年齢だと女子の方が男子より精神年齢が高いことが顕著なわけで、その一歩上から西片に接している様子を実に上手く演じている。 バカにしてからかっているなら嫌悪感が生まれるが、その裏に西片への好意があるから観ている方は実に微笑ましく観ていられる。そんなドラマだった。
しかし、映画は10年後だというのに西片が全然成長してない!!
西片の恋愛思考回路が中学時代そのまま。中学生だから微笑ましく観れたが、10年経っても同じだったら「バカじゃないのか」に変わってしまう。いくつになっても女の精神年齢は男の上を行くと思うけど、中学生ほどではあるまい。TVドラマでは可愛く思えた西片の幼い思考も、映画の西片は幼稚にしか見えなかった。
結末も短絡的、急ぎすぎのように感じた。
10年一歩も前に進まなかったのに、
「ええ、この急展開!?」
なんか、ちょっと。
考えて見ればTVドラマの劇場版は、TVドラマと同じキャスティングで制作されるのが普通で、久しぶりにTVで慣れ親しんだキャラに再会することが喜びの重要な部分だ。本作のように主演俳優さえ変わるのは異例中の異例なわけだ。そういう意味ではTVドラマファンはむしろ不満が生じて当然か。 良く有る原作ファンの映画版批判に似たものがある。今回のようなキャスティングの異なるドラマ・劇場版のセット企画は視聴者満足度向上には最初から無理があったかのも。今回はTVドラマを観ていなかった方が粗が気にならなかったような気がする。
俺はTVドラマキャストでの劇場版を観たい!
10年後ではなくて、2年か3年後でお願いします。
台湾映画「藍色夏恋」を思い出す。
年取るとこのような純愛映画に心鷲づかみにされる。台湾映画「藍色夏恋」のグイ・ルンメイとチェン・ボーリンの初々しさが思い出される。この映画は謂わばハッピーエンドの部類(ネタバレになるならご免なさい)なので、ホッとする。今泉力哉監督は「ちひろさん」からもっと年齢層を下げた主人公を取り上げたが、そのせいか若干ポエム・ファンタジー的な世界観になったきらいはあるが、楽しめた。難を言えば、今泉力哉らしい強引な画作りをぶっ込んで欲しかったかな。次は新垣結衣などのレベルを開花させて欲しい。いずれにせよ「マイ・ブロークン・マリコ」以来の永野芽郁の魅力全開で素晴らしかった。
青春ドラマ
結局青春ドラマでした。
それを社会人設定で延々と観させられるのはちょっと辛いかな。
最後に延々と観させられた説明は一応あったけど…それを最後に持ってくることは、どんでん返しというより説明不足な気がしました。
甘んまっ
高木さんと元高木さんの間のオリジナルストーリーで、マンガより恋愛要素が多め。
今泉監督は、恋愛モノではちょっとクセがある印象だけど、こういうベタな直球ラブコメもやったりするんだな。
好きな監督なので、意外な一面を観た感じ。
商業映画なので、キャストについて特に異論はない。
まあ純朴少年の西片には高橋文哉くんは美形すぎやしないかとも思うけど。あと若干あざとい。
永野芽郁さんは、好きがダダ漏れで良かった。
とにかくお二人さんとも可愛らしい。
おじさんでもニヤついてしまったので、若い子はもっとキュンキュンくるだろうな。
小豆島のゆったりした景色と高木さんが良い感じ
・原作が好きなので、登場人物、ストーリーがわかって良い。実写でよくここまで出来たと思う。
・小豆島のゆったりした景色が素晴らしい!!
・永野芽郁がかわいい
・最後の告白シーンは凄い良かった、出来れば西方にもう少し男らしくして欲しかったです。
タイトルが浮かばない
うーん!寝なかったと言うことは、面白かったんだと思います!中高生に見てほしい映画!自分も中学生の時に見たかった!人を好きになるという事は、素晴らしい👍気持ちを伝えることは大切ですね👍小豆島の風景が凄く良くて、イイ感じで撮れてましたね😊ストロングスタイル一番!
ちょっとしたストレスはあるけどメッチャ暖かい恋愛映画。 本年度ベスト級。
お気に入りの監督の作品。
予想通り悪い人は登場しないし、とても暖かい作品だった。
中学時代、同級だった永野芽郁さん演じる高木。
高橋文哉さん演じる西片の、なかなか煮え切らないラブストーリー。
二人が素直になれないシーンが多過ぎでストレスが発生するものの、終わってみれば良い作品だった。
西片役の高橋文哉さん。
過去の桜田ひよりサンと共演した作品の演技が良かったけど本作では?
多分、西片のキャラの都合、あまり刺さらなかった感じ。
ビビり過ぎなキャラがそうさせてしまった感じで残念。
本作は高木と西片メインのストーリーと思いきや、登校拒否の町田と女子生徒の大関(白鳥玉季さん)のストーリーが同時進行。
序盤は退屈&ストレス溜まる展開だったけど、生徒の町田&大関の出来事が加わりストーリーに深みが出て来た感じ。
この2人の学生の出来事が高木と西片の行動に変化を与えた感じが良い!
学校って生徒が学ぶ場だけど、生徒から大人が学ぶ事もある感じが印象に残る。
本作の舞台となった小豆島の数々の風景が美しい。
青い空の背景に海と島と山並みの映像が素晴らしかった。
欲を言えば美味しそうな海鮮料理のシーンがあっても良かったのかも(笑)
本作は色んな登場人物の恋愛ストーリーがある中、やっぱり高木&西片の恋愛が最強だった感じ。
中年の自分は深く刺さらなかったけど、若い人達は刺さる人が多い作品なのかもしれません。
伝えたい事は勇気を持って相手に伝えた方が好転する事を伝えたかった感じ。
本作を観て行動に移す人がいたら応援したいです!
女子学生の大関を演じた白鳥玉季さん。
少し注目している女優さんだけど、本作でも素晴らしかった!
意外に身長が低かった感じは想定外でした( ´∀`)
穏やかな雰囲気がいいですね♪
アニメから少しは観ていて実写版を観るようになって
あの穏やかな雰囲気が好きで観てました。
みんないい人ばかりの期待を裏切らない作品。
約10年ぶりの再会、もう〜〜癒されました^_^
中学生から20代へ成長(キャスティング)が
すんなりと入り込む事ができました。
観てる方も学生時代の甘い青春が蘇ってくる♪
とにかく可愛い高木さん
永野芽郁扮する高木さんが、とにかく可愛い作品でした。原作は主人公である高木さんと西片の中学時代と、結婚後の生活を描いたもののようですが(未読なので詳細は分かりません💦)、本作は成人した2人が再会し、結婚に至るまでの期間を描いたものでした。高木さんの態度とか所作が全て可愛く、同じ男としてこんな女性に好かれた西片は本当に果報者だとしか感じませんでした。
また、舞台となった小豆島の空気感も非常に穏やかで、都会のギスギス、セカセカした雰囲気とは対照的に、ゆったりとした時間が流れる様子もヒーリング効果抜群でした。
まあ物語の方は、大きな波乱がある訳でなし、2人の美男美女が順当に結ばれるというお話なので、辛口がお好みの貴兄には物足りなさを感じる気もしました。また、原作の中学時代であれば、好きな女子にハッキリと好きと言えない西片の男心が可愛いと感じられますが、流石に25歳にもなって自己表現が苦手なのは、もう少し頑張れと言いたい気がしないでもありませんでした。
とは言え、高木さんの可愛さと小豆島の空気感を前にすると、西片のような優しさもまた良いもんだなと感じたりして、とにかく観ていて優しくなれる作品でした。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
おかしくて、美しくて、愛おしいぎこちなさ
今泉力哉「映画 からかい上手の高木さん」大切な人に関わろうとする時、気持ちを伝えようとする時、理解しようとする時、人にはそれぞれ自分の中で面倒臭い手続きや自問自答があったりするわけで、そのおかしくて、美しくて、愛おしいぎこちなさを小豆島の風景を伴走させながら描いた傑作青春映画です。
映画も観終わっちゃったので、もう西片とも高木さんとも田辺先生とも会えないんだなあ。
真剣に恋と向き合いたくなるような、そんな映画だった!
中学生の時から10年後の話みたいだけど、全然変わってなかった!
西方は鈍感で不器用で、そんで真っ直ぐ。
高木さんは可愛くてあざとくて、そんで一途。
ずっと見ている間、色々情緒が安定しなくて最後まで飽きずに楽しめたw😊
ドラマ観てからを推奨、ドラマが前振りに
今泉監督ファンなので楽しみでした。
映画だけでも十分楽しめますが、ドラマを観てからの鑑賞を強くおすすめします。
ドラマもあるとの事、まずはNetflixでドラマを鑑賞。ドラマは可愛らしい中学生の話、高木さんも西片もどちらも可愛らしくて良かったけど、正直ふら、大人が見るのはちょっと辛い。ただ、2人の魅力は満載で、2人のキャラがとてもすきになりました。
同じ監督でそのまま映画。キュンキュン映画だとだと思って覚悟して鑑賞です。
初めの30分くらいは、ドラマの通りの展開。20代の大人が中学生のままからかいあっているのも良かったですが、、、途中から大人とか成長とか、とても良いストーリーに。
江口教頭と、新人先生からみた大人目線も加わって、とても良かったです。
ドラマからと同じシーンがあったり、いろいろ名シーンも嬉しいですが、何より2人のキャラのファンになってから観た方が感動できると思います。もう少し、中学生時代の2人も映画でも観たかった。
他愛のないシーンに、あの続き!とか思えるので。
普通の生活の中に、いろいろなセリフやシーンが刺さるのは今泉監督っぽい。
原作のあるものをここまで映画にできるのはさすがです。
(精神的な)ドSとドMのドラマを是非劇場で。
笑顔が最高
2、3日は永野芽郁の笑顔で優しく、幸せでいられる。
高橋文哉は僕が好きだった三浦春馬に似てると思った。小豆島のきれいな風景も最高。
今回はお互いの気持ちを伝える間が少しイライラしたけど、このまは今までの永野芽郁の映画ではない演技の旨さに見えた。今泉監督の映画だなと思った。
見終わったあと、本当に爽やかに幸せな気持ちになれました。ありがとうございました。
終盤に2人が並んで会話する長回し場面に、「好き」の微妙なグラデーションをたっぷり、みずみずしく見せてくれました。さすがは恋愛映画の旗手の一人今泉監督!
アニメ版も話題を集めた山本崇一朗の人気コミック「からかい上手の高木さん」の10年後を、「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉監督のメガホンで実写映画化したものです。
●ストーリー
とある島の中学校。隣の席になった女の子・高木さん(永野芽郁)にいつもからかわれている男の子・西片(高橋文哉)は、どうにかしてからかい返そうとさまざまな策を練るも、彼女に見破られて失敗ばかりしていました。そんな2人の関係はずっと続くと思っていたが、高木さんがある理由からパリへ引っ越すことになり、心に秘めた互いへの思いを伝えることなく2人は離ればなれになってしまうのです。それから10年が過ぎたある日、「西片、ただいま。」母校で体育教師として奮闘する西片の前に、高木さんが教育実習生として突然、現れます。
10年ぶりに再会した二人の、止まっていた時間と、止まっていた「からかい」の日々が、再び動き出します。
●解説
思わせぶりな中学生の恋愛ギャグマンガだった原作の、10年後という設定が意外です。 島のゆったりとした自然と時間の流れ、穏やかな空気感が、人物の表情や会話、街や海辺のすべてにいきわたっていました。ロケ地の香川・小豆島が陰の主役と言ってもいいほどです。
25歳なった西片は、相も変わらず鈍感で、優柔不断で、純情すぎます。そんな西片に、10年ぶりに再会した高木さんは、からかうことを辞めませんでした。端で見ていると、もうお互い顔には相手が好きなんだと書いているのに、気づかないというか、西片に至っては、気づくことじたいを怖がっているようさえ見えたのです。実は高木さん、劇中でとある教え子から西片先生をなんてぜからかうのかと聞かれて、実は好きなんだとあっさり打ち明けるのです。からかいは高木さんにとっての愛情表現だったのです。そんな「好き」という気持を西片に送り続けてきたのに、ヤツはちっとも気がつかない!とため息交じりに漏らします。だったらなんで高木さんの方から、告らなかったのかと疑問に思えました。このふたり中学時代から10年後の今日まで、恋するところまであと1秒という思わせぶりな関係をずっと続けてきたのです。
「好き」を伝えること、片思い、人が分かりあうことを、純度高くほほえましいほどにシンプルかつ素直に映し出します。愛の形は無数にあれど、時には身構えずにのんびりとした気持ちでクスッとしながら味わうのもいいものです。終盤の長回しは見ている側が照れるほど笑ってしまいました。
西片の純情ぶりが幼すぎとも思わえましたが、さすが新世代の恋愛映画の旗手である今泉監督です。終盤に2人が並んで会話する長回し場面に、「好き」の微妙なグラデーションをたっぷり、みずみずしく見せてくれました。これなら原作ファンにも新鮮ではないでしょうか。
そして終盤に西片が突然語り出す言葉にはビックリしました。ふたりの関係が大きく変わるものだったのです。
西片が担当している不登校の教え子町田涼(齋藤潤)と町田を慕うクラスメートの大関みき(白鳥玉季)、そのほか職員室の同僚らの絡み具合もほどよく、キャスティングの妙もさえています。特に教頭の田辺先生役は、江口洋介がふたりの若い教師の相談相手として、いい味を出していました。過ぎ去った青春を懐かしむ世代にもお薦めします。
へなちょこパンチ‼️
からかわれ、からかい続けた男女の10年間に及ぶ恋愛スケッチ‼️主人公が教師なだけに不登校の生徒の描写などもあるのですが、深掘りされることもなく、純粋に主人公二人の恋愛模様を楽しむ作品‼️高橋文哉、永野芽郁の二人が爽やかに演じていて好感度が高く、ラストまでイヤ味なく観れる好編ですね‼️
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