「ファンタジー映画」映画 からかい上手の高木さん ココヤシさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジー映画
原作未読でアニメをときどき見ていた程度だけれど、心洗われる気分になりたくて鑑賞。瀬戸内海の美しい風景と、心温かい人々に囲まれた、西片(高橋文哉)と高木さん(永野芽郁)のじれったいような恋が、丁寧に描かれていた。
ただ、高木さんが田辺教頭(江口洋介)に内々にお願いしていたこととはいえ、実習生と指導教諭の事前打ち合わせもなく、実習前日に指導教諭が「明日から実習生の指導を頼む」と命じられることはまずない。それに、生徒の前で実習生が指導教諭を「西片」と呼び捨てにすることもちょっと考えられない。
西片も高木さんもしきりに「小豆島は10年前と変わらない」と言っているけれど、地方の現状はそんなに甘くはないと思う。
最後、西片は高木さんにいきなり「結婚してください」とプロポーズし、高木さんも承諾するけれど、いくらなんでも一足飛びすぎるよ。
しかし、この作品はそういうリアルを追及する映画ではない。一種のファンタジー映画として楽しむのが正解だと思う。
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