劇場公開日 2024年5月31日

「ラムネの味は初恋の味」映画 からかい上手の高木さん Moiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ラムネの味は初恋の味

2024年6月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

原作は全く知らない。
時間あったので鑑賞。

感想

多感な中学生時代から10年を経て、再会した男女の結婚に至るまでの恋愛物語。ある意味、青春映画の王道をいく作品内容になっている。

永野芽郁さん、高橋文哉さん。今最も輝いている青春スター(表現古っ!)、とも言える2人の共演と、今後あらゆる可能性を秘めたダイヤモンドの原石であり、大きな飛躍が期待される、白鳥さん、齋藤さん、鈴木さん、志田さん達、他黒川さんをはじめ新進俳優のみなさん。さらに、若手にして演技経験豊富な、平さん、前田さん達、年齢的に最も輝きを放っている現在の各俳優陣の演技を、その時代の映像としてアーカイブしている作品と感じる。脇としてもベテランである江口さんが、ポイントで画面を引き締めており、作品全体が落ち着いたものになっている。

撮影
選ばれたアングルと美しい風景。それらと共に実に人間がよく撮れている。映像は素晴らしく、永遠に残る描写と感じる部分が随所に散りばめられている。◎

脚本・演出
私観として
港で絵を描く町田と高木先生が出会い、大関がその姿を見かける場面、また山頂で人間関係の考え方を話し合う場面が、教室で西片先生に相談する大関の会話の内容と徐々にシンクロしていき、帰結として後日、再登校した町田と大関の淡い恋心のある会話となるシーンは秀逸で素晴らしい。◎

演出手法と原作ありきだと思うが、中学生時代の主人公2人の描写と話を作品全体の半分程にして、中学時代の各登場人物の人間性について細かく描写した方が大人になった時の二人がもっと引立ったと感じる。

作品全体を見渡し、時間軸を持たせた描写配置にもうひと工夫必要なのと、編集内容を厳密に吟味すると、さらに引き締まった作品になったのではないかと感じる。

大人パートの方で主役の二人の結婚告白の場面のぎこちない会話は原作重視なので仕方ないのであろう

この場面に関しては長回しよりも、演技者としては大変だが、シチューエーション的に人物のカット割りをより多用すると細かい男女の心理描写をもっと深掘して表現出来たと思う。

木下恵介監督の二十四の瞳でも有名な、美しい小豆島に行ってみたくなった。

⭐️3.5

Moi
トミーさんのコメント
2024年11月16日

共感ありがとうございます。
先生でも生徒でも、女の子の方が肝が据わってる描写は良かったですね。
自分なんか人間が出来てないのでちょっとかっと来てしまいます、ブーケトスの下りとかちょっと正視出来ませんでした。

トミー