「素晴らしかった。」Saltburn 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった。
まず、変態を演じさせたら右に出る者はいないと思っていたバリー・コーガンに自分の恥辱感、劣等感を重ね合わせる日が来るとは思わなかった。
原作者もオックスフォード出身という事で、
大学内のスクールカーストのコンプレックスが元になってるとは思うのだけど、
パッとしない自分がキラキラした生徒に憧れ、
近づきたい、近づくとそいつの一番になりたい!
と思う事はとても理解が出来る。
高校時代の自分とピッタリ重ね合わせる事が出来た。
ただ、この映画のスゴいところは一人の人を自分の物にする!というその先まで考えられてた事で、
自分の浅はかさを呪った。
とは言え、フェリックスへの視線は本物だと思うし、
もし嘘がバレなかったらどうなってただろう?と
想像してしまう。
それにしてもバリーコーガンが素晴らしかった。
変態ではあるけど、何を考えてるか分からない、
けど何か考えてるはず!という深さがあった。
BLとして観ても素晴らしく想像力を掻き立てられました。
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