「良い意味で裏切られた」Saltburn nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
良い意味で裏切られた
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序盤は、金とコネの世界で居心地の悪そうなオリバーに共感し、格差を超えた友情の獲得を応援するような気持ちにさせられましたが、段々とあれ?あれ?と。
主人公のモノローグもあり、どこか不穏な緊迫した雰囲気も漂っていましたし。
主導権はフィリップスにありオリバーは執着して追いすがる立場と思いきや。
憧れや愛情が憎しみに変わるパターンかと思いきや。
底辺で育った経済的弱者から強者への復讐かと思いきや。
一筋縄ではいかないストーリーテリングで、色々と良い意味で裏切られました。
ここまでする動機がわかりにくい、サイコパスだったということか、しかし愛情的なものはあったようにも思えるが、目的は結局こういうことだったのか、などとモヤモヤさせられつつも、やはりラストシーンのインパクトに持って行かれてしまいました。
役者陣も美しい映像もブラックなテイストも良かったと思いますし、やはり主演のバリー・コーガンの演技が素晴らしく見応えがありました。
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