「偉人のふんどし+帰ってきたヒトラー」もしも徳川家康が総理大臣になったら ゆうひさんの映画レビュー(感想・評価)
偉人のふんどし+帰ってきたヒトラー
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政治映画でもなければ娯楽映画でもない。何がしたかったのか…
エンタメとしてもあからさまなギャグがあるわけでもないし、なんか一丁前に政治を語りだすし…
偉人の名采配でいかに美しくコロナが終息するのかとワクワクしていたら、「ロックダウン!ハイ終息!家康政権すごいでしょ!」。あいた口が塞がらなかった。
そう簡単にコロナが終息するなら誰も苦労しない。それにロックダウン中にも関わらずに記者達はテレワークでもなく普通に出勤してるし、すべてが謎で唐突。原作は2021年なので仕方ないが…
俺はこんなに簡単にコロナを終息させられる!なのに現実の政府は〜と偉人のふんどしをはいていっちょ前に語られても、そうはならんやろとしか言いようがない。
後半パートは「帰ってきたヒトラー」のパロディがやりたかったのだろうか。しかし無理くりすぎるし、最後の語りも薄すぎる。そんな単純なことを家康のふんどしはいて語られても…もっと新規性のあることを語ってほしかった、せっかく家康なんだし。
あのような単純な話で心を動かされる人がいることに恐怖を感じる。そういう人々が映画中の秀吉みたいな人間に熱狂させられるのだろうなと。ただ、映画内で家康が語っていた事は民主主義の肯定なので、ナショナリストなどの強い言葉に簡単に動かされる人を牽制する意味ではこの映画は価値があるのかもしれない。
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uzさんのコメント
2024年8月6日
ロックダウン、50万円ばら撒き、財源は大企業から徴収、失業者は農業へぶち込み…
上手くいくとも、上手い策だとも思えませんよね。
あれであんな熱狂が生まれると本気で思ってるなら、書いた方は日本国民を愚弄してます。