「長井短(みじか)さん演じる聖徳太子の特技についてふと思ったこと。あと長い演説は物語に落とし込んで描いてほしい。」もしも徳川家康が総理大臣になったら マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
長井短(みじか)さん演じる聖徳太子の特技についてふと思ったこと。あと長い演説は物語に落とし込んで描いてほしい。
過去にどれほど素晴らしい政治的手腕を発揮した偉人だとしても、現代の状況を全く知らない江戸時代より前の人物が現代の政治家として役に立つとはとても思えない。屁の足しにもならん。
だけど今回はAIが過去の偉人をホログラムで映像化しただけなので、その点は問題ない。ビッグデータと呼ばれる人間では処理しきれない膨大な情報を、超高速AIを使って問題解決を図ろうということらしい。
変なしがらみや利害関係がないから人間よりよっぽどクリーンな政治家だ。
それはさておき、今回1番笑えたのが信長が日本のトップ経営者達をおどすところ。
オジサン経営者には信長の冷酷、非情な性格が小説やドラマを通して脳裏に強烈に焼き付いている。資金調達の依頼を、殺してしまえホトトギスをちらつかせて強要する。本来政府からのお願いのはずだが脅迫になってる。
しかしお金が絡む話なので、みんなうつ向いて回りの様子を伺っている。後で分かるのだけど、言い出しっぺのサクラを仕込んであったのが笑えた。1人が承諾すると私もという者が現れる。2人、3人と名乗りを上げるうちにワレもワレもとなっていく。逆にこうなると自分だけ参加しない訳にはいかなくなる。
日本人気質をギャグのネタにする「皆さんやっております」だ。
終盤の家康の長~い演説には閉口した。
もし家康の長い演説内容が制作者が鑑賞側に伝えたいメッセージだとしたら、エンタメ作品にした理由が分からない。
伝えたいことを作品の中の会話や出来事に落とし込み、見る側、読む側がそれを感じとるようにしてほしいと思った。
これは映像作品に限らず小説だとしても同じだと思うヨ。
などと何かどっかで聞いた風な事を偉そうに言ってしまった (^ω^)
ほいから、長井短(みじか)さんの聖徳太子が10人の話をいっぺんに聞き取れる件について、「あれ?、これじゃあ意味ないじゃね」とふと思ったことがある。
それは聞くのは10人いっぺんでも、答えるのは1人ずつだという事だ。10人目の人は結局その間待ってるわけだし、トータルの時間は変わらない。これって別に大して役に立つ特技じゃないんじゃね?