もしも徳川家康が総理大臣になったらのレビュー・感想・評価
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自信を持って2024年のワーストだと言い切れる作品
7月公開直後に鑑賞。現在12月だが、今年公開邦画で最も良くなかった作品の1つ。 終盤の、家康の長い台詞が説教臭くて苦痛。しかも、説教臭いのに、中身が浅い。 時代劇映画の悪い部分が、そこに全部凝縮されている。 時代劇は比較的好きな自分で苦痛なのだから、 時代劇が苦手な人は、より辛く感じるに違いない。 坂本龍馬は非武闘派の、頭の力で明治維新に貢献した人物だと思うのだが、 この作品で描かれている龍馬には、頭の良さや鋭さが全く見当たらない。 秀吉役の竹中直人は、もうお腹一杯でゲンナリ。 色んな作品でやり過ぎて、飽きてしまった。ピエール風に言えば「もうええでしょ」。 土方役の山本耕史も、「あえて」のキャスティングだったが、 喜びよりも辛さが上回ってしまった。 公開直後で客席は多めだったが、途中離脱の客も20%ぐらいはいたので、 そういう事なんだろうと思う。期待してた分、残念。 何が良くなかったのだろう?原作はそうでもなかったのに。 でもこの原作も、前に別の作品で似たような設定で読んだことあったような。 今週は同監督の新作映画が公開なので、そちらは期待して観に行く予定。
設定に星0.5
座っていることがただただ苦行でしかなかった。連れが居なかったら途中退席していたかもしれません。 野村萬斎さんはどの役でもやっぱり野村萬斎でした。 くだらないギャグと薄っぺらな説教演説がごちゃ混ぜになっていた。野村萬斎さんに何やらせてるんだと思って怒りが込み上げてきた。ただそれだけ。
社会問題
考えさせられる内容だった。
今作は、過去の偉人達(徳川家康、織田信長など計10名)が現代に蘇り、その偉人たちによって結成された最強ヒーロー内閣の活躍を描いたコメディ映画だ。
コメディ映画ということで、わちゃわちゃと見ているだけで楽しめた。
特に時事ネタや攻めた内容(風刺)多めだったのが個人的に好印象で、
論破王のLIVE配信、居眠りする議員、大衆に流される国民、などなど。
近年話題に上がる内容の数々をみながら、過去を振り返るような感覚を覚えた。
タイトル(『もしも徳川家康が総理大臣になったら』)
に『もしも』とあるように、今作はもしものお話であり、その中でもコロナ禍のifストーリーである。
新型ウイルス(コロナウイルス)が世界中で流行り、将来への不安や混乱を招いたことは、まだまだ記憶に新しく、未だにその影響の余波は残り続けている。
しかし、この物語ではコロナというウイルスを偉人たちによって即座に対処される。
それによって、この物語の序盤部分でコロナ禍はほぼ終息し、平和な世界が訪れる。
現代の社会では何年も残り続け恐怖を与えてきたコロナウイルスが、30日ほどで対処されたのだ。
現実の日本の政府がもしも、すぐにコロナウイルスへの対策を打ちだしていたのなら……ロックダウンや給付金を即決し行動していたのなら……こんな惨事にはならなかったのではないか。
そんな想いをこの映画からは感じられた。
そんな国に対して反抗的であり切望的な想いは、後半、腐った国の姿を如実に描き、映画鑑賞者(ifではない日本に生きる一国民)である、私たちへとメッセージを届ける。
自分の意思を持たず、流行に流される消費化社会。
有権者でありながら政治に参加しない人々(若者)。
作中のラストでは徳川家康(総理大臣)の言葉に、会場に集まった民衆が耳を傾ける。
その中には今まで世間に流されることなく疑問を抱き、時に苦笑いをしていた西村理沙(新人記者)の真剣な姿もあった。
そしてその後、徳川家康のなき今、徳川家康の言葉に動かされ若者の多くが投票に向かうようになり、政治に関心を持つようになる。
西村理沙(新人記者)は、徳川家康の言葉を受け、その意志を言葉を胸に記者を続ける。
徳川家康という偉人の言葉によって、現代の人々は揺れ動き日本は変わっていく。
ハッピーエンド。
面白い映画だった。
役者さんの演技は迫力があり、時代劇のようなシリアスさを感じたし、近代を舞台にしていることを元にしっかり描ききられたストーリーは圧巻だった。
監督や脚本家の方が『翔んで埼玉』の方々によるコメディ映画ということで、終始面白いネタがあることで、楽しめた。
が、1つ……。
題材がなかなかに攻めた内容だったためもう少ししっかりと描ききって欲しいところがあった……。
徳川家康の言葉は時間が経てば風化して、世間は元通りに戻ってしまわないだろうか?
結局のところ、みんな今までと同じく大衆に流されているだけではないだろうか?
主人公である西村理沙さんは今回の件を経て、元々の夢であったアナウンサーを蹴り、自分の意思で記者を続けるという成長をした、でも他の人はどうだろうか?
西村理沙さんの上司は何か変わったのか? 若者が選挙の投票に行くようになった中での個人、個人の気持ちの変化はどうなっているのか、そういったところをもっと写して欲しかった。
もう一歩先に踏み込んだ、答えが欲しかった。
結局、自分たちは何をしたらいいのか。
消費される世界で、織田信長から豊臣秀吉にみんな移り変えたように、徳川家康の言葉が忘れられる日は近いのでは無いだろうか。
(自分としては、ラスト徳川家康たちの話す場所が舞台の上だっただけに、演劇を見ている気持ちになってしまい……話す言葉も行動も茶番に感じてしまったのだが……。民衆の人たちがそれに真剣に聞き入る姿が何度も映され、そして拍手が巻き起こるのをみて、「こんな批判的なことを思っている自分が間違っているのだろうか?」 と思った。大衆に流されてしまった…… 大衆心理から逃れるのは……難しい。)
子供向けの教材に
原作未読。歴史好き。時代劇好き。政治好き。ニュース好き。 面白かったし、赤楚君土佐弁上手かったし、徳川家康最後だけし、石田三成出てきたし、土方歳三wやし、犬公方wwwwやし、説得力あったし予想以上に。 ちゃんと公民の教科書みたいやし、歴史や時代劇好きの笑えるポイントあるし。 小学生の教材にしよや。 皮肉もまるっと描いて「でも、こうでしょ?」って着地させてた。 ワイは満足度高いし、ちゃんと映画に没入できた。 結構、映画に没入出来へん方やねんけど。 主題歌 新しい学校のリーダーズ 大河ドラマのオマージュw。 何よりとにかく 「大江戸捜査網」www 「犬公方」www
コメディに見せかけた政治批判映画
歴史人物それぞれのキャスティングがとても良く魅力的なキャラになっていましたが、それを活かしきれていない気がしました。度々出てくるパロディが全て中途半端で面白くなかったです。終盤はお説教を延々と聞かされ、しんどかったです。
いろいろ外している
原作はコロナ(2020)が始まって一年目ぐらいにヒットした小説です。
閉塞した自体の雰囲気の中で発表(2021)されたため、決断力と実行力に溢れた「もし徳」は、政府や社会の風刺としてウケたのでしょう。
しかし、映画の中で描かれている理想の政府が成し遂げた「海外と比べて桁違いに少ない被害」を、当時の政府の方針や日本国民の行動により実際に実現してしまったことが、現在(2024)ではハッキリしてしまっています。当時の限られた情報の中では最適解を出していたと言ってもいいでしょう。
それを風刺しようとしている時点で、映画化の時期を「外して」います。
また、風刺の一環で、実在の人物をオマージュして登場させていますが、あまりに稚拙で、モノマネレベル。明らかにその人物がしそうにないことを度々しており、これも「外して」います。
楽曲もQueenなどの名曲に似せて作ることでギャグにしていますが、これまたレベルが低すぎてギャグにもなっておらず、「外して」います。
設定のキモのSF的設定もボロボロで、ギャグとしての「すこしふしぎ(SF)」として考えてもお粗末で外していると言っていいでしょう。
おそらく映画のハイライトであろう、主役の長台詞による演説も上滑りしてて、肝心の伝えたいテーマも陳腐で語り尽くされたメッセージに過ぎず、これまた外している感がすごかったです。
全体としては、風刺というものの難しさがよくわかる映画です。タイミングとどこまで似せるかという匙加減の、ダメな例として参考になりました。
映画としては、暇つぶしにはなりましたが、わざわざ見るまでもない程度かと思います。
若い子がみた方がいいかも?
歴史好きからすると物足りないかんじですが、歴史詳しくない人も理解できるという条件を満たす為には致し方ない組閣といったところでしょうか。 他のかたも言ってますが後半説教パートは賛否は仕方ないかな。年寄りがみれば、そんな事わかっとる。コメディ要素を求める人にとっては退屈だと思う。世間では絶賛という評価ではないかもしれません。 しかし、制作された関係者さんたちに伝えたいのは、一緒に見に行った歴史好きな中学生の息子が、日本の政治もこんな風になればいいのに!みんな見るべきだよ!と感銘を受けていましたし、とても楽しめたようです。ありがとうございました。
考えさせられました。
この映画のチケットを買い結局見に行ったのは、各映画館が封切り終わり始め、上映している映画館が残り少なくなってからのこと。9月いっぱいまで各映画館やっているのだろうと思っていたのに閉め始めていたものなので、不人気な作品だったのかな?と半ばつまらない映画なのだろうと思いながら見始めました。確かに映画の最初の頃の話は惹きつけられなかったのですが、始まっていくうちに惹き込まれ、最終的には映画のテーマでもあった、何も考えず、利己的で人のせいにして世の中を疎んでいた。正にそれは自分もそうであったなと痛感。目から汗こそ出ませんでしたが、私個人的には中々良い作品の一つでは?と思えた作品でした。ただ、歴史の偉人達が数々いたので歴史、歴史という観点の話にはならなかったので、そういうのを期待している人からは的はずれな作品であるのと同時に、コメディチックな作品を期待している人からも決してそういうものばかりではないので的外れかな?という印象。では、共感できるとしたら、この映画が視聴者に訴えかけてできるものに対して、称賛できなければ良い映画ではないと思うので、評価は分かれるかと思います。ただ、繰り返し言うように、私個人的には良い映画だと思いました。
萬斎さまで持ってた
翔んで埼玉の監督さんが作った映画だなーって感じ。 フランス在住のあの人のそっくりさんとか、小ネタが続き、途中で眠くなってしまいました。 私が寝てる間に、どうもGacktさんが敦盛舞って消えてたみたいでした(エンディングスタッフロールに敦盛指導者が連なってたので多分)。 とにかく萬斎さまのオーラが凄まじく、萬斎さまが動いて喋っていればそれだけで眼が幸せでした。 その次に江口のりこさんが良かったです。 竹中直人さんは始終暑苦しくそれも良いのでしょう。 家で寝転がって配信で観るのにちょうどいいかも。
いっぱい考えさせられました
コロナが発生して間もなく、ワクチン等何もないのに、政府要人等マスク着けていない人が多かったりして、違和感に感じるところも多いんですが、それらを家康様の御言葉等で特に気にしなくなった 素早くロックダウンを実施する等、劇中の家康様達偉人内閣のコロナ対応は素晴らしかったし、それを通して、信長様・家康様達の御言葉はずっしりと重く心に突き刺さりました 耳の痛い事ばかりだったな 全てが的のど真ん中を射抜く御言葉で、何一つ言い返す事ができません 本当に恥ずかしく情けない限りです! ただ、何もかもが他人任せで自分から何もしようとしないと言うのには、少し異議を申し立てたいと思います 現在の日本を決していいと思っていないし、何とかしようと思っている しかし、勇気が持てない…ただ一つだ 何かをやろうとすると、影響等いろいろ考えて、どうしても足踏みしてしまい、結局、何もしなくなり時が過ぎていき、そして、終活の検討を迫られるようになってくる 政治等を変えたい!とは思うものの、いざ自分からこのために行動しようと思ったら、自分の足元とかを見渡すと、どうしても動けなくなってしまう! まぁ、このような言い訳とかすると家康様達偉人の方々には笑われてしまうでしょうが、これが私達現代人の悲しい現実である 本当に、こんな情けなくみっともない子孫で申し訳ございませんm(_ _)m 家康様と家康様の家臣団の皆様は「厭離穢土欣求浄土」のスローガンで浄土の世の実現を目指して懸命に闘っていたのにその浄土の世は未だに実現ならず… いろいろ考えると情けなく恥ずかしくて思わず胸が苦しく、涙が溢れ出してしまいそうになるが、しかし…… 本当に、雲の上の偉人達は私達現代人を一体どう思っていらっしゃるのかな!?
まさか涙するとは、、
コメディーです 間違いなくコメディーです しかしながら 坂本龍馬氏の 明日の自分に期待しろ このままじゃいかんと思ったから 命をかけた 最後の家康演説は まさか涙でました 現状の日本をしっかりと捉えてると感じますね 政子の部屋 は笑いがこらえれず むせましたww
BGMとキャスティングは好み
原作は未読です。 出オチ…とまでは言いませんが、しりすぼみというか、後半がダラダラとしていて残念だったかなという印象。 ただ、キャスティングは各個性に合わせることを最優先した感じがあって、それだけでも何をやらかしてくれるのかワクワクする感じはあります。 でも、トータルでは悪くはないと思います。
空疎な作品
もし偉人達が現代に蘇って内閣を組閣したら、という作品。設定のガバガバさは兎も角、この映画で何を訴えたかったんですかね。 何かを訴えるというほどのテーマ性もないし、コメディと言えるほど面白くも無い。
聖徳太子でいいですか?
鑑賞日7月28日。本当は観た順にレビューを上げたいのですが、半券が溜まっていて時間がかかりそうなので、まだ上映中の作品から手を付けようと思います。 そもそも奇想天外な話だから、気楽に観れば良い作品です。 世界的な感染症の流行で総理が急死、内閣が倒れた為、苦肉の策で日本の知恵と技術を結集して歴史上の偉人をAIで蘇らせて1年限定の内閣を作り、この危機を乗り切ろうという話。 日本の、いや世界の危機なのにみんなノーマスクなんだからコメディと割り切りましょう。 原作では法務大臣が藤原頼長なのを聖徳太子に、文科大臣が菅原道真なのを紫式部に変えたそうですが、これがタイムリーで良かったと思いました。私なんかは頼長って誰?と思うし、道真も、学問の神である天神様で、陰陽師の百鬼夜行に出て来るけど、何をやった人かよく知らないです。 一方、新札の発行で聖徳太子は改めて注目されたし、紫式部は今の大河の主人公ですから。 パロディが幾つもあって楽しかったです。「政子、カ・イ・カ・ン……」は笑いました。 野村萬斎さんの舞がもっと観たかったです。
中学校の教室で、是非。
テレビの再放送で、チョビひげ探偵の野村萬斎を見たら、和装の本域の萬斎さんを観たくなったので、慌てて映画館に。 キャスティングも音楽も見事で、 メッセージ性もコンセプトも良かったのに なんかイマイチな感じを受けたのはナゼだろう。 コロナ禍真っ最中だからこそ起こったという設定なのに、 マスクをしてる人の方が少なかったり、 ワイドショーの出演者やオフィスで働いてる人がソーシャルディスタンスを取ってなくて、微妙な感じがするから? ちょっと説教くさいなと思ってしまうのは、政治家に期待なんて1度もしたことがないから? それでも最後まで飽きずに観れたのは、野村萬斎と竹中直人とGacktの迫力が凄かったから。 野村萬斎は狸というより狐のような妖艶さが滲み出てるけど、やっぱり上に立つ人が似合う。 竹中直人は、この先は誰が豊臣秀吉を演じられるの?ってくらいズル賢い秀吉が定着してる。 織田信長は、岡田准一も江口洋介も良かったけど、Gacktの低音&妖艶さも良かった。 やっぱりいい声の人って、カリスマ性があるよね。 最後の演説は、政治や選挙の事だけじゃなくてSNSについても大事なこと言ってると思うので、ぜひ全ての中学校で、義務教育のうちに見せて政治とかソーシャルネットワークって個が集まるとどうなるのかとかを見て感じて欲しい。 余談だけど、エンドロール見るまで「舞い上がれ」の内気な幼なじみが坂本龍馬とは気づかなかった…あと観月ありさ。 知ってから集合写真を見ると、あホントだ!って感じ(笑)
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