12日の殺人のレビュー・感想・評価
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その謎はきっと…
若い女性の無惨な殺人事件を捜査するも、イマイチ進展せず闇に迷い込む刑事達の姿を描いた作品。
粗予習無しで観たので、最初は難解な事件を解決していくミステリー作品かと思ってたが…
冒頭のテロップとか、ネタバレ以外の何物でもないだろw…なんて思ったりしたが、本筋はそこじゃないようですね。
チームの皆を含め、登場人物は誰もが怪しげで何かを抱えているような。事件を軸に、不安定な人間らしさ(?)がヒシヒシと伝わってくる。
捜査パートはミステリー感あって良いですね。振り出しに戻る歯痒さや、ある意味ホラーよりも怖い演出もそこそこに…からの"ここで歌ってみろ"は拷問過ぎるw
そんなこんなで、監督の仰る伝えたかったこと、感じたかったこと、は堪能できたがこういう作品はやっぱり最後にはそれが欲しいと感じてしまい…。
まぁそこじゃない作品のようなので仕方ないが。
そして、捜査は気の遠くなるような作業ですね。
来るかどうかもわからない犯人を待ち続ける…想像もできません。
そんなことも含め改めて考えさせられたし、期待とはちょっと違ったが濃密な人間ドラマを観た感じで中々良かった。
サツカンだって人間だ
事件を捜査する警察官の人間臭さが描かれた作品だと思うの。
ふつうの人が犯罪に関わることはまずないけど、警察官は毎日の業務として関わるんだよね。
それが普通だから、普通にやれるんだろうと思ってるけど、やっぱり、そうじゃないとこは出てくるんだよね。
同僚も色々と事情があって、それが捜査に影響するし。
というのが静かに描かれていて面白かったよ。
Ordinary
監督の前作も邦題が〜の殺人で、今作も捜査系の作品なんだろうなーと思って観ましたが、思っていた方向とは違う方向に進んでいった作品でした。
殺人事件を捜査しつつ、事件の真相へと向かってはいくものの、どうも刑事たちの普段を映したり、手当たり次第怪しいやつを尋問したりの繰り返しで、静かすぎる作風が自分には合わなかったです。
序盤の殺される模様が衝撃的だったので期待したのですが、そこからどんどん尻すぼみになっていってしまいました。
刑事たちは日本映画で描かれるような刑事みたいにおバカさんが多めで、基本決め打ちしていって外れて、バカみたいに尋問して外してばかりなので、もう少し捻って考えてくれよと思ってしまいました。
基本的に同じ部屋でやるので変わり映えしないのも頭を抱えてしまいましたし、その会話が次に繋がるわけでもないのがこれまた…。
オチの付け方も未解決事件の終わり方のような悔しさとかそういうのではなく、淡々と終わっていったのも物足りなかったです。フランス映画はサスペンスでも相性が悪いとは…。んー難しい。
鑑賞日 3/21
鑑賞時間 11:45〜13:45
座席 E-13
シ◯っている
先月コロナに掛かり、味覚障害になって2ヶ月になる
味覚障害でも腹は減る
ただ、前より無駄なモノを食べなくなるので自動的にダイエットにはなる
映画を観る前に食事を摂ると100%の確率で寝落ちする
今日も仕事終わりで映画館に行くとき、コンビニに寄ってしまった(味覚障害のくせにブロッコリーサンド🎵)
意外と今日は、いけるかもしれない
(゚∀゚)
しっかり寝落ち⤵️ヤッバリ‥
しかも映画はミステリー仕立て サイアク!
中盤、持ち直しなんとか映画に喰らいつく!ガンバレ、オレ!
どうやら、この映画は「殺人の追憶」や「ゾディアック」みたいな話ではないことは理解できた
では、どんな話なのか⁉
それは映画館でミナサンどーぞ(・∀・)
(おまけ)
自転車で帰宅途中、豪徳寺の商店街でTVのロケをしている
芸能人誰かいる⁉
ロバート秋山❗ (゚д゚)ラッキ~⤴️
職場で自慢するっ! オワリ!
実は捜査がメインではない
実際にあった未解決事件を題材にしたミステリーがスッキリと終わらないことはわかっている。犯人はコイツだろうと匂わせる(もしくはほぼそうだろうと思わせる)が、決め手に欠けて不起訴になり(もしくは逮捕にいたらず)終わることが多い。でも、面白い作品も多いから観てしまう。
若い女性が焼かれて殺された事件の容疑者・参考人はすべて男。しかも全員被害者と体の関係があった。ちょっぴり「ツインピークス」(古い!)を連想させる設定。
未解決事件を扱ったミステリーのはずだが、取り調べや推理、科学捜査がメインとは思えなかった。むしろジェンダーの問題や、捜査する側の心の問題を扱った物語に見える。殺された彼女は被害者。でも彼女が多くの男性から恨みを買っていたんじゃないかと見込み捜査する刑事たちの感覚に同調しそうになってしまう。彼女が悪いと思っていたわけではないが、被害者の友人の言葉にハッとさせられた。そうか、こういう映画なのか。
もちろん事件は未解決のままで終わっていくのだが、実はモヤモヤはあまり残らない。あの刑事たちが少し前向きになれたからなんだろう。未解決のはずなのに。しかも本当はアイツなんだろ!的な余韻も残さないし。
それにしても自分のパートナーが浮気していてもそれを受け入れる感覚がフランスっぽいなと感じてしまった。そこに嫉妬という感情が沸き起こらないと事件にはなりづらい。あの刑事たちの戸惑いに共感してしまった。
正義、仕事、ジェンダー
2022年。ドミニク・モル監督。フランスの地方で、21歳の女性が生きたままガソリンをかけられて焼死するという衝撃的な事件が発生。捜査を担う警察の班長は寡黙で冷静沈着な男だったが、他の事件には感じない身につまされるような哀しみを感じる(特に理由はなく、ただ事件が取りつくと説明される)。手がかりはあるのにいっこうに犯人にはたどり着けず(法と正義)、報告書作成に追われて寝る間もなく(文書主義)、捜査の過程で否応なく「被害者バッシング」的な状況に陥ってしまうことに自己嫌悪感を抱きながら(ジェンダーバイアス)、それでもあきらかめない男(とその仲間たち)の姿。
こんなに真摯な「お仕事ドラマ」を久々に見た。自己利益のためではなく正義や理想のために仕事にまい進しつつ、自らを省みて反省し、結果が出なくてもめげない。周囲をよく観察して耳を傾け、信頼する仲間を自然にいたわり、変化を受け入れていく。そんな警察班長の真摯で柔軟な姿が、余暇に打ち込む自転車で表されている。
仕事男子の生き様にミートゥー運動以降のジェンダー意識が加わって、ちょっと理想的すぎるきらいもある。山の方へと消えていく同僚の方を主人公にすれば、一時代前のハードボイルド系ドラマになるのだろう。
寝落ち
映画はしごの2本目に観たためか、睡魔のため、まともに観られませんでした。ストーリーも会話が中心なので、あまり抑揚が無い。
いつも頼りの妻も寝落ちしてしまい、全くわからない映画でした。
結末も「えっ」tぽい感じ。
ミステリー作品ではなく刑事のドラマ
未解決の実話ベースのストーリーとわかっていたので、ラストに「犯人は誰?」とならず観れました
普通のミステリー作品と思って観たら、あのラストにモヤモヤすると思います
犯罪シーンがかなり衝撃的でした
容疑者が次々出てくるけど決め手がないまま
容疑者全員の供述が被害者の女性に全く同情もない様子で、女性目線のせいかなんか不愉快というか
親友の「彼女が女の子だから」、この言葉も心に引っ掛かりました
「男と女の間の溝」という女性判事の言葉もあったし、フランスって男性と女性の差があまりないように思っていたので意外でした
ストーリーのメインは事件解決に奮闘する刑事ですが、刑事達の無駄に思える会話が私には多く感じてしまいました
フランス映画ってやっぱりハリウッド作品とは全然違いますね
そんな感じで淡々と観て終わったという感想です
やや発展的な事項が求められるが良作。
今年112本目(合計1,204本目/今月(2024年3月度)30本目)。
(前の作品 「海の上のピアニスト」、次の作品「パイ デジタルリマスター」)
久しぶりかなというフランス映画(ドッグマンは最初にフランス映画っぽく CANAL+ とか出るのにフランス映画ではない)。
本映画は一応被害者の方への配慮もあるのか「フィクションです」とは出るものの、公式サイトにある通り、実際の未解決問題を追うもので、その前提で話が進みます。よって、映画内で示されている展開も「一つの解釈としてはありうる」という立場のもので、一つの仮説ですが、極端に変な仮説に立っていない点は好感が持てるところです。
映画の趣旨的に誰が犯人だの何だのといったことを書き始めるとネタバレだし、それを想定していなくてもうっかり書いても趣旨的にアウトなので薄目で…。
やはりフランス映画っぽく、余韻を残すタイプの映画であるとは言えます(もともとが未解決事件であるという事情はもちろん、フランス映画っぽい終わり方をする)。ここは個人の解釈に任せます、という趣旨であろうと思います。また、ミステリーものであるという事情および、そもそもが「実話ものである」という事情から、いわゆる「ダミー人物」(ストーリーの軸に関係しないダミーの登場人物)が多く出てくるので頭の中の整理をしっかりしないと誰が誰かわからず(後半になって突然出てくる人さえ出てくる)混乱しそうな気がします。
日本ではこうした凶悪事件は検挙率がフランスのそれよりも高いはずですが、先進国といえるフランスでちょっと前(2019年)とはいえ、こんな状況になっているのは驚きでした。事件の特異性なのか国家権力(警察)の能力なのかは見分けがつきにくい(そして、映画の扱う趣旨からそれを詮索するべきではない趣旨のもの)ものの、先進国でもそういった事例が映画化されるほどあるというのは驚きでした。
上述の通り、「ダミー登場人物」は結構多く出てまとめきれない(メモでも取れる環境なら話は別だが、映画館ではふつう無理)ので、ある程度の拾い漏れは仕方がないだろうといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/突然、聴覚障害をお持ちの方が出てくるシーン)
録画機のトラブルなどで音声が収録されていないビデオなどから、何を話しているかを推測する技術を広く「読唇術」といいますが、これは日本でもフランスでも、一般的なろう学校(ここでは、支援学校の中でもろう学校である、という趣旨で使用)では学習しますが、言語によってその読唇術のしやすさは「母国語」によって差がありますが、フランス語は概してその率(推測率)が下がる言語です(末尾の子音を原則発音しない語なので、動詞の活用などでもスペルは違っても発音が同じになるケースが多々あり、前後関係から動詞の活用などを推測する必要が生じる)。
この部分は「読唇術」といった事項も含めて一般常識ではないので(かつ、突然理由もなく出てくるので登場人物の多さとあいまって混乱する)、何らか説明は欲しかったところです。
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女子大生が焼死体で発見され、捜査するものの、手掛かりが無く。 聞き...
女子大生が焼死体で発見され、捜査するものの、手掛かりが無く。
聞き込みを続けても続けても決め手に欠け、
近い人を次々に容疑者扱いし、尋問するも、ハズレの連続。
捜査する側が心理的に参ってくる様子。
捜査する側の "仮説-検証-外れ" の連続、
メンタルが徐々に侵されてくる様子、
古典的な男社会の限界、
じわじわと見ごたえありました。
私的には、ただの犯人探しには、関心はありません。
捜査する側も、容疑を向けられる側も、人間なんだよと、
こういう作りの作品で、むしろ良かったです。
自転車シーンが、最も "フランス" を感じました。
閉じたオーバルでも、外のヒルクライムでも、さすが本場。
観客をミスリードしかねない邦題
「悪なき殺人」のドミニク・モル監督の最新作ということで観に行きました。前作に続いての「〇〇殺人」という邦題を見れば、誰しもミステリー映画だと想像するのが自然ですが、どちらかと言うと謎解きや犯人究明と言ったミステリー要素よりも、殺人事件を捜査する刑事たちの心情や人間関係に焦点が当てられた作品であり、トリックの解明や犯人逮捕でカタルシスを感じたいという期待を持っていると大いに裏切られることになります。
そういう意味では、先だって行われた米国アカデミー賞の賞レースでも注目を浴びた「落下の解剖学」路線の作品と言っていいかなと思います。というか、「落下の解剖学」の場合、夫の死因が自殺なのか、妻による殺人なのか解明されずに終わったため、モヤモヤ感が残ったとしても不思議ではない展開でしたが、それでも自殺か妻による殺人なのかの2択には絞られており、それを巡って鑑賞後にあれこれ推理する楽しみも残りました。また、”落下”したのが夫の身体であり、その原因究明という意味での”解剖”であったと同時に、一人息子の事故をきっかけに、10年近い歳月を掛けて”落下”して行った夫婦関係の”解剖”に焦点を当てた映画だったと理解すれば、結構腑に落ちる作品でした。
そうした観点で本作を観てみると、ミステリー的には「落下の解剖学」のさらに一歩先を行っていて、”自殺”か”他殺”かみたいな選択肢すら観客に与えないで終わる本作は、ある意味斬新というか、かなりシュールな内容となっていました。ただ前述の通り、殺人事件を捜査する刑事たちの心理とか人間関係なんかを描いた作品なんだと捉えると、結構面白い作品だったんじゃないかなと思えます。実際本作は、ポーリーヌ・ゲナによるノンフィクションに着想を得て創られたとのことで、冒頭でも殺人事件の20%ほどは迷宮入りすると言ってから物語が始まっており、その20%を経験した刑事や判事の体験を描いているという意味では、逆転の発想に満ちた実験的ミステリーだったと言えるのではないかと感じます。
ただ観客をガッカリさせ得る可能性があるとすれば、前述した題名であり、前作「悪なき殺人」に続いて「12日の殺人」と命名し、「殺人」シリーズとして売り出しているために、ミスリードされてしまった人も結構いたのではないかなとも思います。そもそもフランス語の原題「La nuit du 12」は、直訳すると「12日の夜」という意味であり、日本の配給が前作に引っ掛けて「12日の殺人」とした意図は理解できなくもないものの、ちょっと危険なネーミングだったように思わないでもありません。
個人的には、どんな事件もスパッと解決するという一般的なミステリーのテーゼを破って、ミステリー的には観客をほっぽり出してしまう作品がたまにあってもいいんじゃないかと思ったことや、主役のヨアンが”未解決事件の闇”に飲み込まれそうになったものの、優秀な部下の登場で光明を見出したことなどで、ヒューマンドラマ的には非常に良かったんじゃないかなという感想を持ちました。
そんな訳で本作の評価は★4とします。
ハムスターみたいだ。www
見終わって気がついたけど、この映画はもちろん「犯人誰?」的な楽しみ方もできるけど、描きたかったのは長期で関わる警察官達の人生までも未解決犯罪が侵食していくという部分だったのかなと思った。
自分の家庭の悩みとダブって去っていく捜査官。成績優秀なのに現場にこだわる女性捜査官、署の中の差別。班長の成長。今までもそんな話無いわけじゃなかったけど、容疑者全員殺意有りの未解決事件を持って来た所がちょっと目線面白いと思う。
とはいえ完全にそれを活かしきれなかった気もする。淡々と中立で描き過ぎたかも、もうちょい監督独自のイメージ出してもよかったんじゃ無いかな?途中デビットリンチ的なイメージカットもあるが、それほど効果出ていない。もう少し全体怪しく思わせぶりにしないとダメよ。
フォーカスするポイントが違う。
映画館でポスターを発見してから楽しめにしてた1本ですが、期待ハズレ(笑)
寝させようとしてる仕様なのか、ものすごくマッタリしてて、眠くなる眠くなる(笑)
ずーっとウトウトしながら観てたら、意外な終わり(笑)
は?(笑)
メチャクチャ眠かった…
ポスターの彼女は出番が少ないし…
映画55点ぐらい、ポスター80点ぐらい。
この映画で1番良かったのは、ポスターです(笑)
ミステリーの皮を被った…
先入観・偏見・欲目・過剰な期待などの色眼鏡がどれほど本質から人の目を遠ざけてしまうか、色々思い当たり過ぎてちょっと居心地が悪くなる。
男(女)だからこうしろ(するな)みたいな画一的ジェンダー押し付けは非建設的だが、両性が完全に同じ条件で競争すると身体的ハンディが顕在化する分野もある。Equality(同等)ではなくJustice(公正)の実現は困難だが努力し続けなければならない。だからラストはあれでいいのだ。
内容から外れまくってしまった。
全56件中、21~40件目を表示