ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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娘を助けたい。ただそれだけが始まりの物語です
何と大きな大きな家族の愛の物語なんでしょう。
小さな町工場を経営する坪井さんが、余命10年と宣告された自分の娘を救うため、人工心臓を誰も作れないなら自分で作ろうと始める、信じられない奇跡のようなお話でした。
次女・佳美を助けたいと何が何でもあきらめないお父さん。でも壁に当たった時の「次はどうする?」と、やはり前向きなお母さんの言葉が大きな力に成りましたね。
妹を守るため弱音は吐かない長女・奈美。ただ一人、佳美に甘えてくれる可愛い末っ子の寿美。そして何よりこんな家族が大好きな佳美。この三姉妹もお互いを想い合い温かかったです。
「私の命はもう大丈夫だから」の佳美の言葉は、家族の愛の大きさを象徴する言葉だと思います。
もう一つ印象的なシーンは、「私にもバルーンカテーテルをいただけないでしょうか?」の石黒教授の言葉に、外で一人ガッツポーズする坪井さんの姿です。やったーと痛快な気持ちになりました。
結局佳美の命は救えませんが、決して悲しいだけの終わりではありません。
それはその先に続き、そして今もどこかで誰かの命を救い続けると言う事実に繋がっています。
奇跡はもう奇跡ではなくなりましたね。
演者さんたち、それぞれのポジションを表現して皆さん素晴らしかったです。
僕自身は前から応援している福本莉子ちゃんが佳美を演じてくれてとても嬉しかったです。
最後の有村架純さんもこの偉業に感謝を伝える多くの中の一人としての言葉に感動を隠せませんでした。
ハンカチを手にして映画見たのいつ以来だろう?
愛が溢れた素晴らしい作品でした。
いい映画を見ました
熱い想いが未来を変える
心臓に病を抱えた娘をもった家族の物語
娘を救いたい、娘の想いを叶えたい、娘の夢を叶えたい
そんな熱い想いが周りに伝播されていき、つながっていく、未来を変えていく。娘を助けるという1番願った未来ではなかったが、その娘の意思(夢)が受け継がれ、17万人もの人が救われた。
人・世の中を変える人は、最初は異常に見えるかもしれないが、一人の熱い想い、圧倒的な熱量をもった人が変えるんだとすごく思わされた映画だった。
よかったです!
公開初日の夜ということもあり、予告編もいっぱい観てきたのでさぞや大混雑?って思いながら仕事帰りに飛び込んでみると客席は数えられる程度の入り!やはり名古屋の映画館事情は特別です。東京で話題作をタイムリーに鑑賞したいなら足を伸ばして名古屋までお越しください、全国の映画ファンの皆さん。
実話をもとにしたノンフィクションということで実話ならではの変な装飾もない展開で、ある意味淡々と進んでいきます。若干まどろっこしさを感じるほど。池井戸潤さんなら劇的な展開を埋め込むんだろうなぁ、なんて思いながら。
お涙ちょうだいな作りなのかな?みたいに勘違いして鑑賞に臨みましたが、決してそうではなく、本当にたくさんの命を救った『プロジェクトX』や『情熱大陸』的なお仕事中心のお話だったので心構えを誤ったみたいです。
ただ長女の川栄李奈さんが洗い物をしながら密かにむせび泣くシーンにはやられてしまいました!あと有村架純さんのくだりも。(ここはフィクションかも?)
『思い、思われ、ふり、ふられ』で初めて観た時「この子は誰?」みたいに感じた福本莉子さん、透き通って綺麗でした。大泉洋さんの少しオーバー気味な雰囲気とそんな夫を支える妻(菅野美穂さん)の「次はどうするの?」とても印象的でした。『絶対諦めない』ことの大切さと父の強さ、母の想いを痛感しました。本当に憎たらしく感じさせる光石研さん、いい役者さんですね。松村北斗さんもアイドル歌手にしておくのはもったいない(いい意味ですよ!)気がします。前にも書いた気もしますが『あんちゃん!』の頃の江口洋介さんを思い出します。満島真之介さんもいい味出してくれました。でも一番は妹を思いながら、父の(母も?)暴走を抑えようとする長女、川栄李奈さんですね。本当にいい女優さんです。(最近は男女区別せず『俳優』さんっていう傾向が強いですね)
思わず嗚咽してしまうようなことはありませんがいい映画でした。
追伸
メガネ、みんなナス型でした!当時の古い車たちや新幹線(鉄ちゃんにはたまらない?)がたくさん走っていたり、地元である名古屋の古い街並み、みんながタバコ吸ってるところ、どこかの政治家さんみたいな帽子とトレンチコート等々時代をきちんと描写してましたよね!
技術開発への理解と医療権威主義との葛藤
町工場の社長が娘の病気を治したいという一心で人工心臓の研究に取り組み、大学教授が一旦協力しながら、中途で限界に直面し、方針転換した後、実用化に向けて成果を提示したのだけれど、門前払いにしてしまった。新たな協力の申し出を受けて方針転換が花を開かせた。唯一人のための技術開発に資産をつぎ込むことへの家族と職場からの理解、そして医療権威主義との葛藤がよく描かれている。人工心臓が機械だったり樹脂だったり、監修者自身も実体験を基にして再現しているようだ。自動車も、当時のデザインがよく反映されている。
父が娘の命を救う為に人生をかけている姿に感動しました。 私も一生懸...
父が娘の命を救う為に人生をかけている姿に感動しました。
私も一生懸命、生きてみたいと思えた。
次はどうする?っていい言葉だけど、耳タコすぎた…
家族愛に溢れた良い映画
この映画は単なるお涙頂戴映画ではなく、ものづくりにかける情熱、簡単に諦めない心、家族愛、色んな感動要素が詰まった良い映画でした。特に大泉洋の渾身の演技は涙モノでした。完全にハマり役でしたね。
たぶん数年したら他の国からリメイク版を作りたいという話が出てもおかしく無いと感じました。
ところどころで出てくる昭和のシーンの再現性が高かった。旧車はおそらく本物ですよね。どうやって集めたのか興味あります。
最初に結末を明らかにしてしまうのは、いかがなものだろうか?
ある程度の結末は予想できるとはいえ、最初に、人工心臓を作れなかったことや、娘が亡くなってしまったことが分かってしまうのは、物語の作り方としていかがなものかと思ってしまう。
父親がどれだけ苦労しても、人工心臓の開発に頓挫しても、意地悪な教授が障害になっても、最後にはバルーンカテーテルの開発に成功することが分かっているので、あまり深刻さが感じられないのである。
心臓病の娘は助かるのかという興味も、早々に消え去ってしまうため、後は、いつ、別れの時が来るのかということばかりが気になってしまう。
ただ、これについては、「自分の命は大丈夫だから、苦しんでいる人を助けて」という娘の思いは心に響くし、彼女が父親の町工場に就職したり、成人式を迎えることができて本当に嬉しいと感じるし、終盤で、彼女が、日記を通して家族のそれぞれに感謝の気持ちを伝える場面では、やはり涙腺が崩壊してしまった。
父親が自分の願いを叶えてくれたことを見届けてからという、彼女が息を引き取るタイミングも、ある意味、幸せな最期を迎えることができたのではないかと思えて、胸が熱くなる。
ラストで、インタビュアーの女性の過去が明らかになり、それで、オープニングのシーンが回収される形になっているのだが、それでも、最初に結末を明らかにしたのは、やはり、失敗だったのではないだろうか?
変に細工をしなくても、娘の命を救えなかったことを悔やむ父親が、バルーンカテーテルで命を救われた女性から礼を言われる場面だけで、素直に感動できると思えるのである。
それから、父親が、人工心臓を自分で作ることを決めたシーンでは、常識はずれな父親と、その背中を押す母親に対して、長女の理性的な反応が面白かったのだが、そんな長女には、成人になってからも、暴走する両親にブレーキをかける常識人として活躍してもらいたかったと、少し残念に思ってしまった。
泣けるね
見やすさ◎
ストーリー◎
キャラクター◎
没入感◎
個人的好み◎
人がなくなる話は悲しい話になりやすく泣けるのですが、悲しいばかりだと後味が悪いと感じてしまう。
実話ベースなので、あまり変に感動的にはできないのだろうが、良い感じに仕上がっていた。
泣ける映画は好き
映画館は咽び泣きの声で溢れていました
実話を元にした感動のストーリーでした。
実話だからこそ、全てが上手くいくわけではない。だが、それが物語に深みを与えていますね。
死が身近にあるから、精一杯生きることができる。
他人のために頑張る人の姿は感動を呼びますね。
終始前向き、ポジティブなカットが続く。事象や年月、場面展開もかなり...
終始前向き、ポジティブなカットが続く。事象や年月、場面展開もかなり早く感じる。これだけネガティブさがないサクサク行く映画も珍しいような気もする。人工心臓からカテーテルへの開発目標変更もクイックすぎて、早送りのように感じてしまいました。WOWOWも制作に一枚噛んでいるようなので、WOWOWで連ドラにして完全版を作ってくれないかなと思います。是非じっくり観てみたい。
連連とコメントしてきましたが、やはり目頭が熱くなる映画ではあります。
実話は泣けますね~
大泉洋さんが素晴らしいのは当たり前ですが、福本莉子さんの成長を感じて更に感動。しあわせのマスカットから3年経つんですね~さすがTOHOシンデレラガール。菅野美穂さんと川栄李奈さんも素晴らしかったです。ストーリーでは10回泣けました(个_个)
ほぼ無条件におすすめ&第二の視点。
今年214本目(合計1,306本目/今月(2024年6月度)14本目)。
(前の作品 「風の奏の君へ」→この作品「ディア・ファミリー」→次の作品「」)
実話を題材とした内容で、若干ですが医療関係に明るいと有利かもしれませんが、専門用語には説明が入りますので大丈夫です。
映画で述べられていることは現在(2024年)の日本においてもそうであり、その先駆けとなるこの技術が町工場(後述)で生まれたという実話は史実に基づくところですが、ここは特殊な論点があるので(これも後述)、ここは触れておいて欲しかったなというところです。
映画では誰かが極端に悪く描かれることもなく(助けたいという気持ちがあっても、厚労省(現名称)の治験などを経ないとこれらの医療器具は原則使えない)、この点は良かったかなというところです。
個人的には、映画では少しだけ描かれる部分がありますが、若干別の見方をしました。この点については後述します。
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(減点0.2/この映画が実話たるになった経緯の説明が若干不足気味)
この映画は愛知県が舞台です。愛知といえば個人経営や小規模な工場が多く、個の技術力では大企業にまさる技術を持っているところも多数あります(ほか、ここ大阪では、東大阪市は中小企業の町として知られる)。映画のストーリーが実話たりえたのはそうした背景(および、他の同じような小規模工場との連携)があったのであり、この点はしっかり描いても良かったのではと思います(一応、「実話をもとにしたフィクションです」とは流れるが、愛知である点をことさら隠す必要がないため)。
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(減点なし/参考/1970~1980年代の当事者の教育事情と保護者のかかわり)
日本では1979年に養護学校(当時)ができ受け入れが始まるまでは、就学免除・猶予という名の「就学拒否」がまかり通っていました。この映画で描かれる時代はその過渡期にあたります(79年以降は、暗に養護学校を勧められたりといった排斥が見られたのは事実。私も重度2級ですがそうした「排斥行為にあった」当事者です。なお、願いが通じて小中高、大学、大学院まで行けた)。ただ、映画内で小中高と通っている部分はそこからわかる通り、親がぜひ「教育は普通教育で」と積極的に粘って説得したものと思います。
当時の養護学校は、簡単に言えば「障害のある子が来るところ」でしかなく、それぞれの特性など一切考えずにカリキュラムが作られていたので、高等部(日本の高校にあたるところをそのようにいう)まで出ても小学5~6年の知識しか身につかず(本人の責任というより、全員にあわせる授業をするとどうしてもそうなる)、そこからさらに大学へとなると、本人が努力するのは当然として、塾に通わせる、親が教える等相当な知識が必要でした(当時の養護学校からの大学進学率は少しずつ増えるものの、黎明期で2~5%だった)。
しかしいずれにせよ、この映画がいうように「いつまで生きられるかわからない」一方「いつ技術が発達してきのうまでの不可能が当たり前に可能になるかわからない」状況においては、当事者にはできるだけ「楽しい思い出、正しく学力をつけて、正しく友達をつくって…」というのが、一般論としえ父親も母親もそうでしょうし、この映画でも明示的に書かれていませんがそうでしょうし私の母親もそうでした。
特にこの時期はまだ養護学校が黎明期だった事情もあり、「最低レベルにあわせて授業をするとまるでなり立たない」といった苦情が来た(特に身体障がいの場合は、知的な遅れはないので)のは事実で、一方で「最低レベルの子に合わせる」以外の選択肢がなかったため、やがて少しずつ「少しの配慮でよいのなら小学中学も普通教育で」という考え方が一般的になっていきましたが(※後述)、この映画のように(明示的には描かれないものの)「普通学校か、養護学校か」で、明示的には描かれないものの、「普通教育を受けさせて学べるだけ学べさせたい」という考え・思想があったものと思います。こうした点はたとえ短い人生であったとしても、その友達を作った記録や、たとえば卒業アルバム等が代表例ですが、本人の大切な「思いで」となるものなので、こうした「普通教育か、養護学校か」がまだ残っていたこの時期にそれを選んだこと(選んだことや、県教委等に相談したようなシーンはないが)は、この点でも「見識の高い親だったのだな」と思います。
(※) 少なくとも、法律上義務教育とされる小中に関しては、現在では親・当事者の意向が現在では優先されるようになっています。高校は現在では「準義務教育」とも言いうる立ち位置のため、客観的にわかる事情等(医師の意診断書等)を出せば公立高校についても配慮のある都道府県もあります(実は、ここ大阪府がそう。定員割れ不合格をさせない運用)。
一方、この配慮は本人にとって不利にもなりえます。上記の通り、何らかの配慮を要する場合、体育がほとんどできないからです(私もそうだった)。この場合、都道府県ごとにいわゆる「内申点と公立高校のテストの得点比率」は異なりますが、内申点がどうしても下がるので(体育ができない)、1ランク下の公立高校等に行ったというような話はまぁあります。ただ私はそれでいじめからも解放されたし悪かった点だけではありません。
家族の願い
大泉洋の演技も良かったが、菅野美穂の夫を支える役が素晴らしかった。そして取り巻く出演者それぞれの良い個性が滲み出ていてとても良い映画だった。人間が本気になったときの底力は世界を変える。自分のことをさておき家族愛を超えて人間愛に溢れた、こういう人たちが多くいれば世の中は良くなる。そちら側の人間でありたい。そしていつまでも前を見て生きていきたいと感じさせられた。あまり邦画は見ないほうだが観てよかった。そして家族がより愛おしくなった。
実話の力。映画の力。
娘の命のため、あれだけ勉強して、実行に移す。困難に打ち勝ち成し遂げた仕事が何万人もの命を救っている。
何ごとも諦めずに、タイムリミットがあると思って仕事をしよう、と勇気をもらいました。
主人公と娘さんたち、協力してくれる若いお医者さんたち、会社の人たち、みんないい人ばっかりだけど、奥さんが一番いい人なんだろうなって思えるほど菅野美穂さんが素敵でした。
大泉洋さんを主演にもってきた時点で成功。これ以上の宣伝効果はないでしょう。
同じ実話に基づく作品で、「あんのこと」とは真逆の感動でしたが、共に実話の持つ力、映画の力を強く感じさせられました。
世の中の人を救ってという娘との夢
TBSのモニタリングや初耳学での番宣で大泉洋が頑張っていたので公開初日に観に来た。
娘の心臓病を治そうと人工心臓を作ろうとした父親が私財を投げ打って頑張ってきたものの断念せざるを得ない状況に追い込まれながらも私の命はいいから世の中の人を救ってという娘との夢を果たすべくバルーンカテーテルに挑戦していくといった展開。
安定している大泉洋の妻役に菅野美穂で、最初は大泉洋との年齢差がいかがかと思って観ていたが、とても良かったね。
単純にお涙ちょうだい路線ではなく、技術屋としての根性と、新たな研究成果を拒む医学部教授のていたらくぶり、それを打開していくのもまた医学者といった構図も見事な展開だったね。
お薦め出来る良い作品だったよ
このご家族はすごい
娘を難病からなんとしても救いたい親の気持ちはとてもわかります
同じような経験をした自分でも
このご家族の前向きな気持ちは本当にすごいと思います
また、自分は2022年に心筋梗塞を起こしかけて
心臓カテーテルによる冠動脈形成術で命を救われた者として
このご家族の恩恵を受けており
本当に感謝しております
最後、あの手のひら返しの教授をギャフンと言わせてくれて
スカッとしました
自分も世の中のために何か少しでも
できることをしていきたいです
そしたら、このご家族と志のある全ての医療関係者の方々への
恩返しになるかなと思っています
この誓いを忘れないうちに記録しておきます
自分にとってはとても前を向ける作品でした
素晴らしい作品と出会えて感謝します
ありがとうございます
6/21(金)追記
私ごとで恐縮ですが
今日、循環器内科の診察日だったので
自分の主治医に
本作を観たこと
改めて自分の命を救ってくれたことのお礼をお伝えしました
【"お父さんは絶対に諦めない人。"余命10年と告げられた娘を救う為に奮闘した町工場を営む男と家族の姿に涙する作品。彼が発明したカテーテルが多数の命を救った事実に頭を垂れる作品でもある。】
- 今作品は愛知県に在住される筒井宣政さんがモデルであるが、此の方の妻が言った"何もしない10年とやってみる10年。"と言う台詞は、観賞後に考えるとこの作品内では、非常に重要な言葉であるし、更に言えば誰しもが生きる上で大切な言葉ではないな、と思ったのである。-
◆感想
・今作品を見て驚くのは、IABPバルーンカテーテルを作ったのが、ビニールを扱う町工場を営む男(大泉洋)だった事である。心臓に先天的に異常がある娘を助ける為とは言え、多額の費用を掛け人口心臓を作る設備を作り上げつつ、一から心臓手術を学ぶ姿には、素直に頭が下がる。
・心臓が悪い中、懸命に生きた佳美さん(福本莉子)も、"お父さん、頑張ったね!"と思っているのではないかな・・。
・更に言えば、猪突猛進の夫を支える妻(菅野美穂)や、佳美さんの姉(川栄李奈)が励まし、末っ子の娘も持ち前の明るさで、家族を支える姿も良い。
◼️特に感慨深かったシーン
・筒井を助ける医学部生達。特に人口心臓を研究するチームから、いち早く離脱した富岡(松村北斗)が、医師資格を取ってからもその事で医学部教授石黒(三石研)から冷遇されつつ、密かにアメリカ製カテーテル使用事故の多さに気付き、自身でデータを取り、筒井にそれを渡したり、佳美が入院した際に筒井を夜中、東京から名古屋まで車に乗せたりする姿。そして石黒に対し、筒井が開発したIABPカテーテルの性能の良さを体験し、医師資格を賭けて自らの手術で、使用する姿は正に”医は仁術也”を地で行く姿であった。
・自分の学部内での立ち位置を保つ為に、右顧左眄し、筒井を翻弄した石黒が、最終的に筒井に対し、彼が開発したIABPカテーテルを"使わせて下さい。"と言うシーンはスカッとしたなあ。
"よっしゃ!"とガッツポーズを取る筒井の姿も、正に溜飲を下げたよ。
<今作品は娘を救う為に人工心臓開発に取り組む中で、医療の現場の旧弊的な慣例の壁に一度は諦め掛けた男が、娘の意を汲みIABPバルーンカテーテルを開発し、17万人の命を救った偉業を描いた物語である。
そして思ったのは、父親とは、今作品のモデルの筒井さんだけではなく、誰しもが家族の為に頑張る生き物なのではないかな、と言う事である。>
私は良いから‼️❓みんなを助けて‼️❓私たちの夢だから‼️❓
実話だから、池井戸潤の話みたいにカタルシスはない。
でも、観てるうちに涙が出て止まらない、鼻血と間違えるほど。
次は、次は、なんて夫婦で、家族で、打ちひしがれることなく、がむしゃらに進んでいく。
娘は無情にも死んだけど、何万人もと助けるなんて、誰にでも出来ることじゃない。
いろんなことを教えられたような気がしました。
いつも大袈裟な大泉洋が、初めて、良い演技だ、いや、そのものの姿のように感じました。
医学者も基本は懸命なんですね、心を打たれました。
デフォルメすることなく、淡々と、でも、みんな、そのものを生きているように演じてくれていました。
とても良い映画🎞️🎟️でした、ありがとうございました。
追伸ですが、主題歌にも感動しました、あの件で、猿ですか、関係無いので、みんな悪く言わないでね、蛇足です。
全352件中、321~340件目を表示