ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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家族愛の話でもあり、ものづくりの話でもある!
TOHOシネマズユーザーなら、映画が始まるまでの幕間の時間お世話になってる福本莉子さん主演?(主演は大泉洋さん?)という事あり鑑賞。
予告でわかる通り言ってしまえばお涙頂戴ものではあるし、大筋の話も想像がつくのだけど、しっかり涙させられてしまった作品でした!!
2時間切る作品で比較的サクッと見られるので、とりあえず感動するやつとか見たいなぁって人、あと意外とものづくりに携わる人にもおすすめかもな作品。
「人工心臓作る話じゃない!」
いや!人工心臓を作る話ではあるのだけど、話はいろいろな困難にぶち当たり結果人工心臓とは違うところに向かうことになる。
夢を追う中で夢の形が変わっただけでそれはそれで素敵な話でした!
「家族愛の話でもあり、ものづくりの話でもある」
本作がもし病気を治すために医者だけが頑張って勉強して〜って話だったら自分には刺さらなかっただろうなぁと思う。
医学の知識とものづくりの技術の知識が掛け合わさる事で1つのものが出来上がっていくというのがとてもよかった。
坪井さんのように命を救うようなものは作ってないが、一応ものづくりを生業にしてる自分としては、金型からどう抜くか〜とかわかりすぎたし、量産して全て同じクオリティって本当大変よね…
自分も欲しいものがないなら自分が作れるようになればいいじゃん!って気持ちでものづくりの道を歩み始めたので、
坪井の自分で作るって宣言に心を打たれすぎた気がする!
なんだか最近はそういう気持ちとか忘れてたなぁ…
もちろん強くて優しすぎる家族愛の物語なのは間違いないのだけど、町工場とかでもなんでもものづくりってものに携わる人ならそういう作るって部分でも刺さるかも。
「福本莉子さんの幼少期役の子」
名前はわからないけど、あまりにも福本莉子さんの幼少期感ありすぎて、他の作品とか見てても思うけど、よくこんなあー成長したらこうなるなーって思うような子役探してくるよね。すごい。
また家庭内の様子もとってもいい子感溢れてましたね。
坂道を登る過程で成長するシーンもなんか良かった。
「あまりにも良くできた子供たち」
福本莉子さん含め坪井家のこどもたはみんないい子!いや、良い子すぎやしないか?
が!まぁあの両親だったらあんな子供たちにもなるか…とも思えるくらい、大泉洋、菅野美穂の両親も素晴らしかった。
思ったほど姉妹での描写はないんだけど、
それでも最後には姉妹の関係をしっかり補完してくれて、関係描写としてはそれだけでも胸打たれた。
「命を救うって大変」
そりゃそうなんだけど、途中これまでかかった費用、これからかかる費用計算してるシーンあるけど、人の命に関わるものを作る、命を救うって莫大なお金がかかる…
いや普段何気なく買うものだって、実際大量に作ってるから、何気なく買えるだけで、工場動かしたり莫大なお金掛かってるんだけどね…
坪井さん研究室の人たちの要望に応えてチューブとか、心臓の金型とかも作ってたけど、全然やるよ!って感じあれだって実際結構なお金掛かってるはず…
命に関係なくものづくりって大変なんだよなぁ…
「儲からなきゃ命も救えない」
物をつくったり、お金がかかるということは、どうしてもそれを回収して利益上げないことには大きな組織は動けないのが、悲しいけど現実だしそうじゃなきゃ世の中おそらくまとまりがつかない。
そして医学会には医学会のルールがあってなんとももどかしい…坪井さんが怒るのも無理ない。
医者も商売なところあるから仕方ないけど、症例の少ない難病の研究ってなかなか研究費に対してのリターンがないんだろうなぁ…
「インタビュアー」
冒頭とラストにでてくる有村架純さん演じるインタビュアー。
ちょっとしか出ないのになんか贅沢な配役と思ってたけど、最後になるほどな話が…
出来すぎた話なので脚本だとは思うけど、個人的にはちょっとそれは出来すぎ感強めで、やや興醒め…
彼女の存在がなくても坪井さんの作ったものがたくさんの命を救ってるってのは伝わるしなぁ…
坪井家が叶えた夢が身近なところでもちゃんと意味を成してる感じがするのは良かった。
医学、研究室の障壁とものづくりの障壁、そして娘の命のタイムリミットという障壁の3つの間で駆け回る坪井さんを中心に坪井家や協力してくれる人の優しさに心打たれる作品。
坪井さんの向かう道はいつも向かってくる人しかいない登り階段だったのも印象的でした。
今年1感動した映画だった…
17万人を救った革新的カテーテル。その開発の裏にあった、家族の物語
先天的心疾患を持つ次女(三姉妹)のために、ゴム製品メーカーの二代目社長が奮闘し、結果として革新的カテーテルの作り出すに至ります。
1970年代の医療技術では10年生きられないと診断された娘のために、人工心臓の開発に乗り出すが実らず。
※人工心臓は現在の技術を持ってしても、手術中という限定された時間でしか使えません
次女は、親や姉妹の深い愛情に包まれて育つとともに、自分でやれることはなるべく自分でやるという意志を持って成長します。幼少期に想定されたよりも長い期間生き、自分にできる貢献をしたいということで親が経営する会社に就職もします。
それでも結果として、次女は若くして亡くなります。
しかし、親や家族が蓄積してきたその経験や技術を人の役にたててほしいという彼女の望みを叶えるため、人工心臓ではなく心臓を含む手術の時に使えるカテーテル(管状のもので、血管を経路として身体の内部に入れられ、血管を補助するなど血管にまつわる手術に役立つ)を開発するに至ります。
当初作りたかった人工心臓でもなく、作ろうとするきっかけとなった次女も亡くなりましたが、このカテーテルのおかげで17万人が救われることとなりました。
原作はジャーナリストの清武英利氏で、元読売巨人軍球団代表だった方です。球団代表だったときに、読売グループの独裁的支配者であるナベツネに反旗を翻したことで、その座を追われた過去があります。
物語の中では、旧態依然とした医療界により、革新的製品が受け入れてもらえない苦悩、それを突破していく姿が描かれます。両者には何か共通するところ。清武さんが人生を通じて大切にしていることがあるように感じられました。
余りにも余りにも
人にとって自分の死を死ぬことは出来ない。それは自分の眠りを意識して、眠る瞬間を自覚出来ないのと同じだ。
だから、物語は「死」を幻想し、仮定し、「物語」の中に納めることで安心を得ようとする。それは仕方がないことだ。問題はその仮想化の姿勢だ。
娘が亡くなることは悲しいことだか、その末期の言葉に「家族を誇りに思う」と言わせることは、余りにも死者に対して傲慢だと私は感じる。
そんな傲慢さが細部に渡るまで行き届いた不快な映画だった。
そもそも冒頭、有村架純演ずるインタビュアーの圧が強いのは、きっとこのカテーテルで救われたからなんだろうなと思っていれば、その通りだし、同室の子が残した運動靴を代わりに履くんだろなと思えば、その通りになるし。
最初反対していた富岡が協力者になるし。お父さんのためにと呟いた後、倒れるし。
自らの洞察力を誇るつもりで言っているのではないし、フラグとその回収がステロタイプであることを非難しているのではない。
ドラマであることと、ドキュメンタリーを下書きにしたことの着地点が必要なことも分かる。しかし、ストーリーを進める時に無限にあり得る描写の中から選び取られたその選択は、どこか人を、人の存在を、もっと言えば尊厳を蔑ろにしている。
人は、あのように話さないし、あのように行動する生き物ではない。「人」の魅力はあんな行動、あんな台詞には1ミリもない。
「私の医師免許にかけて」の一言で、手術を始められるのだとしたら、ドラマツルギーなど必要ない。
また、私にはそんな専門知識がないのだが、循環器の手術に、一介の業者が立ち会うことなど可能なのだろうか?
原作は未読だが、本当にこれはドキュメンタリーなのか?
周囲の啜り泣きがなければ、『翔んで埼玉』よりずっと大笑いできる映画だ。
大泉洋の熱演…⭐︎
娘の心臓病を治すために人工心臓を作ろうとする父親とその家族の物語。
この手のお話しは、湿っぽくて泣いてくださいと言わんばかりになりがちだが
この作品はそんな感じによっていかない。
家族も一緒になって、病気に立ち向かっていく。
菅野美穂はやっぱり上手いなぁ…と思い、姉妹三人もそれぞれに個性があって
面白い(川栄李奈は個人的に少しムリっぽかった)。
でも、なんと言っても大泉洋の一人芝居かと思えるほどの熱演!
今まで彼の演技を良いなと思ったことあまりなくて、「こんにちは、母さん」
などはわざとらしくてウンザリするくらいだったけど今回は町工場の娘を
何としても助けたいという父親に成り切っていた。
物語のテンポも良くて、エピソードが積み重なり 人口心臓からIABP開発への
父親の気持ちの変化も上手く繋がっていく。
娘さんは亡くなってしまうけど悲しさだけで終わらない未来を感じるエンディング
も良かった。
最後はウルウル
号泣とはいかないけど泣ける映画でした! お父さんに全員着いて行くの...
実話の重み
家族愛を押し付けてくるわけではないのがこの映画の良い所。宣政の家族、娘への愛が原動力となり医療業界へ挑戦し続ける、むしろこちらが主軸かもしれない。
これが実話なのだから脱帽するしかない。
大泉洋にこんなに泣かされるのか。悔しいほどに良かった。
他の方々も素晴らしい。
妻菅野美穂の宣政への叱咤激励…背中をそっと押す感じ。
10年以上の時間経過がある中、途中離脱した富岡(松村北斗)がちゃんと歳をとり経験を経て、変化した様。
教授(光石研)のあのパワハラ感…当時はこんな感じの医者が多かったんだろうな。
事実をギュッとしてるから、割とアッサリに感じたけれど、ハンカチはビショビショ。
悲しみより前向きになれる涙で、観た後スッキリ。
感動!!
反則です、この作品は。
元が実話ですが、これは反則です。
最高に感動しました。
上映中、何度もすすり泣きがしていました。自分も目じりが何度かうるみましたし、上映が終了のエンドロールの時も劇場を出たあとでも、思い出すと胸にこみ上げるものがありました。
出演俳優が大泉さんと菅野さん。もうこれだけで、普通の、感動映画ではないなと、思っていましたが、ここまでとは。あ、この次女のネーチャンどこかで見たことあると思っていたら、東宝シネマの、二代目?の映画紹介の人だ!!あの足の長いっ(っ……失礼しました。)と、後できがつきました。先代の山崎さんも演技上手かったけど、福本さんもなかなかでした。
内容が実話を元の作品に演出がなんだ構成がどうだなどという評価は大変失礼と思うタチなので評価はしませんが、本当にいい映画でした。少し話題が変わるけど、どんな映画でも、面白かったとか凄いとかテンションあがったとかありますが、例えば、演技が駄目とか映像がだめとか構成が駄目とか監督がだめとか評価されても、感動する作品がやはり最高だと思います。視聴する皆さんが感動した作品は何があっても成功したものです。と思います。
是非劇場での鑑賞を勧めます。
知らなかった実話
・・・・・イマイチ。
脚色が多い。
出てくるクルマが旧車ミーティングで並んでるような、やや希少な、当時でもすこしは特別扱いされたようなクルマばかり。ま〜バンみたいな普通のクルマは雑に扱われて残ってないだろうから仕方ないですが、シリアスな物語なだけにそういうところが感情移入し難いところ。
大泉洋さんは、水曜どうでしょうから見てきましたが、正直、役者としてはイマイチなんじゃないのかな?
根が真面目そうだから。
チームナックスの人たちみんなそう。好きですが。
娘さん役の3人イマイチ。
菅野美穂さんキレイになりましたね。
BGMがクサイ。
所々で涙しましたが全体的にイマイチ。
涙なしにはみれません
悲しくなったし、感動したし、考えさせられ、とにかく泣いた。
演技で言うと光石さんが素晴らしかった。本当に腹が立ったし、厭らしい笑い方するなぁと。単純に自分自身が事前知識がないまま観賞したので、夜明けのすべての社長の優しいイメージ引きずってただけに裏切られた感がすごかったせいもあるのだけど。
人工心臓も恒久的に使用できる物が無いのも知らず。手術を重ねなくてはいけないと学べたし、延命治療についても考えさせられる映画でした。
ハンカチを用意して鑑賞
予告や前評判から、分かってたのにやっぱり泣けました。
心臓が弱くて余命10年と言われた娘のために、全国の病院を回って治療法を探すも見つからず、一念発起して自ら人工心臓を作るための研究を始める父親のお話。
しかもこれが実話なんですよね。
父親役の大泉洋さんを支える奥様役、菅野美穂さんがまた実に良いです。この夫婦の愛情とか、三姉妹の仲の良さとか辛い闘病生活じゃない側の視点が重いテーマを救っています。
鑑賞中、自分だったら…っていう思いが何度も湧き上がってきて、鑑賞後は自分の生き方とか見つめ直すような映画でした。マイナス思考な回路じゃなく、あくまで前向きに生きる目的みたいなものを考えたくなります。
医学界の裏側を垣間見る場面もあったりして、ちょっとスッキリしちゃうのも良かったです。
最後のインタビュー、あれが実話かは分からないけど最後にまたまた泣けてしまいました。
涙だけではない、後味のいい映画
命の重さ、家族のあり方、医療の世界の難しさと時代背景…メッセージが多いのにきちんと整理されていて、分かりやすく映画に没頭できた。
大泉洋の演技には、何回も泣かされた。コミカルさもあるのに、人が持つ熱量を感じさせる。また、脇役で川栄李奈と松村北斗はとても良かった。
映像が昭和レトロで、そちらも素敵だった。映画館でみて欲しい。
命を扱う重い内容ではあるが、ある意味ではもの作りのサクセスストーリーにも見れる。後味のいい、人にすすめたくなる映画だった。
映画は予告編だけで観に行くかどうか決めるべきかも(笑)
映画を観る場合、原作を先に読んで内容を知ったうえで映画を観る以外は、基本的に予告編くらいの前知識で他の情報を得ずに映画を楽しむ方がいいと、この作品で痛感させられました。
難病モノ、父親を中心に家族一丸となって頑張る・・・こういう予告編を観て、「ああ、娘はなんとか助かるんだろうなぁ」なんて想像できます。この映画の冒頭は主人公夫婦が祝賀会に招かれて、みんなにお祝いしてもらうという内容だったので、やっぱうまくいったんだなぁと単純に想像しましたが、有村架純演じる女性記者に「娘さんも心臓病だったのですね?」などとインタビューされたときに、夫婦の顔が曇ります。
この時点で「あ、やっぱ娘さんはだめだったんだ」ということと、「んじゃ、この祝賀会は何?」という疑問で物語に一気に引き込まれます。
この映画は娘さんの遺志を尊重すればハッピーエンドということになります。
1970年代という近過去の映像は懐かしい車のオンパレードでとても楽しめました。
後々放送されたときに、静止画にして車種名をチェックしたいですね(笑)
実話では勝てません。素晴らしいです。
坪井宣政さんの実話(本名は筒井さん)。娘の佳美さんが小さい時に心臓病が見つかり、助けたい一心で10年というタイムリミットで人工心臓を作るというところから、駄目だったとしても、国産のカテーテルに関わり年間世界で17万人も人命を救う素晴らしいものを制作。
家族の素晴らしさ。そして途中で人工心臓を諦めてからの国産カテーテル制作のシフトチェンジしてからの踏ん張るパワーがたのもしい。こんな日本人そんなに現代はいないなぁと感心させられました。
いい話で何度も涙が溢れ、実話がベースという話ですとなかなか作り話ですとかなわないな、やっぱり真実が強いと思わされた。
家族の夢
日本人向けの大動脈内バルーンパンピングカテーテルを作り上げた愛知のビニール樹脂会社社長と家族たちの話。
2002年、黄綬褒章を授賞式にのぞむ坪井宣政が、先天的に心臓に難病を抱え余命10年を告げられた次女を救おうと奮闘した1973年からの出来事を振り返る体でみせていく。
しゃっきを抱えた状態で親から引き継いだ会社を立て直し、不可能と言われる娘の手術が出来る病院を探す中、自分だ人工心臓をつくるという決意をし研究に没頭していくけれど、下町ロケットならぬ下町バルーンですね。
愛娘の為なら何でもやろうと意気込むのは簡単だけれど、若干の知見しか役立たない筈の分野に没頭していく姿は凄過ぎる。
そしてこの前向きな家族もまた温か過ぎる。
そして、人工心臓からIABPに話しが移り、泣かせに来ようとしている展開、演出の数々で鼻水をすする音が劇場内のあちこちから…。
邦画特有の時代劇の様な臭いリアクションや演出もあったけれど、それを超える感動はあったかな。
それと、川栄李奈のJKコス、なかなかですw
「おにいちゃんのハナビ」「ラーゲリより愛を込めて」系。
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