「微妙...」マダム・ウェブ ケイゴさんの映画レビュー(感想・評価)
微妙...
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まず、「マダム・ウェブ」という人物の説明動画という視点であればわかりやすい映画だったように思える。しかし、「マダム・ウェブ」という映画という視点であれば、かなり酷い出来である。
キャシーの能力の都合上、本編全体を通して予知した未来を見せてから実際に起こった事を見せる演出がなされている。しかし、見ているこちらからするとスポーツなどのリプレイを見ている気分になり、テンポが悪いように感じる。未来を見せられているので、クライマックスのハラハラ感も全くない。
また、途中でキャシーが3人の子供に心肺蘇生法を教えるが、「最後にキャシーにやるんだろうなぁ」となんとなく気づいてしまう演出。伏線にも何にもならない。もっと、心肺蘇生法を教えるシーンをぼかすなどの演出はできなかったのか?
さらに、ヴィランの説明が少なく、「エゼキエルのプロフィール」「何故そこまでしてエゼキエルが蜘蛛のパワーを求めているのか」「椅子の女が誰なのか」などが全く語られていない。だから登場人物に全く感情移入できず、主人公を応援する気持ちも湧かない。
挙句に果てには「私達4人は家族!」などと、自分達の両親がろくでもないからキャシーにすがってんだろとしか思えない結末。
本格ミステリーを自称する割にはミステリー要素は皆無。全体的に脚本がチープなので、映画をよく見るような人にはおすすめできない。何故この脚本、映画にGOサインが出たのか甚だ疑問。
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