「覚悟して観に行ったが」マダム・ウェブ 青空ぷらすさんの映画レビュー(感想・評価)
覚悟して観に行ったが
劇場で鑑賞。
本国アメリカでは大酷評の嵐で興行的にも大爆死!――なんてネット記事を見たので、覚悟して観に行ったけど――。
結論から言えばちゃんと面白かった。
スパイダーマンに登場するマダム・ウェブや後のスパイダー・ウーマンになる3人のオリジンを描いた物語で、スパイダーマンを一度も見たことがない人でも一本の映画として楽しめる内容にはなってるし、ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース(SSU)の1作としても楽しめる――と思う。
いや、まぁ、無理のある展開やご都合主義な展開もあるし、映像的にも目新しさはなく、中盤、主人公のカサンドラの出生の秘密も、まぁ思った通りでベタっちゃぁベタではあるけど。
でも、前半で張られた伏線を後半でしっかり回収するとか、相棒のアイツが後のあの人になる――という、スパイダーマンのオリジンにもなっていて、作劇的に唸る部分も結構あったし、クライマックスではぶっちゃけ泣いた。
それにしても、本国ではなぜそこまで酷評の嵐なのか。
「ゴジラ-0.1」みたいに外国人には伝わらないけど本国の人は感じる(例えば役者の演技とか)粗があるのか、それとも作品の内容以前に、アメリカの映画界を取り巻く「何か」が関係してるのか。
もしくは本当にクソ映画で、こっちが甘すぎるだけなのか。
何にせよ、映画の良し悪しなんて人によって変わるから、気になる人は劇場に観に行って、自分の目で判断するのがいいと思う。
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