「漫画家が過去にスリップして過去の自分探しをするお話。」マンガ家、堀マモル yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
漫画家が過去にスリップして過去の自分探しをするお話。
今年308本目(合計1,400本目/今月(2024年8月度)33本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
レビュー作はそこそこヒットしたけれど、その後がうまくいかなくなった漫画家1年生か2年生の方が、ある日の大雨?の停電であたりが真っ暗になり、そこにあらわれたのはいわゆる「おばけ」。そのお化けとの交流をもとに自分の過去を探して自分が本当は何をしたかったのか、漫画家になって何を(出版社等からの「これ描いて」などの依頼とは別に)本当はしたかったのかというのを探す「自分探し」タイプの映画です。
このような事情なので、時代が行ったりきたりという部分がありますが、タイムラインはあって1線で過去と未来を延々ずらしているだけなので見やすい事情ではあると思います。
この作品で述べられている「あること」は、誰でも経験することはあるでしょうし、そのことを漫画にするかどうかは別として、ずっと自分の中にだけしまっておく「思い出」とするのか、常識的な範囲でそれを広めていくのかといったことは実際においては個々判断が分かれます。この映画ではその一つの解決策が示されますが、それが正解であるとはもちろん限りません。日本の映画ですが、「どの結論が一番良いのかは自分で考えてね」タイプでフランス映画らしき部分もあります。
マンガ(コミック)を描くシーンもあるので、それらの職業に興味がある方にもおすすめです。
採点にあたっては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/無権代理と表見代理の考察が雑)
預かったものを勝手に本人の了承なくいきなりコンテスト類に出す行為は、無権代理か表見代理(権限踰越の表見代理)とみなされる可能性があります。この場合、追認はどうするのか、第三者の保護要件はどうなのかといった扱いが個々結構面倒だったりします。
もちろん展開としてはありうる展開だとは思うのですが、法律系資格持ちはこの部分はちょっと気になったところです(厳密に(登場人物から)責任追及されると勝てない事案)。
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