「なぜか面白い」温泉シャーク あのまりさんの映画レビュー(感想・評価)
なぜか面白い
もちろん!期待していませんでした。
並み居るクソサメ映画の一角として低予算、チープCG、素人演技、トホホ脚本などを想像しながら席に着いたのですが、、
なんと!まことにアホらしいクソサメ映画には違いないのですが、息つく暇も無い位面白いのです。
チープな映像だけは期待通りでしたが(笑)、だれない、無駄の無い脚本は秀逸で、特に終盤の畳みかける大盤振る舞いはサービス満点!
カルカロドン・フォンス・カリドゥという学名を持ち出して、その生態も無茶苦茶ながらしっかり理屈付けした設定も唸りました。
そしてなにより登場人物がそれぞれとても魅力的なんですよね。
署長に市長、学者、マッチョが皆良い存在感を示していて、アホな事をしているはずなのになんか感情移入してしまいます。
普通ならモンスターは無条件で行け行けやっつけろになりがちですが、一つの種を絶滅させて良いのかと葛藤する学者など粋なひねりもあります。
最近では「ウィジャ・シャーク2」という何ともチープで何とも楽しい作品がありましたが、方向性はむしろこちらが王道で、そこに邦画らしい色もあって勝るとも劣らぬ迷作?だと思います。
完全に予想外。
是非今のうちに劇場へ足を運ぶのをお勧めします。
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