劇場公開日 2024年7月5日

「「サメ映画」としてはほぼ満点」温泉シャーク ねこきちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5「サメ映画」としてはほぼ満点

2024年7月15日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

「サメ映画」という独特なジャンルへ寄せられる期待にかなりコミットしてくれてました。サメがちゃんと吠えるし爆発もあります。また国内外を問わず嫌がる人が多い「犬の犠牲」がないのも、それを最初から予告編などで前面に出しているのも、名采配だと思います。
いまや美麗なCGが当たり前の中でのあえての特撮パートは賛否ありそうですが、私はあれこそが本作の味わい深い個性になっていると感じて大好きです。
サメ映画ジャンルの中にはよほどのマニア以外は鑑賞に耐えがたい作品もゴロゴロしていますが、普通の人も「B級エンタメ映画」として観れる映画なのは超高評価です。胸を張って友達を誘えますし、初心者が「ジョーズ」「ディープ・ブルー」に続けて3本目で観るべきサメ映画有力候補です(「シャークネード」も「ダブルヘッド・ジョーズ」も、名前こそめちゃくちゃ有名ですが、冷静に考えて映画としては相当酷い気がします。)
ただ、サメ映画の大きなお約束である「特に意味もなく登場して悲鳴をあげながら雑にサメの餌になるビキニのお色気お姉さん」枠の扱いが、思い切りが足らず微妙に感じました。入浴中という設定や湯船は暴れるにも限度があるのはわかりますが、予告編でこちらの期待も上がっていたし、家風呂で襲われる男性のシーンはいい感じだったので、やっぱりもう少しやり方があった気がします。

ねこきち