「何を述べたいか理解がしがたい」温泉シャーク yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
何を述べたいか理解がしがたい
今年247本目(合計1,339本目/今月(2024年7月度)10本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
(前の作品 「日本バスケを諦めなかった男たち」→この作品「温泉シャーク」→次の作品「」)
久しぶりにどう理解するのか謎の映画にあたったような気がします。
ちょっとこれは…といったところです。
映画内では架空の街として出ますが、熱海市であることは明らかで、エンディングロールでも協力などで登場します。普通に考えればサメものであるのですが、極端に憲法論に飛ばしたり行政法の観点でヘンテコな解釈になるのでどうすればよいのか…といったところです。まぁ、この手の「ネタ映画」でそんなところ突っ込んでもしょうがないでしょというのは理解はするんですが…。
熱海市やその温泉に関してある程度の知識(および、熱海市を通る新幹線やJRほか)に関して理解があるとかなり有利です。テアトル梅田では7割がた入る映画で人気なのはわかるのですが、個人的には合わなかったかなといったところです。
※ その大半が「いわゆるサメ映画のネタ映画で、なぜか突然憲法論など公法(←憲法と行政法の二つを総称してそういう)の話に飛ばしてくる割にその考察が雑」というもので、資格持ちは一瞬で見抜くし、そもそもこの手のネタ映画で憲法論などを中途半端に入れる必要があったのか…といったところです。
採点は以下まで考慮しています。
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(減点0.8/内閣が街を爆破することを閣議決定することはできるか)
憲法はもちろん地方自治法にも規定がなく、無効な行政行為にあたるため何人に対しても効果がなく(公定力がない)、また誰でも出訴期間の制限なく無効確認訴訟で争えるので(取消訴訟でもよいが)行政法の観点でも変ですし、憲法論としても変です(内閣をはじめとして一定の人たちには憲法擁護義務があります)。この映画でなぜそういったどうでもいいネタを入れたのかは不明です。
(減点0.8/避難させる法的根拠が不明)
この避難行為は、行政法上は直接強制か即時強制にあたりますが、そのいずれかについても法律の根拠を必要とするところ(判例、通説)、その説明がなく、災害対策基本法等もこの映画には適用がなく(サメを想定した法律ではない)、どのような根拠なのか前提をかいてしまいます。
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