「じっくりとみせてくれる」クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 さちさんの映画レビュー(感想・評価)
じっくりとみせてくれる
東山彰良著の直木賞作品「流」(←☆5)を読んでいたので、内戦で敗れて台湾に渡った中国人の荒廃感や鬱積感はすこしは学習していた。
レビューの高さで、この映画を観ると肩すかしを食らうかも…。ただ時間を経ってみると、じわじわと内面から評価が上がってくる不思議な映画。
台湾に数百万人が大陸から押し寄せて、新しい社会を作っていく。その奔流に子供としては身を任せることしか出来ない漠然とした不安感。そしてその不安や寂しさを紛らしてくれる仲間たち。
Are you lonesome tonight〜♪
上映4時間、じっくりとその時代の空気を吸った。
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