「これが映画だ!」クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
これが映画だ!
一回観ただけじゃ受け止め切れねえ…
事前情報を殆ど入れずに観たこともあって上映時間時間236分の内に何度も作品としての顔を変えるような印象を受けた。「青春映画」であり「ニューシネマ」であり「60年代台湾の人と時代を映すポートレート」であり「フィルム・ノワール」である。次観る時に俺はどう感じるだろうか?わかりません!
つまりこういうことやな。『牯嶺街少年殺人事件』は映画だ!これが映画なんだ!
映画は"Lights,Camera,Action"だった。『牯嶺街少年殺人事件』を観るとこれ以上無いほどわかる。夜の闇の深さと懐中電灯の光の覚束なさ。被写体と距離を保ち続けるカメラ。作品に少年少女の瑞々しい身体/性が刻まれているぜ…これが映画だ!
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