巡る、カカオ 神のフルーツに魅せられた日本人のレビュー・感想・評価
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これを観れば、あなたのチョコレートを選ぶ基準が変わる
巡る、カカオ 神のフルーツに魅せられた日本人
大阪十三にある映画館「第七芸術劇場」にて鑑賞 2024年3月1日(金)
ひとくちの幸せをくれるチョコレートは、甘酸っぱい夢と愛からできている。
本作は、チョコレートの原料である「カカオの歴史、栽培する農家の現状や、カカオの可能性に魅せられて、彼らの労働環境の向上やカカオのビジネスモデル構築に奔走する日本人の活躍を追ったドキュメンタリー映画
小方真弓 カカオハンター
1997年に製菓原料チョコレートメーカーに入社、以来6年間商品開発や企画開発に従事。在勤中にカカオの世界を知らずにチョコレートを開発する自身に疑問を感じ、一念発起して単身でカカオ生産国を旅することを始める。 2003年にチョコレートの技術コンサルタントとして独立し、その報酬を全てカカオ生産国で学ぶことに費やす。NGOやアジア開発銀行のチョコレート復興プロジェクトに従事しながら、現在まで15カ国のカカオ生産国を旅する。09年にコロンビアを訪れた際にこの国のカカオのポテンシャルに魅了され、翌年Cacao de Colombia S.A.S. に自己資金を投資して経営参画、以来活動拠点をコロンビアに移し、研究開発ディレクターとして現地のカカオ発掘、カカオ豆品質向上、生産指導、生産農家の発展に勤めている。
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13年12月同社にてチョコレート工房設立、16年には新工場を設立し、コロンビア初のInternational ChocolateAwards 金賞、特別賞受賞チョコレートの開発・製造に携わる。
カカオ・チョコレートの国際コンクール審査員の他、カカオの世界を多くの人に知ってもらうため、各国でセミナーやコンフェランスも行う。
コロンビア先住民の末裔であるカカオの起源となったアルアコ族が抱える課題を、現地に入り、共に課題解決に取り組みカカオ産業のビジネスモデル構築に奮闘する。また、アフリカのガーナに単身渡航し現地のカカオ産業を変えるため農家だけでなく政府にも働きかけ、革命を起こそうと奮闘している。
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田口愛 Mpraeso合同会社CEO。
1998年岡山市生まれ。19歳でガーナを初訪問し、カカオ農家の抱える課題を目の当たりにし「境界線を溶かすチョコレートを作る」と決意。2020年、Mpraeso合同会社を設立。クラウドファンディングで資金を調達し現地チョコレート工場を建設。21年、チョコレートブランド「MAAHA CHOCOLATE」を立ち上げる。
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南雲主于三(ミクソロジスト)
1980年、岡山県生まれ。98年にバー業界に入り、都内さまざまな店舗に勤務した後、2006年に渡英。ロンドンのメトロポリタンホテル内のNobu Londonに勤務しながらヨーロッパ各地をまわる。07年に帰国し、XEX東京のヘッドバーテンダーを経て、09年1月にスピリッツ&シェアリング(株)を設立。カカオ、ボタニカル、お茶、焼酎、日本酒など様々な素材をコンセプトに現在国内6店舗、シンガポールに1店舗を出店している。
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堀淵清治(ダンデライオン・チョコレート・ジャパン CEO)
1952年徳島県生まれ。早稲田大学卒業後の75年に渡米。1986年にサンフランシスコで日本のマンガ・アニメの出版社ビズコミュニケーション(現VIZMEDIA)を創立。2009年には日本のポップカルチャーを発信する複合施設NEW PEOPLEを創立。その後15年にサードウェーブコーヒーブームを牽引した「ブルーボトルコーヒー」の日本進出に尽力後、ダンデライオン・チョコレート・ジャパンを設立、代表に就任後、16年に日本一号店を蔵前に出店した。
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土居恵規(株式会社 明治 ものづくり戦略本部 技術部 参与)
2005年に初めてガーナを訪問し、カカオ農家支援の必要性を痛感する。帰国後社内に働きかけ、翌年にメイジ・カカオ・サポートを開始。各国での活動の立案と実践を担当し現在に至る。09年には、ガーナ西部にあるアセラワディ村のディベロップメント・チーフに任命され、開発の責任を負うと共に村人からの絶大なリスペクトを集める存在に。
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監督 和田萌
ナレーション 堀ちえみ
ネスレ「キットカット」 フルタ製菓「セコイア」 お気に入りの菓子
カカオの恵み
どこかの製品名みたいなタイトルになってしまった😶
以前鑑賞したQUONチョコさんの映画ではチョコレート作りは何度でもやり直せると仰っておられましたが今回は意外と何にも知らない原料カカオのお話 こと原料栽培に関しては法律や農協みたいな組織が無いのでしょうか?非常に手間が掛かりコスト面など大変なようでした ガーナとコロンビアで現地で活躍する女性達はこんなところに日本人みたいでしたが、会社を起ち上げとてもエネルギッシュ、心身ともに良いカカオ作りに捧げていた
紀元前より存在するものの、板チョコレートやココアは近代になってから、ヨーロッパに左右された歴史、ナレーションも堀ちえみで感慨深かった 意外なのは発酵させる工程、だからポリフェノールと体に良いのだな 農園というよりはまるで密林みたいな栽培地、柿みたいな葉、実の付き方もユニークで面白い ガーナの子どもたちは陽気で、コロンビアの風景や部族の村も白基調でとても綺麗、カカオに纏わる人達も素敵 神のフルーツと呼ばれるだけあって、現地の雇用や産業にも役立ち、古来より恩恵溢れる植物なのだと思った
高温多湿年間18℃以上で栽培可能ならもしかしたら将来日本でも出来るかも?と考えた
特典で明治チョコレートを頂きました
土台を組み立てよ
個人的には"土台"の映画として良いものを受け取れたかも。お仕事映画として是非とも観て欲しいし、どんどん勧めて欲しい映画。序盤の「現代起業タイプ」と中盤からの「昭和〜平成叩き上げタイプ」。二人の女性の視点と監督(女性)の自分を出さない俯瞰した視点がとても素晴らしかった。
そーいやバレンタインデーか。自営でお店やってた時に「お通し」として牛ステーキのソースとして"チョコレートソース"作ったの懐かしいな。甘みも入っている70%位のチョコに赤ワインとリンゴと味醂・醤油辺りでアレコレした感じ。旨かったなぁ(自画自賛)。そんな事を途中で出てくるミクソロジスト(バーテンダー)さんのトークターンで思い出したりもして、少しノスタルジックでしたね。
想像以上に良かった カカオのことだけでなく、 カカオに携わる人の人...
想像以上に良かった
カカオのことだけでなく、
カカオに携わる人の人生にも焦点を当ててきるのも良かった
カカオパルプとか言われても実際どの部分か分からなかった
後からいくらでも調べられるけど、
簡単に図解とか説明があるとなお良かった
チョコレートを食べる時、
もっと心して食べるようになりそう
シンプルかつ上質なドキュメンタリー
カカオの基本的な歴史や情報をしっかりとおさえつつ、そこに情熱を向ける人間模様が描かれていました。映像や音楽などもしっかりしていて、構成もシンプルかつ絶妙だったので、非常に見やすく分かりやすかったと思います。
チョコレートはもちろんのこと、ナレーションなど含め、色々と背景や奥の奥を探る上でも、大変有意義な作品だったように思います。
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