ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのレビュー・感想・評価
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キリアンもよかったですがポールにとってほしかった
アカデミー賞。
元教え子で○茎○な校長からくすねたレミーマルタン、飲み下さないとこに
しびれました。
ジムビームじゃないから、だけじゃないんですよね。
おもねず、ヤケにもなってない、通常運行でこれからも自身をつらぬいてくんだろーな
と安心したラストでした。
アンガスの俳優さんの別の演技が早く観たくなりました。
音もよかったです。
舞台や時代背景に合わせたような選曲とクリスマスアルバムな楽曲の数々。
古いレコードアルバムを棚からひっぱりだして、プレーヤーにかけるように始まる
クレジットのデザインも秀逸
そんな冒頭からエンドクレジットが終わったあともちょっと余韻を残してくれるように
レコードのノイズが響きます。
いい映画です♪
星はいつも三つです。
アレクサンダー・ペイン監督『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
とても良い映画でお勧めなのだが最初にひとつだけ、日本公開タイトルはどうにかならんかったのか。ホールドオーバーズって何? どゆう意味? だいいち覚えにくい。原題をそのままカタカナに起こしただけで、知り合いと会話していてこの映画を薦めようと思ってもスッと出てこない。聞いたほうも、たぶん、記憶に残らない。またホリディって『休日』のこと? だったら『ホリデー』にしたら。このところ出色のひどい邦題です。もったいない。
悪口は以上で、あとはほめるところしかないです。
英米で良家の子息が集まる伝統ある全寮制の学校というと、イメージでは野蛮で偽善的。またいじめなんかもけっこうタチが悪そう。『チップス先生さようなら』などはかなり美化されている気がする。あくまでイメージで、です。
1970年、アメリカ東部のボストン近郊。本作の舞台となる寄宿舎もやはりそんなところ。
こういう学校には必ずいそうな初老の独身男の歴史教師と金持ちの息子だが札付きの生徒、そして息子をベトナム戦争で亡くしたばかりの女料理人の話。
英米の学校を舞台にした映画というと、寄宿舎ではないが『小さな恋のメロディ』なんかは学校生活の短いスケッチを上手に使っていたが、本作も冒頭の聖歌隊の練習から始まって雪に埋もれた寄宿舎のスケッチがとても巧み。
またホームパーティーやクリスマスツリー、スノーボウルなど、クリスマス休暇を大切にするアメリカ人の心も丁寧に描かれている。
『アメリカン・グラフティ』や『スタンド・バイ・ミー』と同じく、主人公の少年はのちに小説家になるのではないか。老境にはいった小説家が、半世紀以上前の自分の寄宿舎時代の忘れ得ぬ恩師の思い出を綴った映画、という想像をしたらまた味わい深くなりました。
ちなみに邦題についてさんざん悪くいいましたが、公式サイトはつくりといい内容といい、お手本にしたいくらい充実していました。
ハナムとアンガスとメアリー‼️
この作品は名作「サイドウェイ」に勝るとも劣らないアレクサンダー・ペイン監督の名作‼️クリスマス休暇の寄宿制の名門高校を舞台に、帰れない生徒の面倒を見ることになった生真面目で頑固で融通がきかない、みんなからの嫌われ者教師ハナム、反抗的な生徒のアンガス、そして料理長のメアリーら三人が共に過ごす2週間の日々‼️さすがはアレクサンダー・ペイン監督、メインとなる三人のバックグラウンドも実に興味深いです‼️ハナムは学生時代に論文を悪友に盗まれ、逆に罪を着せられたあげく退学処分、その事実を隠して教師をやっている‼️アンガスは父が病気で施設入り、母は再婚、母はアンガスを厄介者扱い‼️メアリーはベトナム戦争で一人息子を亡くしたばかり‼️そんな三人が衝突を繰り返しては絆を芽生えさせ、少しずつ変化していく様が丁寧に描かれます‼️ハナム役のポール・ジアマッティは相変わらずウマいし、アンガス役のドミニク・セッサはスター候補、メアリー役のダヴァイン・ジョイ・ランドルフはあの体格なのに結構美人‼️まるで「シャイニング」のような状況での三人の微笑ましいやりとりに時間が経つのも忘れてしまいました‼️映画の美術もそうなんですが、フィルムの質感やユニバーサルのロゴなども70年代風になっているのもこだわりが感じられます‼️そしてラストのハナムの決断‼️あのハナムがあの決断‼️胸がアツくなりました‼️
思いのほか料理長の存在感が薄いのはどうしたことだろう?
偏屈なのに、どこか温かみを感じさせるボール・ジアマッティの演技に引き込まれる。
斜視や体臭といったインパクトのある特徴もさることながら、心に大きな孤独を抱えていて、本当は人から愛されたいのに、「どうせ好かれないなら、嫌われ者になってやる」と開き直っているかのようなひねくれた感じが、とても魅力的に感じられるのである。
そんな彼が、同じように嫌われ者の生徒と交流し、「友情」にも似た信頼関係を築いていく過程も絶妙で、2人が理解し合い、共感し合っていく様子には自然と胸が熱くなった。
その一方で、もう一人の重要な登場人物である寄宿舎の料理長の存在感が、(アカデミー賞を獲得した割には)今一つ希薄に感じられるのは気になってしまう。
それは、彼女が最愛の一人息子をベトナム戦争で亡くしているということが、物語の冒頭で明らかになり、それ以降は、あまりサプライズを感じさせるようなエピソードがないからではないだろうか?
物語の終盤で、ハーバード大学を中退したという教師の過去や、父親が精神疾患の施設に収容されているという生徒の事情が明らかになり、それで2人の心の距離が一気に縮まったように、料理長についても、そのような「仕掛け」があってもよかったのではないかと思えるのである。
それから、生徒の将来を守るために自分のキャリアを犠牲にするという教師の選択は、確かに感動的ではあるのだが、ある程度は予想できた結末でもあり、その割には、そこに至る過程が全体的に冗長で、テンポが悪く感じられたのは残念だった。
この映画大好き。
ドラマ・グッドワイフのエルズベス・タシオニ役が超素敵なキャリー・プレストンが、ミス・クレイン役で初っ端からわたしを喜ばせました。久しぶり!
あと、テイト・ドノバンがどこで出るかどこで出るかソワソワしてたら、アンガスの継父だった。ドラマ・アリーマイラブでアリーがポイしたロナルド・チーニー役の。25年以上前の役ですが。
映画には関係ないが、冒頭5分くらい?(アンガスが寮で荷造りしてる辺り)まで、字幕なしで上映されてて、一回そこで上映が止まったんです。15分くらい?機器の調整(再起動ってゆってたかな?)をして、もう一度頭から上映するという、珍しいハプニングを体験しました。合唱の練習からちゃんと字幕ついてたんやーって思いましたw
字幕翻訳は愛しの、松浦美奈さんだった。
教師ハナム、生徒アンガス、料理人メアリーの3人は名門寄宿学校バートン校のクリスマス休暇を学校で過ごす羽目になる。
嫌われ者ハナム、頭いいのに色々問題を抱えてるアンガス、ベトナム戦争でバートン校卒業生である息子を無くしたメアリー。それぞれの事情により、悲しく寂しい日々。ちらちらと読み解ける各々の事情が切なくて、割とずっと泣いてた。
ハナム先生の過去は、かわいそうすぎる。嫌な同級生のせいでハーバードを卒業できてないなんて。
アンガスが不安定な理由は、家庭崩壊にあった。父親が重い精神疾患を患い、母は離婚して新しい夫を見つけ、アンガスに冷たい。休暇の当日に約束破って迎えに来ないとか、酷すぎる。
メアリーは、息子が生まれる前に夫を亡くしてて、その息子にいい教育を受けさせたくてバートン校に勤めたのに、生徒は無礼だし大学の学費は出せなくて、徴兵に取られた息子が戦死…きついよね。
アンガス役の彼は映画初出演だそう。これからが楽しみな役者だと思う。
ちょっとしたやりとりがクスッと笑えて、3人の悲しみが刺さって痛くて、ムカつく奴らに小さく仕返ししたりするのがスカッとして。わたしの好みどストライクで、ハートがずきゅんとなりました。
ラストで、ハナム先生はボストンでのアンガスの父親訪問を庇ってバートン校を解雇される。代わりにアンガスは退学させられなくて済んだ。まだこれからが長い若者に居場所を譲ったハナム先生。
これからどうすんのかな、本書いて売れたらいいな。
マルクス・アウレリウスの自省録をいったい何冊買ってんだかw
どう良かったかがうまく言葉にならない。わたしは日本人だし、名門寄宿学校に行ってないし、息子もなくしてないし、彼らとの共通点はすくない。でも孤独には一家言あるからその点は分かる。I know.って言いたい。
音楽がトラディショナルなクリスマスソングでとっても素敵だった。冬に観たかったな。梅雨入りした日本で汗だくで観るのは風情に欠けるわ。
クリスマスの魔法
全寮制の学校での、家族と過ごせ無い立場の違う三人のクリスマス休暇の物語。
ついクリスマスの願いを叶えてやると言ってしまった教師のハナムに、何故かボストンへ行きたいと言い出す生徒アンガス。寮の料理長メアリー・ラムに諭され一緒に小旅行に行く事になる。
ライ麦畑のコールフィールドはペンシルバニアからNYに行き精神病院に入ってしまうが、アンガスはNYからボストンに行き、罰の陸軍学校には行かず信頼出来る大人に庇われ未来を目指す。
愛したいけれど相手と意思の疎通が上手くいかない人、愛されたいけど愛して貰えない人、愛し愛されたいけど大切な人を失ってしまった人。
孤独な彼らにはお互いに他人に心を開かない理由があったが、クリスマスの雪が溶ける様に三つの寂しい魂が寄り添い始める。
地味で派手さは無いがとても素敵な物語。
監督アレクサンダー・ペインの素朴で人間的な物語がとても好きだが、相変わらずポール・ジアマッティの演技が素晴らしい。
期待せず
特に期待はしなかったせいか?笑えてしんみりしてどこか清々しい気持ちになれる、良い作品だった!
時代は70年代。
スマホもない時代の全寮制の学校が舞台。
男子学生のロン毛が目立つこの時代。
年齢的に教師に反抗したり、粋がったりは当たり前だが、どこかまだ従順で素直な子達。
しかも金持ち笑
クリスマス休暇のベビーシッター笑に任命される嫌われ教師との約2週間のちょっとドタバタハートフルホリデー。
ユーモラスなセリフが楽しい。
変にベタベタしたところがないのもいい。
1人でアイススケートを楽しむ17歳とくわえパイプで眺める教師。
そんな平和な図、今じゃなかなかない、かも。
変に力説したり励ましたりしない。
自然に任せていく感じがよかった。
美しい雪景色!
またね!で終わるところも!
Life goes on だからね。
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