劇場公開日 2024年6月21日

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ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのレビュー・感想・評価

全286件中、61~80件目を表示

4.0これがアカデミー賞作品賞でも良かったと思う。

2024年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

楽しい

一応、これもクリスマスムービーになるんでしょうか。

本当に味わい深い映画でした。これを本年度のベストムービーに挙げる人が多いのも頷けます。
「いまを生きる」や「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」が好きな人はこちらもおすすめです。

最初は、キービジュアルに反して意外と登場人物が多く、あれ?と思ったのですが、途中からの急展開で納得。
もうちょっと早めにあの展開でも良かった気はしないでもないですが。138分もあるので。

ラストのとある「握手」のシーンが特に良いですね。あえてハグじゃなくて握手なのが良い。

キャストは、一番の驚きは文字通りのニューカマーであるドミニク・セッサ。
ロケ場所にいた人物がスカウトされてそのまま映画デビューという、どこぞの鈴鹿央士を思わせるシンデレラボーイで、
それがしかもあのアレクサンダー・ペイン監督作、更にベテランのポール・ジアマッティ相手役という大役にも関わらず、驚嘆するほどの堂々たる熱演でした。

また、大きな喪失を抱える母親を好演してダバイン・ジョイ・ランドルフはオスカー受賞も納得の存在感でした。
見事な肝っ玉母さんぶりで、ポール・ジアマッティと肩を並べるような立ち位置でしたが、
実際はジアマッティよりも二回りも年下というのに驚愕。

そのジアマッティも、キャリア屈指の演技だったと思うのですが、アカデミー賞受賞ならずは残念。

もちろんアカデミー賞が全てとは言いませんし、「オッペンハイマー」が悪いとも決して思いませんが、やはり本作の方を個人的には推したいです。

(余談 DVD特典だとちょっとした別エンディングが追加されています)

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ガッキー

4.0ボーっとしてたら見落としてしまう繊細な映画。

2024年10月20日
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最近の映画としては非常に地味な映画です。
だけどそれが素晴らしい。
本作は大変繊細な映画です、ボーっとしてたら見逃してしまう小さなことが作中の人物の心を変化を表しています。

例えば、前半と後半で2回レストランで料理を注文するシーンがあるのですが、前半では「未成年にアルコールはダメ」と主人公の先生は断るのですが、後半では未成年にアルコール提供を断った店に対して「なんて頭の固い店なんだ」と怒ります。
こういう小さなセリフ一つ一つに主人公たちの心がどんどん変化していくのが分かります。
非情に繊細な映画です。
最後に主人公の先生が言う「こっちだこっちの目を見てくれ」というセリフも非常に繊細な意味を持っています。

おススメ。

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みる

4.5性格も古典

2024年10月13日
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目的が功名心にまみれている──と思うことがある。
何をするにも、自分の内心に承認欲を感知してしまう。
ほめられたい、好かれたい、栄誉をさずかりたい、バイトくんから尊敬されたい、さりげなく自慢したい、多数のいいねやフォロワーがほしい──そういうことを、日常の端々で、連続的に思っている自分に気づくことがある。

しかし、それを言うなら世の全体がそうである。
大谷翔平のような天才ではないわたしたちは誰もが浮かばれるチャンスをねらっている承認欲のごまめである。SNSは謂わばその歯ぎしりである。わたしたちは毎日スマホを眺めてそういう人々の歯ぎしりを聞いている。と思っていたら、聞こえていたのはじぶんの歯ぎしり、だったりする。

そんな世界のなかで、しばしば無欲な人間に会うことがある。じっさいにハナム先生のような人に会ったことがある──ような気がする。その記憶は、きっと自分が今より廉直に生きていたから、でもあるだろう。
わたしたちはやがて、青少年の健全な育成の理想を掲げるハナム先生に対して、いみじくも校長が言ったように「それはその通りだ、校長になるまではな」というポジションの傘下で生きるようになる。
学校の経営をあずかっている校長が「大口寄付者の息子にCマイナスをつけるな」とハナム先生を諫めるのは当然だからだ。
すなわちひとたびポジションを得てしまえば今まで通りの理想を掲げていくわけにはいかない──という大人の事情に与するわけである。

が、それは言い訳でもある、と映画「The Holdovers」は言っている。
ハナム先生はしがない古典教師であり、生徒にきらわれ女にモテず、やぶにらみなうえ魚臭症だが、職分をまっとうして生徒の訓育につとめた。名利とは無縁だが高潔な人物だ。アンガス青年の心に、永遠に生き続け、かれの人生をよりよい徳へとみちびくだろう。

つまり生徒に嫌われようとも、浮世の欲得から縁遠くあろうとも、信念に正直に生きるならそれで十分ではないのか──とこの映画は言っていて、それが欲得に生きているわたしには新鮮でかゆいのだった。

簡単に例えるなら、いまを生きる(Dead Poets Society、1989)の地味バージョン。加えてビジュアル偏重時代への警笛でもあった。この映画は間接的にせよ、人を外見で判断しようとするな──と言っていたと思う。

もうひとりの主役はノスタルジーだろう。
映画はさいしょからフィルムノイズがのり、レコード針をおとしたようなジリパチ音が混ざる。

『スタッフはフォーカスフィーチャーズとミラマックスのためにレトロ調のタイトルカードとロゴのバリエーションを制作し、映画のオープニングを飾ることで、この映画の1970年代の様式美をさらに際立たせた。』(wikipedia、The Holdoversより)

アレクサンダーペイン監督は実際に1970年代に作られたかのような雰囲気を醸し出すためにEigil Bryldを撮影監督に抜擢し、Eigil Bryldは監督の意向を汲んでフィルム乳剤とカラーグレーディングによって70年代の映像の見た目をつくりだした──という。

おかげでわたしは製作年度を二度見した。まるでさらば冬のかもめ(The Last Detail、1973)を見ている気分だった。
最新技術でつくられたレトロ調がThe Holdoversの雰囲気に大きく貢献し、よってもうひとりの主役はノスタルジーだった──と思うのだ。

また、どうやったのかわからないがハナム先生のやぶにらみ(斜視の特殊効果)が自然だった。オスカーでは作品賞と主演男優賞と助演女優賞と脚本と編集の5部門がノミネートされ、ランドルフが助演女優賞をとった。たしかにランドルフが演じたメアリーは哀しさがあらわれた名演だった。ジアマッティはどこでも巧いので賞レースでは与えすぎないような均衡がとられる。
本作でも他の役者は後配役だったがジアマッティのハナム先生は最初からきまっていた。ジアマッティありきの映画だった。

いい映画だったが老成したアンガス青年がなにかの拍子にハナム先生の写真を見つける──みたいな回顧シーンが、最後にあればよかった気がする。孫に「だあれ」と尋ねられるような。アンガスは懐かしく遠い目をしながら恩師だと答える。そんなラストシーンがあれば時代をまたぐことができた。

──が、ペイン監督は、わざわざ70年代に作られたような雰囲気を重視したのだから、ラストで現代に飛んでしまっては整合が損なわれる。この考察はわたしに蛇足という言葉の成り立ちを思い起こさせた。

imdb7.9、RottenTomatoes97%と92%。

映画の中身と同様にアレクサンダーペインは功名心(承認欲)を感じさせないストイックな監督だと思う。どの作品にも「いぶし銀」の感じがあるがそれは本作にもあった。

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津次郎

2.0違った

2024年10月11日
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うーん。
ハートフルコメディと勝手に思い込んで見始めましたが、
コメディではなかったな。
ハートフルかと言えば、、ほんの少しってところか。

気持ちが動くシーンがほとんどなかったのですが。。

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しろ

4.0ぼくと先生の秘密と嘘と親愛

2024年9月26日
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泣ける

楽しい

幸せ

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近大

3.0シンパシー

2024年9月19日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

は感じるものの、そこまでは入り込めなかった。

友達はいらない(いない)
パーティや宴会は苦手で大嫌い
1人で十分楽しいし気楽
一方、どこかで何かを期待してしまう
そんな主人公にはとてもシンパシーを感じる、
学校にもなじめず家族に依存してしまう生徒の気持ちもよくわかる。
だから、周囲の無意識なのかもしれない身勝手さや差別には腹が立つし、
ラストは爽快で心に染み入るものがあった。
そういう意味では悪くなかった。

だが、冗長でテンポが良くない。
特に序盤は悪ガキどものどうでもいい生態がだらだら続いた。
助演女優賞を穫ったから重要な役回りなのだろうが、
調理係の女性の立ち位置もいまいちすっきりしなかった。
黒人女性故の苦渋ってこと?
むしろマジョリティとしての校長秘書?をもっとクローズアップして欲しかった。
長い割りに生徒のGFについてなどは中途半端でモヤモヤ感も残った。

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みみず

4.5作中全体を包むアナログの温度

2024年9月16日
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cris

3.51970年の雰囲気と俳優さんの演技が良かった

2024年9月7日
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鑑賞方法:映画館

知的

レコードのノイズから始まった本作は、1970年の空気感が抜群。ポール・ジアマッティさんもダバイン・ジョイ・ランドルフさんも良かったが、新人ドミニク・セッサさんはピッタリな役どころといった感じ。

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wcitbn?

5.0最近のベストヒット

2024年9月7日
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鑑賞方法:映画館

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悲しい

知的

80’年代のアメリカ留学時代が懐かしくて見に行きました。雪が沢山積もった素朴な風景や寮舎は似ていてそれだけでも感涙するのにストーリーが素晴らしく、かつてのNO.1「ネブラスカ二つの心を繋ぐ旅」と同じ監督でした。確かにホリデイに家に帰れない生徒も居て私も日本には帰国せず寂しい思いをしましたがその時期だからこそ人との交流がありました。今は良い映画はネットフリに取られ劇場で見るのが楽しみな人には最高でした!有難う。

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kiki

 ベトナム戦争の戦火がまだ収まらない1970年。エリート校と思われ...

2024年8月25日
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鑑賞方法:映画館

 ベトナム戦争の戦火がまだ収まらない1970年。エリート校と思われる全寮制男子高校で、クリスマスに帰郷できなくなったたったひねくれ学生、その面倒を見る事になった偏屈教師、寮の料理長を務める女性の3人が過ごす冬の日々を描く物語です。

 寒い冬の鯛焼きの様に小さいが確かな暖かみを有する秀作でした。軽みを失うことなく丁寧に綴られるお話には滋味あふれる言葉が散りばめられています。そして、物語の中にさほど強く描かれる訳ではありませんが、映像・音楽などから漂う1970年の時代性こそが本作の持ち味です。これを現代を舞台にしたら成立し得ないのでしょう。我々が生きている現代はそんなにもギスギスしていて、こんな小さな物語すら生息出来ない時代なのだろうと思うと寂しいな。

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La Strada

3.0哀愁漂うヒューマンドラマ

2024年8月25日
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鑑賞方法:映画館

全寮制男子校を舞台に教師と生徒と料理長の関係性を描いたヒューマンドラマ。辛い事情を背負った3人の秘密が徐々に明らかになるにつれ、深まっていく人間関係を上手く表現していて、哀愁漂う街並みやレトロな雰囲気も絶妙で酔いしれました。

2024-143

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隣組

4.0バートン男子

2024年8月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

ホールドオーバーズとは残留者という意味らしい
70代前半の名門バートン校の寄宿舎が舞台で
クソ真面目偏屈教師、家に帰れない問題生徒、傷心の調理マネジャー
の3人が織りなすヒューマンドラマ
クリスマス休暇はクルスチャンでないと気持ちがわからないけど、
日本人なら大晦日と正月にひとりぼっちだと嫌だよね…
バートン男子はウソをつかない…のだが
終盤はウソも方便みたいに人情味溢れる展開に
それぞれの家庭環境や過去の事情があり今がある
これを機に自分の過去や家庭環境と向き合ってみるのもいいかも

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かちかち

4.0大人と子供の成長

2024年8月18日
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鑑賞方法:映画館

偏屈教師と問題児生徒と傷心寮母
あれでタリーだけスキー行けないの辛いよなあ
勉強ができるタリーの問題児っぷりはそんなに出てなかったけど偏屈教師の偏屈っぷりはよく出てた。
メアリーの最後の贈り物は粋だ
ポールのこれからに心配をしてしまうけど最後のお酒のところで前向きな感じがでて少し安心

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ぱぴこ

4.0夏の暑い日に冬の話

2024年8月17日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

最初、時代背景が分からなかったが、ベトナムやアポロ11号の話題が出るので60年代か?と思いきや70年代初期だった。

クソ生意気な生徒と意地悪先生の裏の部分が出てきて良い感じに。

意地悪先生にも、モテキ到来かと思いきや・・・最後、冷めちゃった感じになったのが残念?

子供から見ると冷たい母親に見えなくもないが、元夫と完全に切れているわけでもなく・・・
意地悪先生の行動に敬意を表する。

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north-wind

3.0あれれ

2024年8月14日
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鑑賞方法:映画館

涼しい場内のふわふわクッションに一気に眠気が。ところどころ見逃してしまった…

眠気に勝てなかったのはなぜだろう。博識ハナム先生とのウィットに富んだ会話を必死で追い、物語全体の雰囲気にゆったり浸る感じではなかったからか。

安易な感動作にしていないのはわかる。でも、もう少し素直に作られてもよいかな。

私は「グッド・ウィル・ハンティング」、「今を生きる」に軍配を上げたい。

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のらり

5.0これが★5じゃないなら何が★5なの

2024年8月14日
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レビュー観てて驚きました。
意外と評価低い人多い
しかもPROみたいな肩書きの人からも★5もらえないのが現状
はー

前半は丁寧に主要3人を描いていき、
その結果、後半はさりげない描写がズシンとくる
いつ涙腺崩壊してもおかしくない状況になる

あー
ほんとこういう作品が刺さらない人間であれば、
もっと人生楽だっただろうな
ゴジラ-1.0とかで感動できるなら、人生はサイコー‼️

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アリンコ

4.5【クリスマス休暇中に、色々有って学校に居残る事になってしまった心に痛みを抱える問題教師、問題生徒、女料理長が世代や立場を越えて相互理解し、絆で結ばれていく姿を描いたヒューマンハートフルコメディ作品。】

2024年8月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー 「The Holdovers」・・・居残り組。-

■1970年。マサチューセッツ州にある全寮制のモートン名門私立男子学校が舞台。キビシクて、学校運営に忖度せずに駄目な生徒はドンドン落第させる古代史の教師ハナム(ポール・ジアマッティ)は多額の寄付金を学校にしていた議員の息子を落第させたペナルティとして、元教え子の校長から2週間のクリスマス休暇中、寮に残る生徒の監督役を命じられる。
 最初は4人居た居残り生徒も途中で自宅に帰り、残ったのは再婚した母に旅行の予定を、新婚旅行に替えられてしまった素行が良くないアンガス・タリー(ドミニク・セッサ)と、息子をベトナム戦争で失ったばかりの料理長メアリー(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)の3人だった。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤は、ハナムと生徒達のおバカな遣り取りをクスクス笑いながら観賞。名門と言っている割には、居残りになった男子生徒達がおバカすぎる。空調が勿体ないので、皆保健室のベッドで寝ている。

・だが、徐々にハナムが実は生徒想いの良き教師であり、メアリーの息子を始め若者達がベトナム戦争で命を落とすことに無念さを感じている事が分かるストーリー展開に徐々に引き込まれて行く。

・ハナムは言う事を聞かない直ぐに”ちょっとトイレ・・。”と言って脱走するアンガスに手を焼くが、彼の哀しみを徐々に理解し、クリスマスの夜に彼が”ボストンに行きたい!”と言いだした事に、渋々承諾する。”社会見学”として。メアリーも途中で合流することにして。

■二人は、ボーリング場、古本市などを”見学”するが、映画を観ている時にアンガスが”ちょっとトイレ・・。”と言って脱走する。ハナムは、そんな彼を追い掛けるがアンガスから”お願い。どうしても行きたいところがあるんだ。”といつもと違う真剣な表情で訴えられ、タクシーである場所に行く。そこは、アンガスの実の父親で精神を病んだ男が入院している病院だった。
 二人は、強く抱きしめ合うが矢張り父は”食事に薬が入れられている。”と言って挙動不審なまま。
 がっくりするアンガスとハナムが夜歩いていると、ハナムに声を掛けて来る女性連れの男。ハナムも懐かしそうに挨拶するが、その男はハナムのハーバード大での卒業論文を盗んだお陰で今や教授になっている男だった。
 アンガスが問い詰めると、ナント、ハナムはその男を仕返しで車で轢いたためにハーバード大を退学をさせられていたのである。絶句するアンガス。
ー この辺りのストーリー展開が、絶妙に巧い。再後半のハナムの取った行動原理が良く分かるからである。ー

■学校に戻ると、アンガスの母と義理の父親が憤慨して待っていた。アンガスの父が彼と会ったことで施設で暴れ、別の施設に移った事に対し。そして、校長はアンガスを退学にし軍人学校に入れようとする。
 だが、ここでハナムは毅然と、”ボストンには、私が誘った。”と言い放つのである。それは、アンガスが軍人学校に入る事で戦場に行くことを阻止するためである。例え、自分がモートン名門私立男子学校の教師の座を失ってでも。
 更にハナムはアンガスの母と義理の父親に言い放つのである。”何で、子供の将来を閉ざすようなことを言うんだ!”
ー このシーンは、非常に胸に響いたなあ。自分の息子の事を何も考えていない愚かしき母との対比。且つ、ハナムが元教え子の校長に言い放った言葉。(笑えたが、ちょっと書けません・・。)-

<そんな、ハナムの気概ある行動に、メアリーは優しく微笑み、アンガスは”何を言ってくれたか分からないけれど・・。有難う。”とそれまでの反抗的な態度は一切なく、ハナムと固く握手をして別れるのである。
 今作は、ハナムを演じたポール・ジアマッティのハナムの長所、短所をユニークさを漂わせつつ、時に見せる毅然とした姿や、愛する息子をベトナム戦争で亡くしながらも明るく振る舞い、アンガスの気持ちを汲み取って行く様を演じたダバイン・ジョイ・ランドルフの姿が沁みるヒューマンハートフルコメディ作品なのである。>

<2024年8月13日 刈谷日劇にて鑑賞>

■2024年8月14日
 評点を4.0から4.5に変更します。悪しからず。

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NOBU

5.0タリー役のドミニク・セッサがこの映画がデビューとは思えないくらいい...

2024年8月13日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

タリー役のドミニク・セッサがこの映画がデビューとは思えないくらいいい演技をしていた。

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どせいさん

4.5良い映画観たなぁと劇場を後にできました

2024年8月10日
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鑑賞方法:映画館

「クリスマスだから」
境遇も立場も年齢も異なる3人が、クリスマス休暇を一緒に過ごすことで、思いもよらぬ関係になっていく。
それぞれに喪失や孤独や問題があり、過去にも今にも色々ある。人付き合いも上手くないし、傷や弱みを分け合う相手もいない。
そんなどこか似たところのあるハナム先生とアンガス、そして2人の間に入り上手く調整してくれるメアリー。3人の心の距離が数日間の間に縮まっていく様が、とてもとても温かくて胸に響きます。
ただの頼まれ仕事だったクリスマス休暇の当番が、こんな展開になるなんて。でもまぁ悪くないか。
最後のハナム先生の笑顔は清々しく見えました。

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まだまだぼのぼの

4.5🍒

2024年8月7日
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鑑賞方法:映画館

たまたま集まった(残された?)だけの人たちが、だんだんと心を共有していく過程にこっちまで心が暖かくなった。
みんなで支えあって生きていきたいよね。

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やきたまご
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