「心がほっこりしました。」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
心がほっこりしました。
1970年のアメリカ。ベトナム戦争(1964-1975)は米兵5万8千人が戦死(ベトナム人の死者は300万人)したが、この頃は既にアメリカにとっての戦況は厳しくなっていたという。映画でもメアリーの息子はベトナムで戦死してるし、酒場では(おそらく戦地で)右手を失ったやさぐれ男も出てくるし、生徒も落第すると軍事高校に送られことを恐れていた。
そんな背景の中のクリスマス休暇。それぞれの事情で寝食を共にするようになった3人。僅か2週間で家族のような関係になりました。様々なエピソードが心に残ります。
メアリーはこれから生まれる妹の子供を大事にしていくんだなと思うし、アンガスは実の父さんとも母とも疎遠になっていくだろうけど、頭も良さそうだしこれからのアメリカで活躍していくんだと思います。
ハナムは何と言ってもアンガスを守り退学を回避させ、自らは学校を去ることになるが、颯爽と(引越し荷物をけん引した)車に乗り込みエンディングを迎えるラストがとても素敵です。この後の人生に幸あれと祈りたくなります。
いい映画を観たあとは本当に心が温かくなります。ありがとうございました。
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