「夏は親戚ん家で。名作。観賞後に予告編を見ただけで感動がよみがえる。日本語タイトルが気に入っている。つけた人の感動と想いが伝わってくる気がする。【追記、再鑑賞した】」コット、はじまりの夏 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
夏は親戚ん家で。名作。観賞後に予告編を見ただけで感動がよみがえる。日本語タイトルが気に入っている。つけた人の感動と想いが伝わってくる気がする。【追記、再鑑賞した】
これから毎年夏休みをあの家で過ごせば全然ラッキーで、冬休みと春休みも行けばいい。うん、それがいい。 っていうかそれがベストじゃね?コットにも、親戚にも、家族にも。
パパがコットにもっと愛情を注げばいいと思うのだが、パパが心変わりすることは期待できそうにない。パパはムリでも学校が楽しくなったり、姉妹ともっと仲良くなったり、夢中になるものと出会うかもしれない。
主演の子はカワイイというより、ふつうに美人顔だと思った。
僕はこの映画の日本語タイトルが気に入っている。きっとこの日本語タイトルをつけた人はこの映画を見て感動し、コットがキンセラ夫妻と過ごしたこの夏からコットの新しい1歩が始まったんだという想いをタイトルにして 「コット、はじまりの夏」としたのだと思う。
ホントは締め切りに追われて、ああ時間がない、もうこんなんでいいや、なんて感じで付けてたら笑える。
◆脚本と監督の演出が素晴らしいということについて
夏休み、あの家でキンセラ夫妻の愛情に包まれて過ごした日々がコットを変えていく。きっと自分は愛されてもいいんだという自己肯定感が芽生え、心が動き出し生まれ変わったように新しい1歩を踏み出したコット。しかし、その変化はわずかだ。コットはもの静かだし、夫妻も口数が少ない。、コットのわずかな変化は見逃してしまいそうになる。僕にその微妙な変化を気付かせてくれるのは、ひとえに脚本と監督の演出の賜物だ。自慢じゃないが、僕はこの映画に限らず人の心の機微みたいのを見逃すことには自信がある。観賞後に他の人のレビューを見て自分の鈍さとアホさに感心することが頻繁にある。最近 特に感性が鋭く繊細になったとも思えない。そんな僕が気付くのだから監督と脚本の力に他ならない。
【追記】2024(令6)/4/26(金) 再鑑賞
新宿のシネマカリテでまだやってたので再鑑賞した。とくにワクワク、ドキドキしたりするようなことが起こらない静かで穏やかな映画なので、退屈だと云えば退屈である。だけどそれを全部見ておかないと最後の感動が得られない。睡眠不足で見ると絶対に寝てしまうのが分かっていたので体調を整えていった。
原題は 「An Cailin Ciuin」 (ゲール語 物静かな少女)で、英語版のタイトルは「The Quiet Girl」。
今日はこのあと「ゴジラ X コング」を見たのだが、「コット」を見たせっかくの感動も吹き飛ぶ怪獣プロレス映画。 「コット」 を見た日は、そのあと特別なことや激しい運動などせずに、ミルクティでも飲んで穏やかに過ごしたほうがいいと思った。買い物とか軽い運動ていどにとどめる。「ゴジラXコング」は面白かった。