「革命」WILL ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
革命
例の不倫や、撮影現場に女性を連れ込むなどなど、世間を騒がせてきた東出昌大さん。ここ数年はシネコン・ミニシアター問わず様々な作品に出演されており、騒動が起こる前よりも応援したくなったなと思っていたところでのドキュメンタリー、しかも狩猟を交えてという中々異色なドキュメンタリーに惹かれて鑑賞。
狩猟がメインに据えられており、東出くんもしっかり狙撃して鹿を捕らえていました。血抜きのシーンや肉を削ぐシーンも多くあったので、耐性が無い人にはキツいかもしれませんが、こうやって食事が食卓に出てくるんだよなぁと大人になった今しみじみ思います。
東出くんの人の良さがこれでもかと発揮されており、狩猟会の人たちともすぐに打ち解けて、東出会(と呼ばれてる集まり)や作品での繋がりのある俳優陣、そして敵であるはずのマスコミの人ですら仲良くしてしまうという前代未聞な映像が流れていて笑ってしまいました。
その後もちゃっかり仕事に繋げてて、こういう縁を作るのが本当に上手なんだろうなと思いました。
関わる多くの人の言葉がそれぞれ命を持っていて、服部さんの「サザエさん一家のように国民的な家庭をぶち壊したんだからそりゃ責められるよ」という例えは的を得ていて言葉の組み立てが上手いなぁと思いました。
狩猟含め自給自足の生活がメインなので、料理がたくさん出てくるもんですから、腹の虫が鳴きまくっていました。
しっかりと野生の生き物を自分の手で調理して、それに齧り付く東出くんたち。あれはたまりません。
東出くん自身もSNSでの誹謗中傷についてしっかり語ってくれていて、人の粗探しをするくらいなら自分の楽しいことを探せばいいのにっていうセリフはそうだよなぁと共感しまくりでした。
MOROHAの音楽も相まって、フレーズひとつひとつに東出くんの波瀾万丈な人生が詰め込まれているかのようでした。
自身の子供への遺言、そのためのドキュメンタリー。これからも俳優と狩猟、二足の草鞋で生きていく彼を応援し続けたいと思います。カッコよかった。
鑑賞日 2/18
鑑賞時間 19:25〜21:50
座席 E-1