劇場公開日 2024年5月10日

「2時間半のプロローグ」猿の惑星 キングダム とうきさんの映画レビュー(感想・評価)

3.52時間半のプロローグ

2024年5月12日
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鑑賞方法:映画館

エフェクトやCG、アクション等は全く文句なし、しかし話はちょっと長引いたプロローグの感じ。

明らかにシリーズ化を狙う序盤的な話、恐らくこれからの作品と繋がって全体を観るとかなり壮大な話になると思うが、この映画一本だけを観ると正直あまりテンポ感が良くなかった。

物語は前作3本シリーズの300年後の世界、過去のことを知ってるエイプと人間、過去のことを知らないエイプと人間、それぞれの勢力関係と世界観が分からないまま、観客と今まで過去のことも世界のことも知らない、俗というと田舎者の主人公ノアと一緒に物語を体験し、徐々に世界の現状を解明する演出手法。故に観客がもらえる情報はずっと断片的な物だけで、沢山な疑問を抱えながら2時間半後やっと何となくスッキリできた感じ。ストーリー自体は全然複雑な物ではないが、それぞれの登場人物の立場、選択、そして真意を描くためにかなり時間がかかった気がする。

前シリーズ(リブート)の1本目もプロローグのような内容ですが、振り返ってみると同じテンポの悪さを感じないのは多分その一本の映画でどうして世界が変わったのか、その全貌を描いた物に対して、今回の映画はただ単に今の世界はこういう感じてすっとしかない、話のボリュームの差を感じます。

とか言って、最後の最後はかなり次の展開をそそる納得できる終わり方だから、今作は若干テンポ感が悪いが、次作はスピードアップを期待できそう。元々シリーズファンだし、出たら是非観に行きたい。

とうき