今年137本目(合計1,229本目/今月(2024年4月度)11本目)。
(前の作品 「MONTEREY POP モンタレー・ポップ」→この作品「うさぎのおやこ」→次の作品「サンパギータ」)
軽度知的障害を持つ主人公と、その親がまた別のいわゆる「依存症」と呼ばれるものに生活の大半を費やしていて主人公が「放り出される」というタイプの映画です(親は知的障害はないと思われるところ、いわゆる「依存症」であることは明確に言える)。
さらに、いわゆる「違法不当なアダルトビデオ」の問題や、程度知的障害であるがために周囲に配慮なく間違われることがある点(スーパーのシーン他)などについて言及があったのは良かったところです。
当該監督さんは軽度知的障害などをテーマに他の作品もあり、私が見たのは本作が初めてですが、他の作品も機会があれば(VOD配信ってされているのかな)見てみようと思ったところです。
採点に関しては以下を気にしました。
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(減点0.3/依存症問題に対する描写が足りない)
・ 軽度知的障害を持つ方もそのレベルは様々で(多少計算が遅いかな、レベルから、中度知的障害の境界線まで実にさまざま)、この映画の場合、その当事者である主人公に対して行政が手を差し伸べるのは当然福祉行政の考え方からあってしかるべきです。
ただ、いわゆる「依存症問題」に関してはたとえ障害認定されていてもいなくても、それ自体が本人の生活を阻害したり、あるいは親子関係にあるなどして子に影響を及ぼし、その子がこの映画でいう軽度知的障害等のハンディを持つ方にまで及ぼすような場合、「単にパチンコでも競馬でも自己責任でしても良い」ということになりませんので、ここに関しては依存症を扱う行政なり民間団体なり(例えば当事者の会とかダルクとか)の描写があってしかるべきで、そこは配慮が欲しかったです。
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