エス

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解説

短編映画やCMなどを手がけてきた太田真博監督が、自らの逮捕経験に基づいて手がけた長編作。ひとりの映画監督の逮捕報道を受けて集まった仲間たちの、再会と断絶を描く。

若手映画監督の染田真一が逮捕された。染田の大学時代の演劇仲間たちは、嘆願書を書く目的で集まり、久しぶりの再会を果たす。染田の新作に主役として出演するはずだった崖っぷち俳優の高野、「染田との絆が最も深い」と自称する先輩の鈴村、そして染田への思いをこじらせた挙句に別の男性と結婚した千穂。それぞれが染田の力になってやりたいという思いを抱き、集まったはずだったが……。

太田監督は2011年に不正アクセス禁止違反容疑などで逮捕され、30日余りを留置所で過ごした経験を持つ。2015年に自らの犯した罪をモチーフにした短編「園田を元気づけてやろう的な」を発表。2016年には同作を長編化した「園田という種目」がSKIPシティ国際Dシネマ映画祭長編コンペティション部門に出品され、福井映画祭長編部門でグランプリを受賞している。今作でも自らの経験から着想した物語を描いた。

2023年製作/110分/G/日本
劇場公開日:2024年1月19日

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(C)2023 上原商店

映画レビュー

2.0友情 愛情 そして繋がり

2024年7月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

幸せ

あるある話 大学の演劇部?サークル?繋がりで、アラサーまで定期的に繋がってきた女性三人男性四人(一人は軽い刑法犯罪で短期服役)友達が逮捕されたことで、少なからず影響が及んだ人もいれば、新しい関係を築いたり、夢を諦め田舎に戻ったりと、各々のベクトルに変化を与え始める 服役したこと(人生の汚点)をネガとするのか、ポジとするのかはその人次第 とする教訓?をダラダラと映像化しているだけで、今一つ はまラナイ…😓
主役の女性のもどかしさは手に取るように分かるが、配偶者(結婚している)はよくなんともないな〰️ なぜに二人は結婚しなかったのかが…

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ろくさん

4.5もう少し丁寧な説明が欲しかったという映画。

2024年7月20日
PCから投稿

今年262本目(合計1,354本目/今月(2024年7月度)25本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

(前の作品 「墓泥棒と失われた女神」→この作品「エス」→次の作品「」)

 大阪市では6か月遅れで本日公開日でした(ミニシアターは土曜日はじまり金曜日終わりのスケジュールのところが多いです)。

 映画の趣旨としては、監督の過去に触れつつ、監督自身は映画に一切出てこず(「エス」とだけ呼ばれる)、それを案じている人が嘆願書を出すだの出さないだの、あるいは許せるか許せないかといったことを論じるタイプで、意外に見たことがないタイプ(本人が映画にほぼ出てこないというのは珍しい)でよかったかなといったところです。また、「過去について」極端に美化したりあるいは正当化することもなく、事実のみを淡々と描いている点についても良かったものです。

 人は誰でも誤ちを起こし得ます。もちろん誰が見ても許されないレベルの凶悪犯罪、たとえば地下鉄のガス事件もあれば、日常起きるレベルの万引きや盗撮など色々ありますが、それらが「当然に」同じ裁きを受けるわけではないし、「当然に」同じ社会的制裁を受けるべきものでもありません(ここでいう「社会的制裁」というのは、復帰後の人付き合いの制限などのことをいう)。

 そして日本の犯罪類型には「被害者なき犯罪」というものがあります。覚せい剤などの単純所持や単純賭博などのように「被害者の存在が想定・観念できない」類型と、明確に想定できるケース(万引きやこの映画の例など)です。ここによってもひとつ、ニュースを見た人によって印象は変わります。また、刑法に定められている刑罰法規以外でも、法定刑自体は低めに設定されていても「動物愛護法違反」(動物虐待等)はやはり印象が悪くなります。ここは道徳感といったものが出てくるので、言葉でズバリかけるものではありません。

 そうしたことまで考えたとき、本件は「被害者との和解・示談が大方終わっている、終わった」という前提において、それほどの刑罰をもって臨むべきものではありませんし、また社会的制裁もそれ相当になるべきものです。ここの「相場」が極端に崩れると、人は誰も立ち直れなくなります。

 決して犯罪を推奨するわけではありませんが、一人の行政書士の資格持ちとして、「何でもかんでも犯罪者は全部刑務所に突っ込んで社会でさらし者にすればいい」みたいな極端な意見には到底賛同できず、一方でこの映画は実話をもとにしており、「当然、被害者の方の心情も理解できる」ものであり、またその一方で、「大筋において和解・示談がすんでいる」前提において、「こういうことがありました。真相はこうです。今後はこういう道を歩みます」というような映画を作ることそれ自体は、更生への第一歩であり、またそのような製作活動は、前科者等(この映画の例では起訴見送り?)であっても同じであり、彼ら彼女らががそれのみを理由として制限されるいわれはない一方、実際におきた事件について、被害者のプライバシーを一切考慮せず公表することもまた「表現の自由」の限界を超えます。すなわち、「前科者等にも表現の自由は等しく及ぶが、表現の自由は絶対無制限ではない」というものであり、それは何も「前科者等」でなくても「誰であっても同じ」結論です。

 そうであればこのような作品が公開されること、それ自体について議論はわかれましょうが、個人的には「憲法でうたわれる権利は保障されるべき」という立場に立つので、公開には意義があったと思います。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3/サークル仲間だけで嘆願書を提出できるか)

 提出すること自体は自由(日本国憲法の「請願権」の一つ)ですが、実際には、被害者の方がどう思われているかがもっとも重視されます。もちろん上記に述べた通り、道路交通法違反等に対する嘆願書は伝統的に行政書士が多く受け持つほか(点数がつくことで運転禁止となると、本人が病院に行けなくなる等で生活につまるケースがある)、外国人に絡む「よくある犯罪」(金額の低い万引き、ゴミ出しトラブルに端を発した全治3日程度のごく小さい喧嘩程度)でも、外国人関係の受け持ちが行政書士なので、その限りで嘆願書を受け持つところはあります(特に弁護士過疎地のようなところではありえます。もちろん、その場合でも、被害者と大筋の和解が取れている場合にできるのであり、和解を持ちかけたりすると弁護士法に触れます)。

 ただ、この映画は明確に「被害者が想定できる」ケースであり、映画内で「被害者」と呼べる人は一切出てこないのに、延々とサークル仲間やら仕事仲間やらで嘆願書を出す出さないの話をしても、絶対に重要なのは「被害者がどう考えているか」であり、それが全てを左右します(何万の嘆願書が集まっても、被害者が許さないといえば起訴はされます)。

 この点については、この事件が実際のものであったという事情から、この点に関する描写が一切ないのですが、字幕でも何らか補足は欲しかったところです(何でもかんでも嘆願書運動となり、「思わぬところで、結果的に」被害者軽視となることはよくないことです)。
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yukispica

3.5染田初段

2024年7月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

一昔前の下北沢ではああいう人達が居酒屋でストラスバーグがどーのこーのと口角泡を飛ばしてたんだろうなぁ。
人の心の暗黒面を面白がるという姿勢がなかなか面白かった。
アドリブっぽい台詞の応酬が楽しかったが、アフタートークで意外に全部台本通りだと明かされてびっくり。

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ひろちゃんのカレシ

5.0たまたまアップリンクに行く時間ができて、なんとなく適当に観てみたら...

2024年1月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

たまたまアップリンクに行く時間ができて、なんとなく適当に観てみたらめちゃくちゃ面白かったパターン。
期待してないから面白く感じる場合もあるけど、この作品は特別だと思います。
こういう特殊な映画は大きい劇場ではなかなか観れない。

またぷらっとアップリンクに足を運んで観てみたくなりました。良い劇場ですね。
こういうのは貴重な体験になるから、自宅でサブスクで観るものとはだいぶ違う。

役者も良かったなぁ。

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