劇場公開日 2024年4月19日

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「尼崎に寄ってみるか〜」あまろっく アベちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0尼崎に寄ってみるか〜

2024年11月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

鶴瓶が娘の江口のりこより遥かに年下の中条あやみと結婚することによるドタバタコメディと思っていたが、感涙もののヒューマンドラマであった。「あまろっく」も尼さんがロックンロールでもやるのかと思ったら、尼崎市民を守る水門のことであった。
竜太郎の若き日を演じる松尾諭と妻の中村ゆりもいい感じの夫婦だったし、佐川満男はじめ工場の従業員も人が良さそうだし、幼なじみの屋台のおでん屋主人も、後に重要な役割を演じる優子を好きになる京大OBで商社マン(ラストシーンに出て来た時は感動もの)も素晴らしく、悪者は登場しない。唯一優子をリストラする大手シンクタンクの見る目が無い上司もいたが、優子が父と再会し早希との日々につながったのだからまんざら悪者でもない。
好きな人と一緒にいれる、家族の団欒がある。その当たり前の幸せの為に一生懸命になる早希。
いつもふらふらしてると思ってた竜太郎の真実と「人生で起こることは何でも楽しまな〜」といつも笑ってる姿。それを見て、思い出し、年中不機嫌だった優子がどんどん変わっていく。その過程と描き方が絶妙である。
江口のりこは演技力抜群であり助演で光とおもっていたが充分主演が張れると納得しました。

今度、関西行く時は、是非「あまろっく」見に行きたいと思ってます〜

アベちゃん