海街奇譚のレビュー・感想・評価
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中国社会のメタファー?
行方不明になった妻を探してたどり着いた島で夢とも現実とも分からぬ世界に迷い込む男のお話。意味がありそうでなさそうなエピソードや曰くありげな人物が出入りするのですが、観ている僕の頭もこんがらがってしまいました。
虚実の境が曖昧になる物語は中国映画に多い様に思うのですが、これは現実の中国社会の何らかのメタファーなのかなぁ。考え過ぎかしら。
海沿いの街の奇妙な話
映画タイトルどおり、海沿いの街の奇妙な話です。
デヴィッド・リンチ的というか、マチュー・アマルリック監督の『彼女のいない部屋』とか、韓国映画『箪笥』みたいな、手法が使われてます。
夢か現実か、過去か現在か、分からなくなるような…
とにかく映像が美しくて、特徴的なセンスを持っていて、美的センスが鋭い人が作ってるって分かります。
ブルーが多用されてて、青い壁、青いテーブルクロス、青い服、射し込む光も青っぽくて、
なんなら、カメラに青いフィルター付いてる?ってぐらい、なんか青みがかってます。
たぶん海を意識しての事だと思う。
最後まで観て、だいたい理解できたけど、1回観ただけじゃ完全には理解できないと思います。
考察しがいある作品です。
この世界観すきです。
もう1回観たい♪
自分探しの変態殺人鬼。
わざと過去と現在、虚構(おそらくもらった変態殺人鬼シナリオ)と現実を混ぜてわかりにくくしている映画です。
そういう分かりにくい映画苦手な人は絶対見ないように。いなくなった妻を探して港町に現れた男、、と現実ぽくはじまり、、カブトガニ連があらわれてあれ??、、どれが現実か捕まえるのが難しいですが、そのあやふやさ、、を楽しむ趣向です。
そも現実ってなに?現実に意味あんの?的な人生を送ってる人ってこう言う倒錯感あるのかもしれない。
とまあ書きましたが、はでに散らかした作りなんで正直見づらいです。もうちょい工夫して膝ポン出来るネタがあると良かったかな。
中国、韓国映画のカッコいい、詩的な映像好きな人にはお勧めです。美術周りはケチったようでしょぼいけど全てのカット美しいしカッコいいです。
撮影部のかたは見といて損ないと思います。
好き嫌いが分かれる
アートムービーというのでしょうか?こういうジャンルが好まれるのは分かりますが、やっぱり私的には?でした。象徴的な映像が多数あり何かの意味を成すのかもしれませんが、解説を読まないとわからない様な作品は、ちょっと。。
ストーリーは深く考えないで、映像を観て感覚で楽しめば良いのでしょうね。
ミステリアスな物語が展開される海街の、悲しげで鄙びた雰囲気は良かったです。
オアシスの変態殺人鬼
いなくなった妻を捜して彼女の故郷の離島にやって来た映画俳優の男の話。
フイルムカメラを手に何をしに来たのかという状態で、小学校を訪ねてそして灯台へ…カブトガニ面達や町長と遭遇し宿に入り、ようやく何をしに来たのか語るけれど、捜してる様子ありましたか?
まったりじっとりなにをみせたいのかという感じから、突然女将に???
なんだかイマイチはっきりとした描写をせず、現実か妄想か回想か、そしていったい何がしたいのかという状態がずーっと続くし、なんだかやけにモテるブラマヨ吉田。
終盤になって取ってつけた様に「役柄」が説明されて、思い返せばあーそういうことかとは思うけれど、そこに面白みは感じない。
そして更に…納得感は増したけれども、やはりそれって面白いですか?という状態で、こういうのが苦手な自分的には雰囲気という印象しか残らなかった。
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