劇場公開日 2024年2月9日

「私なら右手を麻痺させられます」梟 フクロウ サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5私なら右手を麻痺させられます

2024年2月22日
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鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞9本目 傑作 78点

韓国国内で好評で、○週連続1位!みたいな売り出しで日本上陸している昨今の作品の中ではとりわけ作品の雰囲気がまた違った感じで興味本位で鑑賞

結論、映画サイト等でどんどん評価を伸ばしていますが、その通りでエンタメとして大変楽しめる作品でした

17世紀・朝鮮王朝時代の記録物「仁祖実録」に記された“怪奇の死”にまつわる謎を題材に描いていて、歴史が苦手な当方でも、途中お前誰だっけがあったけど、ちゃんとついて行くことが出来たし、物語としてそれがそこまで重要な要素じゃないので、苦手な方も主人公の立場や展開が二転三転するのを五感で楽しむのが素直によろしいです

暗闇なら見えるとか、真犯人が窓の外を見て足跡の隣に杖の跡があることに気づくカットなど、要素やアイテムの捻りや使い方が相変わらず韓国映画は上手でいつもハッとさせられる

それでいったら韓国映画は作品の題材のアイデアがいつと秀逸で、近年劇場鑑賞したのだと、車のシートから立つと爆発するから座ったまま金用意して人質救出しろとか、韓流スターが現実で拉致されたとか、数時間おきに顔が変わるとか、あったけど今作の盲目×鍼師が、盲目故に特に指先や耳を頼りにするから鍼の刺し具合やそれによって起こる変化を聞き分けるこの融合が例に漏れずハマっていました

主人公が自己を守るにしても、一瞬の判断により不条理にも亡くなった女性たちや残された人たちには居た堪れない気持ちで一杯だが、それもこれも最後主人公が信じる道を決めて、強く生きることで、民衆を味方にして殺されることなく、代表して悪を葬ったのはエンタメとして最高の終わり方とセリフでした

是非

サスペンス西島
YOUさんのコメント
2024年2月22日

もっと奥まで入れたら呼吸も止められます(笑)

YOU