「無人の展覧会場を巡るという得難い体験を味わうことができます」フェルメール The Greatest Exhibition アート・オン・スクリーン特別編 さとうきびさんの映画レビュー(感想・評価)
無人の展覧会場を巡るという得難い体験を味わうことができます
マウリッツハイスまで行ったほどフェルメールが大好きなのでアート・オン・スクリーンを始めて鑑賞しました。
2023年2月から6月にかけて、オランダのアムステルダム国立美術館で開催された「フェルメール展」。現存するフェルメール作品37点のうち28点が展示されたということです。
映像では会場を歩いているかのごとく展示順に絵画が紹介されます。
会期中は大変な混雑だったと思われますが、カメラが映し出す無人の会場がとても印象的でした。
カメラがゆっくりと会場を巡るのを追ってアムステルダム美術館の担当者、修復者、アート評論家などが各絵画についてその魅力を解説します。
光の画家、フェルメール。
「真珠の耳飾りの少女」と同じくらい私が好きな「デルフトの眺望」について丹念に解説されていたのが嬉しかったです。
また、フェルメールは1つの作品を仕上げるのに大変に時間かけたということで、最新の技術で絵画を解析した結果、描きながら細部を消したり足したりした痕跡が判ったという部分は興味深く、実際の展覧会に足を運ぶのとは違った楽しみ方できると感じました。
無人の展覧会場を巡るという得難い体験を味わうことができて大満足です。
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