陰陽師0のレビュー・感想・評価
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初歩的なことだよ、ワトソン君
などという、探偵物の推理小説かと思いました。予告など、見るからに平安版・剣と魔法のファンタジーかと思いきや、実は呪術などは催眠術や手品めいた「まやかし」であると解き明かしていく、まるで名探偵のような論調には非常に興味がそそられました。占いは統計学だと論じられたのも、成る程と思った。まあでも、不可思議な魔法パワーのバトルでも良いんですけどね。なんだか講師の授業を受けている様子が平安ハリーポッターかと思ってしまった。
でも後半、その魔法パワーにしか見えない、炎の龍と水龍がぶつかり合う壮絶バトルの理解には難しかった。「全てまやかしだ」などとスカした顔つきで述べていた陰陽師・安倍晴明、実は本物の魔法パワーを持った魔法使いでした!っていうオチでも嫌いじゃ無いし、そういう解釈でも良いんですが、水龍召喚後の我に返った安倍晴明氏が元々縛られていた場所で縛られた状態で我に返った、ということは「あー、やっぱりまやかしだったの?」と理解すべきなんだろうか。
そもそも、序章でカエルを弾き飛ばした下りで、「観客である我々」に見せた映像は、ハッキリと弾け飛ぶ有様を映して見せた。ということは、どれほど輝く龍が画面を飛び交いぶつかり合っても、それは真実では無い「まやかし」ということか。では、源博雅と徽子女王が感情をぶつけ合い抱き合う、花々が咲き乱れる美しいシーンもまた、観客である我々が見ているのは「まやかし」でしかないのか。「まやかし」だったとしたら、それにもかかわらず、如何にして心が通じたのか。正直、どう解釈して良いのか判らない。判らないけど、まあ良いか。素晴らしく美しいシーンだったから。
ともかく、こうした「魔法や呪術の真実を解き明かす」というような展開は面白かった。「五条霊戦記」という映画を思い出しました。あれは魔法パワーのような映像美は無いけど、なんだか法力の真実の姿のような生々しさがあって、大好きな映画です。
結局、帝の元に向かう徽子女王さんだけど、実は「逢いたいが為に琴の弦を自分で切った」というのが切なくて良いですね。こういうところもまた平安恋絵巻な感じで。
真実と事実
主観と客観
従って、この映画を見た真実を皆違うのだろうなぁ。
僕は帝の謁見の所で、犯人がわかっちまった。
それぞれの主観で客観的歴史を語るから、ヘンテコな映画になるんだろうな。
夢枕獏さんだから夢落ちは仕方ないかぁ。
それと、真実と事実の話は日本に伝わったのは明治以降になるので。
比較
野村萬斎さんの陰陽師と
比較してしまうところはあるけれど
また違った世界観を観た。
博雅役の染谷将太さん良かった!!!
染谷さんで支えられた晴明。
山崎賢人さんはカッコいいけれど
晴明というよりも
闘志に燃える役が似合ってる印象。
狐の子で掴みどころのない不思議な感じは
今回の陰陽師では観られなかったな。
父親を殺した相手への憎しみを隠さず
人を小馬鹿にしたようなところもない
初々しい青年役だった。
ここはストーリーの設定が
あやふやだったようにも思う。
復讐を全面に出していて晴明が置いてきぼり
博雅との関係性は、
このストーリーで形成されたと推測できるから、
復讐を果たして狐の子に近づいた、
近づく前の晴明だとすると、
もう少し妖しさが欲しかったな、と思う。
ストーリーは好き。
無意識内でのバトルロイヤルや陰陽術
分かりやすく進んでいくテンポ感も良かった。
野村萬斎さんの陰陽師を観たくなった。笑
面白くなる要素はあった2.8
全体的にパーツは面白くなる要素は多分にある映画だった。
陰陽師が藤原道真を降臨させる展開を出すのが遅すぎる。あれだけ見たかった。
序盤のエセ陰陽師ばかりみたいな話や恋文話、意識世界の話とか微妙な展開が多すぎた。もっとさっくりおわして、式神降臨バッタバッタ!みたいな学生が話しまわってた話を見たかった。変に古典や歴史を取り入れようとした挙げ句、エンタメンなのか歴史モノなのかどっちつかずな結果になってしまった気がする。
恋の気持ちが龍になったとか、、、この映画でなくても良いのではと思った。
また予算の限界だろうか、合成やCGにやや違和感を感じた。中国映画との合作でもあったが、古典映画をモチーフにした作品にでてくるアジアCGは少しワンパターンなインドよりの表現が多い気もする。優美系の部分に特にそう感じる。ぜひ新しい表現に挑戦してほしいところである。
ファンタジーと思えば
異世界ファンタジーとして見れば、面白いんじゃないかな。岡野玲子の陰陽師を愛する私には酷い映画に思えたけれど。すごい綺麗ではあるけれど、時代考証ゼロじゃん 部屋に敷き詰められた花びらがゴミにしか見えなくて困った
染谷将太さんの源博雅は、浮世離れした世間知らずの坊ちゃんぽさでとてもいいと思いました。
セリフ回しは陰陽師
どうしても原作の夢枕獏原作陰陽師視点で見てしまうと源 博雅が博雅してなくてキモく感じてしまう。
セリフ回し博雅なんだけど何かナヨナヨしている。
晴明が知担当の分博雅はでかい強い素直っていう感じのキャラでいて欲しかった。
論理的説明は雑味
0と付けたのは安倍晴明が皇の陰陽師になる前の修業時代の前日譚の意でしょう。監督・脚本の佐藤嗣麻子さんはゴジラー1の山崎貴監督の奥さんだからタイトルの0も影響かな、加えて本作のVFXは山崎監督の白組担当、幻想シーンはお見事でした。
ただ、そこそこ、面白かったものの脚本に難、陰陽師といえば晴明が魔物と闘うシーンが見どころなのに、真実と事実は違うといちいち心理学者のような解釈を外付け、まるで陰陽師は人に幻覚を信じ込ませる催眠術師のような論理的説明は雑味にしかなりません。
劇中で、描かれるエピソードは全て幻覚と言い切るから観ている方は白けるでしょう。
映画なのだからフィクションと割り切り、ハリーポッターのような魔法エンターテインメントに徹して欲しかった。
映画館・レンタルDVDで見て、よかったです。
陰陽師についての説明がときどきあり、この世界観がとてもわかりやすかった。
山崎賢人が演じた安倍晴明が綺麗で、すばやいアクションもとても恰好よくて、
相棒・博雅のキャラも魅力的でした。博雅と徽子女王とのロマンスも良かった。
陰陽師1・2(特に1が…)も好きですが今回の0も想像以上によかったです。
映画館で観て、レンタルDVDでも見れてとてもよかったです。率直な感想です…
みんな大好きな式神を駆使して
何か色々とやるんだけど、麻薬か幻覚剤( うろ覚え )を調合して式神の幻を見せたと説明するシーンがあるんだけど、そこはさぁ、紙を切っただけの物が実際に動いていた事にして欲しかったなぁ?夢見させてよぉー?
外に出て何かデカい化け物と戦う( やっぱりうろ覚え )シーンとか、廊下を駆け回る化け物とかのVFXのシーンは心燃えたから良かったけど。式神使いは、トリックを使うのではなく超能力を使って欲しかった。
小学生の頃から「 オカルト雑誌 ムー 」 を愛読してた身としては式神使いの扱いがちょっと愛が無いと思いました。夢枕獏の原作小説もこのような感じだったんでしょうか?陰陽師は超能力者であって欲しかったなぁ...。以上、オカルトマニアの愚痴でした。
設定の確かさと奈緒さんの演技の一貫性で面白い作品に
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
主人公・安倍晴明(山崎賢人さん)と藤原義輔(小林薫さん)ら陰陽師たちのやり合いの派手さは、規模の大きいCG描写もあり、さすがにやり過ぎでは?‥とは思われました。
陰陽師たちの地位を得たいという争いの要因も、ありがちと言えばそうで、もう少し深みある争い背景描写も必要には感じました。
ただ、陰陽寮の内部でのやり取りや、陰陽師に関わる設定はしっかりしているように伝わり、説得力は個々場面で感じられました。
それがこの映画を最後まで心が離れずに観られた一つの要因にも思われました。
加えて、徽子女王(奈緒さん)の源博雅(染谷将太さん)への想いの一貫性が、この映画に大きな柱を貫いて作り上げているように感じました。
徽子女王の源博雅への想いは、演出も相まって華やかで美しく、徽子女王を演じる奈緒さんの演技も深さのリアリティがあって、映画に説得力をもたらしていたと思われます。
主人公・安倍晴明の両親の死のエピソードがもっと深く描かれていればさらに感動的な面白さは増したとは思われながら、作品としては十分面白い作品だったと思われました。
山崎賢人のオーラ、映像美、役者陣の演技力
山崎賢人さんってかっこいいんだ…(今更)
髪がほどけるシーンは鳥肌立つくらいイケメンでした。
主要キャストの皆さんの演技のお陰で平安の世界に入り込むことができた。よしこ姫の涙に思わずもらい泣きした。
グロ耐性がない私からすると、油断していた冒頭のシーンで「うっ」となったけどその後はなんとかいけてよかった。
陰陽師の学校はハリーポッターを参考にしてる?という世界観。
呪は心の持ちよう、というのは現実的な話な気がした。
基本的に映像も美しく、、竜との闘いシーンなど迫力がありよかった。
が、ひとつだけ気になったのは、よしことひろまさが意識の世界でやりとりするシーンの花のCG。
解像度が低い気がしてちょっと没入感を損なった気がした。
あとはエキストラの演技が、あえてなのかもしれないが少しわざとらしすぎたような。
でも全体通してとても楽しむことができました。
続きがでたらまた劇場で見たい!
知らない時代の映像化は難しい
シンプルに、娯楽映画が観たい、と思い鑑賞しました。あまり良く知られていない時代の映像化は難しいと思うので、私は細かいことは気にせずニュアンスが味わえれば良いかなと思いました。明らかな作り物の映像でも、迫力も美しさもあって、これぞ娯楽映画、でした。大変なの分かっていて映像化されたのですから、その姿勢にまず頭が下がりました。
主演山崎さんの演技は私はまだほとんど見たことがなくて、美しいけれど印象に残りづらいのが惜しかったです。周りを固める役者さんたちが大物ばかりでびっくり。雅博役の染谷さんがとても良かったです。
最後の最後で、養い親役の國村隼人さんが実はラスボスか、とヒヤヒヤしましたが、それが杞憂で心底ほっとしました。
ちょっと少女…
安倍晴明が陰陽師になる前のお話なんだけど。
少女マンガ的な要素が多く、闇夜に潜む禍々しいものとの争いというよりも平安時代の恋愛的な美を意識した物語となっており馴染めなかった。
VFXを使ったアクション部分も単調に感じてしまい魅力的には感じられず、謎解きも幻覚的な要素が強くて好みではなかった。
もっと妖しさと艷やかさが欲しい
通常スクリーンで鑑賞。
原作(第1巻)は既読、ノベライズは未読。
原作の持つ、妖しくて艶めいた雰囲気が損なわれていたのが残念です。鬼や妖怪が出て来ないのも物足りない訳のひとつ。
冒頭に津田健次郎のイケボ・ナレーションでも、原作同様の舞台設定を語っているのに何故そこを端折ってしまったのか?
大いに疑問ですが、安倍晴明の名探偵の一面を前面に押し出すアプローチは新鮮でした。押し出し過ぎの感はありますが…
呪の説明から、呪術を否定する描き方をしておいて、清明の能力をクライマックスのどんでん返しとして機能させたのも面白いですが、「陰陽師」に期待するのはそこじゃない。
野村萬斎版のような、本格的な呪術での対決が描かれるのだろうと期待していたのですが、肩透かしを食らった感じです。
分かり易くするために、話し言葉を現代口語に近いものにしていることも、平安時代の雰囲気をぶち壊す要因ではないでしょうか。分かり易くするのは良いですがやり過ぎはいけない。
しかしながら、山崎賢人(実際はたつさき)のアクションはやっぱりすごい。貴族のような雅な雰囲気が欠けているのは微妙でしたが、中盤の大勢を相手にしたアクションや、呪を切る手の動きのキレを見ていると惚れ惚れしてしまいました。
VFXシーンが圧巻の一言。
凄まじい迫力とクォリティーでした。
さすが、世界の白組!
夢が砕かれる
原作と野村萬斎が安倍晴明を演じた前作が好きだったので、気になって鑑賞。この0に原作があるとしたら、それは読んでなかったので、陰陽師ってほんとに呪術が使えるわけでもなく、妖怪もほんとは存在しないという冒頭の話に、ファンタジーだと思ってた陰陽師という作品に現実を突きつけられて夢が砕かれる気持ちがあったが、最終的には安倍晴明だけは本物という設定に、それは続編があるやつ?いや、続編が野村萬斎の演じた前作に繋がるということ?とちょっと悶々とする。
でも、まぁ作品としては楽しめたので★の数はふつうということで。
バトル物よりもミステリー物
全く予備知識無しで見たので、
「陰陽師同士のバチバチな術の撃ち合い」
みたいな物を期待してたため、がっかりしました。
タイトルに「0」って入ってる通りに、安倍晴明が陰陽師になる前の話なので、少年マンガ的なバトルはほぼ無いです。
バトルシーンよりは、事実をひとつひとつ積み上げるミステリーに、ほんの少しラブロマンス風味を添えた感じ。
「事実」とは、眼の前で起きたありのままであるのに対し、「真実」とは見た人の主観を通した物。真実は人の数だけ有る…
みたいな事を言って「真実はいつも一つ!」が決め台詞の少年探偵にケンカを売ってるけど、個人的に、この映画の言い方の方が腑に落ちる。
思ったより面白く楽しめた!
なんか昔にテレビで陰陽師があってた記憶があり安倍晴明の学生時代の話で気になって鑑賞!
呪いやりから都を守る陰陽師の学校であり省庁ー《陰陽寮》
学生の安倍晴明は、呪術の天才ながらも陰陽師に興味を示さず、友人も持たず、周囲から距離を置かれる存在だった
ある日晴明は、貴族の源博雅から皇族の徹子女王を襲う怪奇現象の解決を頼まれる
衝突しながらも真相を追う晴明と博雅だったが、ある学生の変死をきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪いが動き出す。
若き晴明は平安の間を祓えるのか?そして呪いに隠された真実とは一?
というのがあらすじ!
思ったより面白くて楽しめました!
始まり方が少し面白かった!
何て言ってるかわからないので現代語にします
みたいなこと言ってたところ笑
そして無意識の世界で花が咲くシーンや龍が飛ぶシーンなどVFXがすごかったですね😳
見入ってしまいました!
びっくりしたのがこの映画では陰陽師の本質は催眠術とか暗示を使ってたことと安倍晴明だけが本当に呪を使える人物だったこと!
あと今あってる大河ドラマでも思いましたけど人間の出世欲がすごい…
人の醜さが現れてましたね笑
この映画は想像以上に面白かったです😊
面白い映画をありがとうございました☺️
映像もサイコー!
晴明と博雅のやり取りが良かった!知り合ってからいつの間にか友に最終的には親友みたいになってるのが!
ただ残念なのがみんなが魔法みたいに術を使うと思ってからそれが無かった!まぁリアル?に近い陰陽師って感じでした。
零ではなく0なのね、、、
基本的に話題作の最初の、って感じの「ゼロ」や「ファースト」って美味しい企画なんだろうけどさ、難しいよね。
今回もメインストーリーは「犯人は誰だ?!」っていうミステリー路線で、いわゆる「呪術」はアイテム化してる印象。安藤政信を犯人と思わせるミスディレクションも引っ張りすぎのような、、、
映画そのものは面白かったけど「陰陽師」ってタイトルが適正だったのかな?とは思う。別に安倍晴明でなくても成立しちゃうしさ。
山崎&染谷のコンビもいわゆる「ホームズ&ワトソン」の関係で、そこからシリーズ化の薫りがするよねぇ
奈緒のお姫様が綺麗だったのが印象的だったけど、女性の恋愛観は現代的なような気がした。
という良くも悪くももやもやが残ってしまった。「陰陽師」ついてなければもう少し評価上がったかもなあ
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