陰陽師0のレビュー・感想・評価
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新解釈陰陽師
安倍晴明ものの定番ネタも登場しますが、陰陽師の神秘の世界に、現代的な心理学っぽい味付けがされているのが興味深い新解釈です。
画面は色彩豊かで美しいのですが、CGを多用したきらびやかなシーンが多く、平安時代らしい薄暗い雰囲気とは言いかねる面もありました。
一点、驚いたのが「事実と真実」の話題です。「ミステリと言う勿れ」の名セリフだと思っていたものですから。
こういった気になる点のいくつかを分かった上でも、続編が作られることを期待しています。
可もなく不可もなく
要は思い込みってこと?
そして安倍晴明だけが本物。
世の中、何が真実なのか?と思っていたが、真実は主観により変わり、何が事実なのかってことなのね。あーだから真実は神のみぞ知るなのか。心の内は本人と神様しか分からんわ。
意外に面白かったですわ❤️
深い陰陽道
陰陽師0̸
実写版と言えば山﨑賢人といえるぐらい、本当に色々演ってくれます。何をやっても「山﨑賢人」とはならず、それぞれの役にしっかりハマります。
野村萬斎の安倍晴明の印象が強いので、どうかと思っていました。が、若かりし安倍晴明ということで、陰陽寮の中でも呪術を使いこなし、天才と一目置かれる少し尖った若い晴明に惹き込まれます。
染谷将太の源博雅がすごく良かったですね。これはこれでハマり役なのではないでしょうか。
少々軽めで頼りなさそうですが、心の奥では優しく暖かい心を持ち、それでいて晴明や徽子女王を支えるのです。
その他豪華俳優陣が脇を固め、アクションシーンも面白かったです。康家殺しの罪を着せられた晴明は、得業生をめぐる学生たちから狙われ追われる。そんな時に徽子女王がさらわれたことを知り、徽子女王を探すために陰陽寮を離れなければならないが、学生たちに阻まれる。晴明の動きは打撃を加えるのではなく避けて防ぐことでスルスルと学生たちの間をすり抜ける様は、まさに神業のようで魅了されました。
板垣李光人の帝も良かったですね。美しくそれでいてしっかりと将来を見据えた感じが凛々しかったです。
陰陽師はレッツゴー!陰陽師しか知らない私がレビューします!
1時間53分という限られた時間によくもこれだけ詰め込めたな、というのが第一印象。ミステリー、アクション、ラブストーリー、友情…いろいろやっておきながらそれぞれが雑にならず、魅せるべきところをしっかり魅せてくれます。
冒頭、ナレーションにより時代背景や陰陽師というお仕事に関する説明を丁寧に説明してくれます。これにより、歴史や陰陽師の知識ゼロの方でもすんなり世界に入っていけます。人物紹介などもそこそこに、テンポ良くストーリーが進んでいきます。
今ではすっかりおなじみになった白組のVFXが素晴らしく雅。呪術パートももちろんですが、恋愛パートの見せ方は凄く良かったです。幻想的な雰囲気の中、感情をぶつけ合うシーンは泣けます。私の一番好きなシーンです。
アクションは少し控えめですが、山崎賢人、流石です。キングダムやゴールデンカムイでは無骨でマッチョなアクションでしたが、今作では優雅に踊るようなアクション。美しい。クライマックスでメインビジュアルで見られる長髪姿になるシーンにはドキッとしました。
そして染谷将太。素晴らしい演技でした。表情、セリフ、仕草など、観客を惹きつける魅力を感じました。
あと忘れちゃいけない、音楽!盛り上げ方が凄く良かった!
陰陽師や夢枕獏に対する知識も思い入れも0だからこそ最高に楽しめたのだろうか。原作ファンや過去の陰陽師作品のファンの方々にはどう映ったのだろうか。そのへんは知らん(笑)エンタメ作品として純粋に楽しめました!
面白かった
期待してなかったので◎
夢枕獏のオリジナル脚本ですが、クチコミがいいのと山﨑賢人主演なので鑑賞❕
精神世界と現実が混在するなか、ストーリーは難解ですが、とにかく映像がキレイ。
安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じるのですが、山﨑賢人、染谷将太の演技は見るものがありますが、奈緒の役柄と演技は彼女らしくないと思いました。
素晴らしい映像!!山崎賢人イケメン!!
何処の国のお話かしら?
現代アレンジの平安京、って考えればアレら(有職故実滅っ茶苦茶)も許容範囲になるのかな…(-_-;)? 御簾のない場所から話しかける貴族女性(しかも皇女)ってパラレルでも在りえないよ。
とりあえず、姫の部屋の花びらは片付けようよ。あれじゃあ、風雅とか優雅とかじゃなく、突風が吹き荒れた後で、掃除してない部屋だよ。
役者さんたちの演技は◎、話もそれなりにまとまってる…なだけに色々惜しい。
一番気になったのは、背景が、あまりにもAIに描かせたっぽ過ぎて興ざめ。
自然の描写が草花含め、和風じゃなさ過ぎ。百歩譲ってもアジアじゃない。
これがディズニーアニメなら秀逸な出来だと思うけど、実写版なんで違和感しかない。
清明の過去の記憶のシーン、何で現代の平らな土手が出て来たの?平安の頃なら草ボーボーだろうが。
現実じゃないから、リアルっぽさいらないっていうのはない。夢とは思えない程、リアルに作られた世界って設定なんだから。
後に何も残らない
デジタル時代だからこそアナログで
真実と事実の違い
女流監督ならではのロマンチックたっぷりな展開。オカルト色を押さえて、呪術の本質を人の心の弱みを突く暗示と催眠であるとクールに規定しているところに好感。
●はじめに
安倍晴明生誕1100年記念賭して製作されたのが本作です。夢枕獏の小説シリーズ『陰陽師』を原作としていますが、本作は夢枕の全面協力の元、晴明が陰陽師となる前の青年時代を完全オリジナルストーリーとして描がかれていました。
実は、若い頃から魔法ファンタジー作品ファンだった佐藤監督は、40年前に日本SF大会の会場で、原作者の夢枕と知り合い懇意に。やがて夢枕から『陰陽師』の映像化を要望されるまでになったのです。それだけに佐藤監督は晴明に関する年表を何年もかけて作り上げたり、美術や衣裳など細部に至るまでの考証には一切手を抜くことはなかったそうです。
●ストーリー
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明(山﨑賢人)は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者でした。ある日、彼は貴族の源博雅(染谷将太)から、皇族の徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の解明を頼まれます。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪に立ち向かうことに…。
●解説
呪術で国を治めていた平安時代。本作の晴明はまだ「陰陽師見習い」という扱いです。天文や占いをつかさどる陰陽寮の学生(がくしょう)に設定されていました。両親を殺された過去が、心に影を落とすニヒルな一面を持ち、才気がほとばしり、生意気な面も。のちのスーパーヒーローであっても、まだ未熟なところがあった方が、映画の主人公としては面白いとと思いました。だから月とすっぽんくらい身分の違う後醍醐天皇の孫に当たる源博雅が最初晴明にアポナシで相談にやってきても、全く媚びようとしません。
本作の背景としては、平安時代の身分制がいかに厳しかったかが何度も語られます。当時の日本の人口600万人を僅か165人の上級貴族が独占的に統治する時代では、僅かな身分の違いでも、目上の貴族を立てることが絶対視されていたのにも関わらず、晴明は全く無視していたのです。
それでも博雅は、晴明の才気に折れ込み、やがては唯一気の置けない存在同志になっていくのです。これは原作者やファンを意識し、探偵ジャーロック・ホームズと助手ワトスンのような相棒の関係を大事にしたものと思われます。
ところで戦国の世や江戸時代と比べ資料が少なく、想像を膨らませやすい時代性を逆手にとり、美術も人物造形も現代風で遊び心たっぷりです。なかでも大胆なのが、冒頭で現代語で語りますとナレーションで宣言してから、開き直って台詞は現代語にしているところです。これでストーリーが凄くわかりやすくなったものの、さすがに外来語の使用は、プロデューサーに懇願されては避けたそうなのです。(いくつか残っていたけど)
また美術面でも、原作小説は闇の世界を連想させますが、本作では明るい色彩を多用しています。特に徽子女王の登場シーンは、極彩色に溢れていました。衣装担当の伊藤佐智子によれば、草木染のなかには蛍光色が入っているそうなんです。派手な色に修復されたバチカンのシスティーナ礼拝堂のように、平安京も本当はもっと鮮やかだったと思いをはせることでしょう。
●感想
陰陽師の物語というと、ついついバケモノとの派手な呪術バトルや異次元の異様な世界を思いつきがちです。けれども本作では、人智を越えた摩訶不思議な世界に追い込む呪術とは、すべて暗示や催眠術を駆使して相手の潜在意識を自在に操ったことに過ぎないという説明に徹していました。そのため晴明は、術に対して至ってクールで、術をかけるものが対象者のどんな心の弱みを掴んで暗示にかけてしまうのか、論理的に分析を重ねていくのでした。その態度は陰陽師というよりも、探偵か刑事を連想させるものです。
身近な例としてあげるなら、前回のアメリカ大統領選挙におけるトランプ前米大統領をめぐるフェイクニュースがあげられます。。あの大量のフェイクニュースのように「ウソを流して人をコントロール」することは、一種の呪であるといえます。あの時の応酬は、「呪術合戦」なんだといえそうです。フェイクニュースが飛び交う今日。本作は意外と時宜にかなった展開ではないでしょうか。平安時代の物語という先入観を覆すものを感じました。
それと女流監督ならではのロマンチックもたっぷりな展開なんです。博雅と徽子女王は相思相愛の関係でしたが、身分の違いをお互いに意識しすぎるあまりの互いに好意を打ち明けられずにいたのです。そんな関係を知ってか知らずか、帝は博雅をお召しになり、徽子女王への直筆の親書を渡すように命じます。博雅は親書の中身はすぐアレだと気付きましたが、命ぜられるまま徽子女王に手紙を渡してしまうのですね。それくらい当時の身分の違いは絶対で、たとえ天皇の孫にあたる博雅でも帝の命は絶対だったのです。
そしてかなり高貴な身分だった徽子女王も同様でして、帝からの文は絶対で、たとえ一度でも開封して帝の言葉に目を通したら、もうノーとは言えず、帝の思いを受け容れざるを得ませんでした。
徽子女王は愛する博雅に怒りをぶちまけます。なんであなたがこれを届けてきたのかと。そして徽子女王は怒りから金竜に化身し、いずこかに飛び去ってしまうのでした。こんな悲恋を綴れるところが、女流監督ならではでしょう。
やがて晴明の手引きもあって、ふたりは心の世界で再会することとなります。その時のお互いの恋する思いと帝の命という現実との板挟みの中で、二人が語る台詞の数々が、よくできたメロドラマのようで、陰陽師映画らしからぬ演出でした。
演技面では、憂いを帯びた晴明役の山崎賢人も悪くありませんが、相棒の博雅役の染谷将太が抜群にうまいと思いました。貴族ながら道化もこなす好人物を演じ、主役を引き立てたところがよかったです。
呪術ミステリー
都を守る行政機関
律礼国家が生まれて出来た陰陽師。
疫病が厄神なら門を閉じる。
何者かが占い、まじない、こよみを創る。
そんな役職が。
晴明と博雅の関係性が良かった。
二人とも演技が上手。
染谷奨太さんの顔の表情、目の動きは凄い。
また帽子にお花を着けているが可愛い。
山﨑賢人さんの帝釈天のポーズは格好いい。
髪が振りほどいても。また杉元佐一と違って。
『真実は人の数だけある。その人が真と思えば真実。しかしは事実は1つだけある』なるほどなぁと思った。ミステリーと言う勿れでもあった気が。
ナレーションの津田健次郎さんが
『現代語に訳して続けます』
あのセリフと声のトーンで一気に映画に
引き込まれた感じがした。さすがだね。
晴明と声のバティのバランスが絶妙だったので
又観てみたい映画でした。
山崎賢人が映える
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