陰陽師0のレビュー・感想・評価
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期待してなかったので◎
期待していなかった事もあり、だいぶ楽しめた。映像が美しいし、それなりに筋もしっかりしている(ツッコミ所が目立ってしまうと、アレはどうなったの?終始集中出来なくなってしまう性格😅)ので、陰陽師というファンタジー的な要素にも納得できる展開。そしてなんといっても俳優陣が良い演技で、特に奈緒さんのシーンはともすると陳腐になりがちな所を、心に訴えかけるバランスの取れた物にしてくれて、早くもパート2を期待いたします^ ^
夢枕獏のオリジナル脚本ですが、クチコミがいいのと山﨑賢人主演なので鑑賞❕
精神世界と現実が混在するなか、ストーリーは難解ですが、とにかく映像がキレイ。
安倍晴明を山崎賢人、源博雅を染谷将太、徽子女王を奈緒が演じるのですが、山﨑賢人、染谷将太の演技は見るものがありますが、奈緒の役柄と演技は彼女らしくないと思いました。
素晴らしい映像!!山崎賢人イケメン!!
・映像が素晴らしい!!
・陰陽師の説明がきちんとあり、ストーリーに入りやすい。
・山崎賢人がイケメン過ぎ!!キングダム、ゴールデンカムイと素晴らしい役者です。
・ミステリー的な要素もあり、ストーリーが良く出来ています。
何処の国のお話かしら?
現代アレンジの平安京、って考えればアレら(有職故実滅っ茶苦茶)も許容範囲になるのかな…(-_-;)? 御簾のない場所から話しかける貴族女性(しかも皇女)ってパラレルでも在りえないよ。
とりあえず、姫の部屋の花びらは片付けようよ。あれじゃあ、風雅とか優雅とかじゃなく、突風が吹き荒れた後で、掃除してない部屋だよ。
役者さんたちの演技は◎、話もそれなりにまとまってる…なだけに色々惜しい。
一番気になったのは、背景が、あまりにもAIに描かせたっぽ過ぎて興ざめ。
自然の描写が草花含め、和風じゃなさ過ぎ。百歩譲ってもアジアじゃない。
これがディズニーアニメなら秀逸な出来だと思うけど、実写版なんで違和感しかない。
清明の過去の記憶のシーン、何で現代の平らな土手が出て来たの?平安の頃なら草ボーボーだろうが。
現実じゃないから、リアルっぽさいらないっていうのはない。夢とは思えない程、リアルに作られた世界って設定なんだから。
後に何も残らない
綺麗なCGは良いんだけど
話として何に追い詰められているのかいないのか
全てぼんやりしていて
全体的に平板な展開
なんかそうじゃないんだよな
が多かったと思います
期待が大き過ぎたのかもしれません
原作に興味ない人も
何が起こっているのかなんとなくわかるし
これはこれでいいのかな
デジタル時代だからこそアナログで
VFXの技術が日進月歩で進む中、これが現代映画の成せる業かと改めて感じました。安倍晴明の映画は昔からその時代のデジタル技術を駆使して制作され、今回はどれくらいの映像を見せてくれるのか?というのも楽しみの一つかもしれません。
しかしながらその時代のリアルな陰陽師を見る事ができずただのSF映画で終わってしまっているのは残念な所です。現実離れしたマジックのような術や光とスピード感で作られた魔物とは一旦おさらばして、アナログで陰陽師を蘇らせて欲しいとも感じました。
真実と事実の違い
予告を観てCGが気になり鑑賞しました。
分かりやすい展開だったので歴史物が苦手な人でも理解しやすい映画だと思います。
疑う事より信じる事のほうが圧倒的に難しいけど、そこから生まれる物は何物にも変え難い大切な物になるんだなと改めて思いました。
予告ほど迫力は無かったけどとにかくCGがきれいで癒されました!
女流監督ならではのロマンチックたっぷりな展開。オカルト色を押さえて、呪術の本質を人の心の弱みを突く暗示と催眠であるとクールに規定しているところに好感。
●はじめに
安倍晴明生誕1100年記念賭して製作されたのが本作です。夢枕獏の小説シリーズ『陰陽師』を原作としていますが、本作は夢枕の全面協力の元、晴明が陰陽師となる前の青年時代を完全オリジナルストーリーとして描がかれていました。
実は、若い頃から魔法ファンタジー作品ファンだった佐藤監督は、40年前に日本SF大会の会場で、原作者の夢枕と知り合い懇意に。やがて夢枕から『陰陽師』の映像化を要望されるまでになったのです。それだけに佐藤監督は晴明に関する年表を何年もかけて作り上げたり、美術や衣裳など細部に至るまでの考証には一切手を抜くことはなかったそうです。
●ストーリー
呪いや祟りから都を守る陰陽師の学び舎であり行政機関でもある「陰陽寮」が政治の中心となっていた平安時代。青年・安倍晴明(山﨑賢人)は天才と呼ばれるほどの呪術の才能をもっていたが、陰陽師になる意欲も興味もない人嫌いの変わり者でした。ある日、彼は貴族の源博雅(染谷将太)から、皇族の徽子女王(奈緒)を襲う怪奇現象の解明を頼まれます。衝突しながらもともに真相を追う晴明と博雅は、ある若者が変死したことをきっかけに、平安京をも巻き込む凶悪な陰謀と呪に立ち向かうことに…。
●解説
呪術で国を治めていた平安時代。本作の晴明はまだ「陰陽師見習い」という扱いです。天文や占いをつかさどる陰陽寮の学生(がくしょう)に設定されていました。両親を殺された過去が、心に影を落とすニヒルな一面を持ち、才気がほとばしり、生意気な面も。のちのスーパーヒーローであっても、まだ未熟なところがあった方が、映画の主人公としては面白いとと思いました。だから月とすっぽんくらい身分の違う後醍醐天皇の孫に当たる源博雅が最初晴明にアポナシで相談にやってきても、全く媚びようとしません。
本作の背景としては、平安時代の身分制がいかに厳しかったかが何度も語られます。当時の日本の人口600万人を僅か165人の上級貴族が独占的に統治する時代では、僅かな身分の違いでも、目上の貴族を立てることが絶対視されていたのにも関わらず、晴明は全く無視していたのです。
それでも博雅は、晴明の才気に折れ込み、やがては唯一気の置けない存在同志になっていくのです。これは原作者やファンを意識し、探偵ジャーロック・ホームズと助手ワトスンのような相棒の関係を大事にしたものと思われます。
ところで戦国の世や江戸時代と比べ資料が少なく、想像を膨らませやすい時代性を逆手にとり、美術も人物造形も現代風で遊び心たっぷりです。なかでも大胆なのが、冒頭で現代語で語りますとナレーションで宣言してから、開き直って台詞は現代語にしているところです。これでストーリーが凄くわかりやすくなったものの、さすがに外来語の使用は、プロデューサーに懇願されては避けたそうなのです。(いくつか残っていたけど)
また美術面でも、原作小説は闇の世界を連想させますが、本作では明るい色彩を多用しています。特に徽子女王の登場シーンは、極彩色に溢れていました。衣装担当の伊藤佐智子によれば、草木染のなかには蛍光色が入っているそうなんです。派手な色に修復されたバチカンのシスティーナ礼拝堂のように、平安京も本当はもっと鮮やかだったと思いをはせることでしょう。
●感想
陰陽師の物語というと、ついついバケモノとの派手な呪術バトルや異次元の異様な世界を思いつきがちです。けれども本作では、人智を越えた摩訶不思議な世界に追い込む呪術とは、すべて暗示や催眠術を駆使して相手の潜在意識を自在に操ったことに過ぎないという説明に徹していました。そのため晴明は、術に対して至ってクールで、術をかけるものが対象者のどんな心の弱みを掴んで暗示にかけてしまうのか、論理的に分析を重ねていくのでした。その態度は陰陽師というよりも、探偵か刑事を連想させるものです。
身近な例としてあげるなら、前回のアメリカ大統領選挙におけるトランプ前米大統領をめぐるフェイクニュースがあげられます。。あの大量のフェイクニュースのように「ウソを流して人をコントロール」することは、一種の呪であるといえます。あの時の応酬は、「呪術合戦」なんだといえそうです。フェイクニュースが飛び交う今日。本作は意外と時宜にかなった展開ではないでしょうか。平安時代の物語という先入観を覆すものを感じました。
それと女流監督ならではのロマンチックもたっぷりな展開なんです。博雅と徽子女王は相思相愛の関係でしたが、身分の違いをお互いに意識しすぎるあまりの互いに好意を打ち明けられずにいたのです。そんな関係を知ってか知らずか、帝は博雅をお召しになり、徽子女王への直筆の親書を渡すように命じます。博雅は親書の中身はすぐアレだと気付きましたが、命ぜられるまま徽子女王に手紙を渡してしまうのですね。それくらい当時の身分の違いは絶対で、たとえ天皇の孫にあたる博雅でも帝の命は絶対だったのです。
そしてかなり高貴な身分だった徽子女王も同様でして、帝からの文は絶対で、たとえ一度でも開封して帝の言葉に目を通したら、もうノーとは言えず、帝の思いを受け容れざるを得ませんでした。
徽子女王は愛する博雅に怒りをぶちまけます。なんであなたがこれを届けてきたのかと。そして徽子女王は怒りから金竜に化身し、いずこかに飛び去ってしまうのでした。こんな悲恋を綴れるところが、女流監督ならではでしょう。
やがて晴明の手引きもあって、ふたりは心の世界で再会することとなります。その時のお互いの恋する思いと帝の命という現実との板挟みの中で、二人が語る台詞の数々が、よくできたメロドラマのようで、陰陽師映画らしからぬ演出でした。
演技面では、憂いを帯びた晴明役の山崎賢人も悪くありませんが、相棒の博雅役の染谷将太が抜群にうまいと思いました。貴族ながら道化もこなす好人物を演じ、主役を引き立てたところがよかったです。
呪術ミステリー
都を守る行政機関
律礼国家が生まれて出来た陰陽師。
疫病が厄神なら門を閉じる。
何者かが占い、まじない、こよみを創る。
そんな役職が。
晴明と博雅の関係性が良かった。
二人とも演技が上手。
染谷奨太さんの顔の表情、目の動きは凄い。
また帽子にお花を着けているが可愛い。
山﨑賢人さんの帝釈天のポーズは格好いい。
髪が振りほどいても。また杉元佐一と違って。
『真実は人の数だけある。その人が真と思えば真実。しかしは事実は1つだけある』なるほどなぁと思った。ミステリーと言う勿れでもあった気が。
ナレーションの津田健次郎さんが
『現代語に訳して続けます』
あのセリフと声のトーンで一気に映画に
引き込まれた感じがした。さすがだね。
晴明と声のバティのバランスが絶妙だったので
又観てみたい映画でした。
山崎賢人が映える
CGがふんだんに使用されていて、平安時代と主人公の心象風景はよく表現されている。ただ、ストーリーは登場人物も限られていて、だいたいの想像が付いてしまった。それでもこの映画が面白いのは山崎賢人がスクリーンにすごい映えるからかなと感じた。
前作及び原作の陰陽師とは別物
として見るとまあまあ面白い。けど、原作の陰陽師の前日譚って言われたら違和感しかない。単体として見て、これだけの映画として見るなら、まあこういうのもありかなだけど、あの夢枕獏先生の小説の博雅と晴明の若い頃!って言われたら嫌すぎて暴れる。27歳はそもそも若くない。
衣装が「時代考証してこうなりました!」と言う割に「じゃあ他のものは???」ってなるので、都合のいいところだけ自己解釈時代考証入ってんな…感。割と力技のストーリー。唐突に出て来るアクション。そして人間寄り過ぎる晴明。夢枕獏先生に全く関係ない新説陰陽師です!って言われたら、色んな解釈あるよね〜だったけど、関係あります!って言われるともう…勘弁して欲しい…解釈違いです…
急にアクションするよ~
明らかに不向きな木靴を履いた人々が唐突に始めるアクションシーンで困惑しきり。狐の子ってのも嘘じゃないかもって、そういう意味じゃない。
全体的には思っていたよりは良かったけれども、女性の衣装がハーフ十二単みたいな感じでどうにもモヤモヤ。
やんごとなき女御達も顔見せまくりで、御簾の存在は皆無。
御上に至っては上衣の下は裸だったような…。
山﨑賢人がアクションを封印できたら
美しくてさわやかな作品でしたね
いや、美しすぎるし、さわやかすぎる
ストーリーは、それなりに楽しめた
でも、
早口と現代口調も作品の重厚さの妨(さまた)げとなっている
今や山﨑賢人は大スターです
往年の大スター達と同じく、色々な映画で主役をはっていくことだろう
今回も山﨑賢人のために用意された映画だから、外野が口を出す事ではないけれど・・・
作品として見れば
主役は彼が最適だろうか
陰陽師の怪しさが彼には無い
他に適任がいるように思う
陰陽師にアクションは必要無い
無理やりアクションを組み込む事で作品が違うものになってしまった
彼の売りのひとつはアクションです
”キングダム”は、それで大いにけっこう
だけど、”金カム”の時から違和感を持っていた
日露戦争での戦場で、大ジャンプして敵陣に切り込み、大暴れした
見せ場なんだけど、非現実的すぎる
そこだけキングダム
軍剣の戦闘では必要の無いアクションだった
今回はそれすら必要が無い
といって今の彼に陰陽師ができるかと言うと、足りないと思う
まだ足りないのか、合わないのか
どっちかな
なので
彼が陰陽師をやるなら、こんな感じの映画にしか出来ない
そして、ヒロインです
奈緒さんは一般人に比べれば、もちろん美人です
ただ、きらびやかな女優陣の中では、ポジションが違ううえ、高貴さという点で合わないと思った
感情をあらわにした時の顔が美しくなかったし、クルクルと回されている時はアゴが気になったし、着物のせいか寸足らずのオモチャみたいでした
彼女は個性派の美人です
二階堂ふみや門脇麦と同じタイプ
門脇麦にしても、”天間荘の三姉妹”でノンの笑顔一発で吹っ飛びましたから
唯一のキレイどころなだけに、破壊力のある美人を持ってきてもらいたかった
とはいえ、あれだけの演技はそうそう出来ない
いたとしても、相手役の染谷将太の身長に合うとなると、グッと狭まる
いつもながら染谷将太はいい演技をしていたけれど、身長が足りない
最近は女優さんの身長も伸びているからね
せめて、野村萬斎版の伊藤英明くらいの身長があれば候補は増えたかも
あと、残念だったのは
村上虹郎
今回の役ではもったいなさすぎる
やっぱり殺陣をやらせてあげたかった
シリーズ化するなら次でも良かったのに
取りあえず世界観は統一されているけれど・・・
「陰陽師」と言えば夢枕獏、夢枕獏と言えば「陰陽師」と言われるくらいに夢枕獏の代表作となった同作を原作とした作品でした。過去にも映画やドラマなどいくつもの映像化作品がありましたが、滝田洋二郎監督、主演・野村萬斎で映画化された「陰陽師」、特にその第1作はMyFavoriteベスト10に入るほど好きな作品でしたので、本作を楽しみにしていました。前宣伝では、本作は一角の陰陽師なる前の青年・安倍晴明を主人公にしたという設定で、そのため題名にも「ゼロ」と付いている様子。シャーロック・ホームズで言えば、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮をした「ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985年制作)」的な存在なのかなと思いつつ観に行きました(分かりにくい譬え、すいません🙇)。
早速その内容ですが、貴族の間で晴明が「狐の子」と噂され、序盤で意地悪な貴族が「そこにいる蛙を殺してみろ」と晴明を挑発し、実際晴明が呪術を使って蛙を殺してみせ、貴族たちが尻尾を巻いて逃げ去るという下りは、野村萬斎版と全く同じ(野村萬斎版は蛙ではなく蝶々でしたが、実は蛙も蝶々も実際には殺していないことになっています)。これじゃあ青年期の晴明を主人公にした意味がないじゃないかと感じたところでしたが、まあ20年以上前のワンシーンを使うことで、晴明の人となり、人物描写を観客に伝えるという導入部分としては、効果的なシーンだと判断されたのでしょう。いずれにしても、冒頭部分は良く言えば物凄く親切設計で、初見の観客にも”陰陽師”という存在や、平安時代当時の貴族社会というものの説明が分かりやすくなされており、誰も置いて行かないという監督の意図は充分に伝わってきました。
また本作の特徴として、陰陽師が扱う呪術を、一種の催眠術であると定義していたところがありました。この点は原作にも野村萬斎版にもなかったと思われる要素で、呪術を合理的に解釈する世界観が、筋立て全体に統一的に遍く適用されていたのは評価出来るものでした。ただこれを是としてしまうと、戦闘シーンの位置付けがかなり軽くなってしまうというか、物語が矮小化されてしまう結果も生んでしまったように感じられたところでした。
また最も気になったのは、晴明のキャラクター設定でした。蛙の件で前述したように、冷静沈着で既に一角の陰陽師になっている晴明と、敵にたぶらかされてカッとなるまだ青臭い晴明が混在していて、今ひとつ「ゼロ」を実感できなかったところが残念でした。天賦の才を一部魅せつけるのはいいとしても、もう少し「ゼロ」感がないと、野村萬斎版とあまり変わらないんじゃないかと思ったところでした。晴明27歳の時のお話だったので、既にいい大人と言えば大人なのですが、「ヤング・シャーロック」のように思い切って子供時代の晴明を描いた方が良かったんじゃないかとも思ったりして、いろいろと腑に落ちませんでした。まあ山崎賢人を主演に据えることを前提とすると、子供時代の晴明の話は創れないという事情もあったのかも知れませんが。
逆にいい意味で予想を裏切ったのは、敵が蘆屋道満ではなく、登場すらしなかったこと。終盤までラスボスの正体が明かされずヒヤヒヤしましたが、突然の道満登場シーンがなく、ちゃんとした筋立てのお話だったのには胸をなでおろしたところです。
最後に俳優陣のお話を。主役の山崎賢人は最近大活躍ですが、「キングダム」や「ゴールデンカムイ」ほどにはアクションシーンが少なく(だって陰陽師だもの)、それでいて他の出演作の印象が強いため、どうしてもそのイメージに引き摺られてしまうことになりました。そういう意味で、”陰陽師”という、どちらかと言えば静的な役柄に、躍動感あふれる彼を主役に据えたのはちょっと微妙かなと思わないでもありませんでした。どうせ山崎賢人を主演にするなら、野村萬斎版とは全く違う、躍動感満載のアクションヒーローとしての晴明を描いてた方が良かったとも思います。
一方源博雅役の染谷将太は、貴族らしくナヨっとした部分を見せつつも、得意の笛を奏でる時は凛としていて、適役だったのではと感じました。マドンナ役(?)の徽子女王を演じた奈緒は、透明感が溢れていてこちらも素晴らしかったと思います。というか、徽子女王の情念が物の怪を呼んでいたりと、夢枕獏的な晴明世界を最も体現していたのは、実は彼女だったような気もします。
そんな訳で、大きな期待を持って観に行った本作ですが、ちょっと腑に落ちない部分が多く、評価は★3とします。
呪の闘い
平安時代の怪奇現象を題材にした、とても良い映画でした。
陰陽師の史実や呪という物についての説明など、はなから超常現象で片付けず、丁寧に描いてたところが良かったです。
塩対応の山崎賢人、誠実で気弱な染谷将太、演技力増しましの奈緒嬢と主要の皆さん見事でした。
VFXも程よい感じで、よかったと思います。
「人は見たいものを見る」との陰陽師のセリフがありましたが、それは人間の業だと思います。
その度反省し経験値をあげて歳を取りたいと思います。
博雅様はやっぱり人たらし
“信じる心”というのがテーマであった今作。
劇中でまだ若く人間らしい清明にとっては命綱である博雅を染谷さんが純粋無垢な優しさで演じ所作も綺麗でした。徽子女王である奈緒さんがとにかく可愛らしくて眼福だった。主演の山崎さんは有能であってもミステリアスでスプーキーな部分が薄いのは惜しい。
私は國村準さんが好きなので終始父性をもった優しさの塊である彼をずっと信じておりました。
佐藤監督が描く陰陽師は独特の不気味さや怖さを削ぎ落とし平安京の綺羅びやかな景色を映し出した映像で魅了していた。劇中現代語であったりラブストーリーを織り交ぜたりと若い人にも分かりやすい物語に仕上がっていた。
個人的にもっと生成り姫のような鬼が出てくるものと期待していたので気味悪さやホラー感が少なく単なるバディ刑事ものといった印象。
ただ続編があればより良くなってる事に期待したい。
映画、かなり楽しめました♪
約35年前に読んだ頃の新鮮な感動が鮮やかに甦った👏
原作の文春文庫を10巻目くらいまで夢中で読んだ覚えあります
夢枕獏先生が制作に全面協力したそうで今まで映画化された中で世界観が一番見事に再現されてましたね!
陰陽師の存在が今や広く世間に知れ渡っているからこそ、役割や式神だとかのダルい説明が省けたり最小限で済む有利さをフル活用できたのかもしれないね
タイトルに0(ゼロ)と銘打ち、好感度抜群の売れっ子、山崎賢人と染谷将太が気持ちよく演じる晴明&博雅コンビ誕生編でした🐣
若い人たちが夢中になれるような新たなシリーズになると佳いね😽
きれいな映像
野村萬斎版をはじめドラマ化もされているが、陰陽師をちゃんと見るのは今回が初めて。
冒頭の京の街の説明に始まり、人物紹介などわかりやすい。
安倍晴明の学生(がくしょう)の頃の話で、陰陽師になるのも争いの世界。
才が秀でているが、そんなものには興味のない晴明は、言わば問題児で冷めた態度。
実は両親を殺されていて、静かな演技から徐々に本領を発揮していくのが良かった。
映像がとてもキレイだった。
花がいっぱいですごいね。女性監督ならでは?と思った。関係ないかな。
徽子(この字難しい)女王はじめ、女性たちの服装がビスチェみたいと思ったら、パンフでも衣装デザインさんがそんなような事を書いてらした。かわいい。
そのせいかどうか、呪術を扱う割に、全体的におどろおどろしさを受けなかった。
綺麗な感じ。もう少し怖いかと思っていた。
安藤政信ファンなので出演がうれしいが、虹郎君といい、演技ではなく設定があんまりパッとしなかった印象。重要な役割なんだけど自分にはインパクトなかったなあ。
「事実だけを見ている」
今年60本目。
源博雅が安倍晴明を擁護する時に彼は事実だけを見ている、そのような事をする人じゃない。真剣な言葉。今作のテーマの一つが真実だけを見ろ。時に物事を過大に捉えてしまいますが事実だけを見たら大した事がない。映画でそれに気づくって嬉しい。
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