「男性遍歴大集合」事実無根 uzさんの映画レビュー(感想・評価)
男性遍歴大集合
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各種素材は悪くないのに、具が多すぎて味がぼやけた印象。
徳本さんの息子の話や城田夫妻(特に痴呆設定)は本筋との絡みもないし必要性を感じない。
子供たちも星の人柄の補強程度で、あんなにわちゃわちゃさせた意味はゼロ。
冤罪の話は大学まで乗り込んでおいて「嘘をついてる“と思う”」というフワッとした結論。
(そりゃ観客目線では真偽分かるけど)
夏の思い出のうち明彦の方は、わざわざクライマックスに差し込む意図がまったく不明。
メイン3人の関係性が明かされるあたりは面白かったので、彼らの掘り下げを差し置いてまでやることかな。
最後の琵琶湖のくだりも、あの流れからよく一緒に誕生日を祝う空気になれたな、と。
少なくとも母はロクでもないし、直也の祝辞は「2人の関係を認めてください」としか聞こえない。
ちなみに癌の件は、前の回のサイン会のお客さんが監督に話してる内容でネタバレされてました…
明彦が星から渡されたハンカチでケーキ塗れになってたのは笑ったけど。
もうちょっと上手くやれなかったのだろうか。
演技は悪くはないが特筆するほどのところもなし。
久しぶりに近藤さん村田さんをじっくり見られたのは嬉しかったし、東さんも頑張ってたとは思う。
雰囲気も嫌いじゃないし、つまらないとは言わない。
しかしタイトルも合ってないし、群像劇と呼べるほど脇が活きてないし、テーマも統一されてない。
纏まりに欠けているのが非常に惜しかった。
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