「農場エンタメ、行ってみたい!」ショータイム! かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
農場エンタメ、行ってみたい!
ダビッド役のアルバン・イワノフさんが、ホンモノのダビッドさんと似てて笑ってしまった。
農場をキャバレーに、なんて、実話とはいえ突拍子もないと思っていたが、エンドロールの実際の農場キャバレーの写真を見たら、美味しい食事と、素敵なショーだけでなく、農場体験みたいなものも込み込みのようで、十分集客できる農場エンタメと思いました。屋外ステージだとよくある農村のフェスティバルみたいだけど、ショーがプロの仕事で、そこがキモなんでしょうね、キャバレーだからね。行ってみたいです。
フランス映画は、いつも食べ物が美味しそうで、それを見るのも楽しみですが、今回はダビッドのママが作る家庭料理が美味しそうで、お腹がぐうぐう鳴ってしまった。隣の席の方、すみません。
年明けから「ティル」「コンクリート・ユートピア」と重量級の胸糞(すみません)映画が続いてしまい、本作で大分人心地が戻ってきました。フランス人は、はっきりと自分の思ったことを言うのが気持ちが良い。姑が嫁に理不尽に忠誠を要求することもなさそう。
「言ってないけど、そう思ってたでしょ」とずばり言ったり言われたり、力関係に関わりなく、メンバー全員がフラットなのが良いです。
ママが素敵。彼と幸せになるといいですね。
フランスは農業大国と聞いていたので、農家が窮状にあるというのがショックです。「理想郷」の農家も貧しかった。世界中の食料はどうなるんだろうかと心配になった。
(以下独り言です。日本の農業は今や支えているのは高齢者で、この方々が引退する数年後、日本の食料自給率は壊滅的になるのでは。漁業も、酪農も、養鶏も同じようだと思います。どうすれば良いんだろうか。大規模資本による会社員的な農業、漁業、酪農、養鶏??)