「北という檻。」ビヨンド・ユートピア 脱北 SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
北という檻。
脱北者を支援してきたキム牧師の案内の下、ブローカーと連携を取り脱北を試みるある一家のドキュメンタリー作品。
作品観ての率直な感想は生まれた国が悪かった、今現在もそうだろうけど、子供の頃から悪い事や脱北などしたら罰を与えられるで完全に洗脳させられ、子供の頃から公開処刑もあえて見せられてる様。
この現代で明かりや自由に使える水もない、水は大きい入れ物に入れて支給され、その水はどのくらいの数の人間がいるか分からないが、皆で分けあってる。
・部屋の一番良い所に将軍様の写真を飾る。
(抜き打ちで当局役員が家に来て写真にホコリが着いてないかもチェックされる、ホコリが着いてると罰)
(・自分のしたウンコすらも肥料として使う為、回収される…と、いうか自ら学校や会社に運ばされる。)
こんな状況じゃ誰でも逃げたくなるよね。
…何処かの地に着いて泊った宿で出された「ポップコーン」、それを見た一家の姉妹(6~8才位)の一言、「何これ?」…、には観てて悲しくなったかな。
怪我、死、撃たれる、捕まるとリスクあると分かりながらも逃げ着いた地タイ、一家の長寿80歳ばあさん、年齢が年齢なだけにどのくらい生きられるか分からないけど、今まで不自由な生活すらも不自由と分からずに過ごしてきたんだから、残りの人生、家族と楽しく過ごせたらいいなと想うばかり。
ドキュメンタリー作品としては楽しめたけど、これが北のリアルと思うと心が痛い。
顔出して作品に出てる方達は大丈夫なのかな?
こんにちは
共感とコメント、ありがとうございます。
牧師さんは別のインタビューなども普通に受けているんですね。
大丈夫と思っていいんでしょうね。。。
「これが北のリアルと思うと心が痛い。」私もそう思います。
ソ連が崩壊するまではそれほど酷い生活ではなかったようで、その時代を知っているはずの80歳おばあさんまでが将軍様崇拝してるってどんな洗脳、公開処刑や厳しい罰で恐怖をもって植え付けられてるんですね。昔の日本にも肥溜めとかあったけど、職場まで自力で運ぶって絶句です。衛生観念がまるでない、人民はヒトじゃないという上の発想が見える気がしました。