恋するピアニスト フジコ・ヘミングのレビュー・感想・評価
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フジコのスペルがFuzjkoなんだと知った
2024年4月に92歳で亡くなったフジコ・ヘミングの近年の日々を紹介したドキュメンタリー。
90歳を過ぎても世界中で演奏を続け、コンサートチケットは即完売となり、2024年も多くの公演を予定していたなかで亡くなったフジコ・ヘミングは、アメリカ・サンタモニカ、パリ、東京、京都に自宅を持ち、猫や犬と暮らし、毎日ピアノを弾く生活を送っていた。そんな彼女の話。
今年4月に彼女の訃報を聞き、92歳だったと知り、1人でまともに歩けないのに、ピアノだけはちゃんと弾けるのが凄いと素直に思った。
戦時中に疎開してた岡山で彼女が弾いていたピアノが残されていて、その昭和小学校でのピアノコンサート、コロナ禍での暮らしと教会での無観客演奏と配信、父と初めて日本に来た思い出の地・横浜でのステージ、23年3月パリでのコンサートなど、なかなか聴きごたえ有った。
67歳でCDデビューとか、凄い遅咲きなんだと知った。
岡山県の美袋駅は風情が有った。近いので機会が有れば行ってみたい。
フジコのスペルがFujikoでも FuzikoでもなくてFuzjkoなんだと知った。
感動した。本当の意味で泣ける良い映画とは。
高名なピアニストとして知っていたが、苦労してはる。記録映画の関係上真実のフジコ・ヘミングが写っている。海外旅行はしたくない派だが、フランスやドイツには行ってみたいと思った。17世紀の世界に入ってみたい。
フジコの指が最短距離の軌道を動き的確な音を出させる。
ピアノの組み立ても見事だった。
猫も犬も可愛かった。
ドイツ人の血が混ざってるのは戦時中は怖いよね。
でも、同盟国だ。
ノクターンを堪能した。暖かい音か冷たい音かは良く分からなかったけどボイトレに通っているから分かる彼女がピアニストだと。
エンディングちゃんと気を使ってフジコ・ヘミングのピアノじゃない。聞いた瞬間分かった。
涙が出た。
今頃は母親たちと抱きしめあっていることだろう。
あのピアニストさんの、最期の数年間の映像記録。 生い立ちや、かつて...
タイトルだけ、ちょっとザンネン…
フジコヘミングの世界
音楽を通して愛情を表現している人
フジコ・ヘミングは独特の経歴、個性的な人柄であることからも、その演奏の音もとても個性的という印象。残念ながらライブを拝見したことがないので断言はできないが、音は尖っていないように感じる。 今年になってからもインタビューなど受けられていたようなので、亡くなられたのはとても残念で、本作品を鑑賞。町の教会から、田舎の小学校、または交響楽団との共演と、その活動の場所はとても幅広く、でもどのようなシチュエーションでもご本人らしく、演奏されているように見える。恐らく、彼女の演奏を生で見た方は、何か特別なものを感じるのだと思う。それは技術とか上手い下手ではなく、彼女の生きざまや心の在りようが演奏に現れているから、多くの人の心をうごかすのだろうと、この映画を見て確信した。とてもチャーミングな方。そしてその音は優しく、穏やか。
単なる密着ドキュメンタリーのTVとは違う、一歩踏み込んだ彼女の世界が少し見えたような気がする、良い作品。 ライブを拝見したかった、とても残念です。
お父さんと終活の話し
普段クラシックは聴かない
音楽と色彩、そして癒やし
私はどちらかというとリスト、ショパンの色彩を感じさせる曲より、フーガ等構成を重んじるバッハの曲のほうが好みだったということもあって、フジコ・ヘミングのCDは、すみません。残念ながら一枚ももっていません。が、NHKの特集などで、その音楽を聴いていると、どこか惹かれるものを感じ、それが何故なのかよくわかりませんでしたが、それが本作をみてわかったような気がしました。
スクリーンに映し出されたのは、60歳代後半になって、成功してもなお続けている清貧ともいえるその生活ぶり、90歳を超えてなお1日も休まないそのストイックな練習風景でした。そして、彼女はこの作品で、日本で画家として生計をたてようとして失敗したハンサムな父のこと、ピアノ教師として父に貢いだ母のこと、混血として戦時中の日本で生きることを余儀なくされたこと、学生時代の恋愛のこと、聴力を失ってピアニストの道を一度絶たれたこと・・・そんな自身を形作ってきた様々な経験を訥々と話します。
つまり、母から受けついだ音楽家としての素養と、父から受け継いだ色彩で音楽を考える素養に、これでもかという様々な逆境が加わり、その逆境故に、音楽における色彩美と叙情美を、魂が切実に求め、長年にわたってそれがフジコの心の中で発酵し、指によって一音一音紡がれていったのだと思いました。バッハのフーガは宗教に淵源を持つが故の深い癒やしや慰めがありますが、フジコの演奏にはフジコの苦悩に淵源を持つ故の癒やしや慰めがあるように思えたのです。
リストのカンパネラのほか、フジコが最後に演奏したいと言っていた曲も含め、さまざまな名曲の演奏も、大画面で観ることができる優れた演奏映画でもあり、とてもよかったと思います。
ご冥福をお祈りします。
すごくよかったです
私はこの方知らなくて、亡くなったときに知りました。そのときのニュースでこの方の人生観とか生き方、そしてピアノの音色を知って、好きになって観に行きました。
生演奏はみることはできなかったけど、コンサートに来たみたい。ラ・カンパネラはやっぱり、出だしから心に響きます。
ピアノ演奏した後に、少し涙目になっているところが本当に美しくて、うるっときます。
しいていうならラストシーンがもう少し、違う演出だといいなとは思いましたのと、少し途中でどうしても飽きが来る時はありました。
そして最後に語った人生観、本当にカッコイイ、素敵。私もこんなふうに生きなければって思いました。
人の感性を揺さぶるバイブレーション!
素敵な夜をありがとう
もう明日は午前9時からの上映のみなので、21:40〜23:50のレイトショーで鑑賞しました。朝から観るよりも夜に観たい映画。
無事に終電で帰れました。
ぐっすり眠れて、いい夢見られそうです。
クラシックはまったくといってよいほど聞かないんですが、ちょっとだけ予習のつもりでベストアルバムCDを聴いてから観ました。
とてもステキな夜を過ごせました。
Fuzjko ちゃん、ありがとう。
ピュアで賢い貴女をうんと好きになりました❤️
演奏し終わった貴女の目はまだまだ満足してはないという不遜な目にも思え、恥ずかしさにドギマギする乙女のようでもあり。
下北沢、パリ、サンタモニカ、京都などなど優良物件をたくさんお持ち。
街の映像も素晴らしく、厳選されたインタビュー映像もとてもよい。
とくにパリ。
もっと前から知っていたらよかった
骨折には注意してほしかったなぁ。
でも、あなたの性格だと仕方なかったかもしれませんね。
そして、あなたの絵の素晴らしさをこの映画で教えて貰えてよかった。
ついでにと言ってはなんですが、養子にしてもらえたら、もっとよかった😎
ピアノなんか弾けないアタシが言うのもなんなんですが、ピアノってホントに素晴らしい楽器。
鍵盤を叩くのは打楽器の要素もありながら、響くのは弦。足のペダルは強弱とミュート。ただ、持ち運びが個人では無理。あなたの薬指と小指にとくに恋しちゃいました
それとアウトローの Fuzjko ちゃんが好き🤩
不遇のなんとかとかいうのやめてね。
もっともっと尊いものを彼女は持っているんだから。
フジコ・ヘミングとジブリと魔法
ミーハーな友達に連れられて誰のコンサートかよくわからないまま行ったサントリーホールで、フジコ・ヘミングが出てきた瞬間に勝手に涙が出てきたのを思い出した。
その後、初めて彼女のピアノを聴いて、たぶん2時間くらいあったけど、時間が止まってるような、息するのも忘れるほどにあっという間だったような、魔法のような時間を過ごした。
予告を見て、まさか恋愛メインのドキュメンタリーかとちょっと怪訝に思ってたけど、全然そんなことはなかった。
ちゃんとフルでカンパネラも黒鍵のエチュードも聴けた。なんて贅沢な時間。
晩年の彼女を改めて見ると、なんだかジブリ作品に出てくるおばあさんのようだった。
本人も気にしている大きな手、アングルによっては手だけ別人に見えるほど。
ふしくれだったその大きな手は、ミトジィを彷彿とさせる。
私がピアノで弾ける曲はきらきら星くらいのド素人だけど、真上からのアングルで見るとまるで撫でているかのようにラ・カンパネラを弾いている凄さに驚く。
ピアノってそんなに軽く触って音が出るんだっけ?と思うほどに。
CDで聴くと連弾してるかのように聴こえるこの曲を、こんな風に弾いていたのですね。
素人でも「あれ今の音違った?」と思う箇所もあったけど、ご本人も言ってたけど、そんなことはどうでもいい。
彼女のピアノだから。流れを、魂を揺さぶる勢いを止めないで弾ききってくれることが素晴らしいのだ。
まさか弟のウルフさんが先に亡くなるとは…
でも向こうでご家族や可愛がってきたワンちゃん猫ちゃんに会えたことでしょう。
カーネギーホールで演奏ができなかったのは残念ですが、きっと仕方ないわねと静かに笑われるのでしょう。
亡くなった後にNHKでやってたドキュメンタリーより、こっちのほうが格段に良かった。テレビと映画の違いですな。
フジコさん、今までたくさんの素敵な演奏をありがとう。
ご冥福を心よりお祈りいたします。
近所に公開されている劇場がなく新宿で鑑賞しました。 ピアノの演奏の...
良質の作品、ですが・・・・
1人の芸術家を追ったドキュメンタリーとして、落ち着いていて音も良く素晴らしいと思います。
ただし、このピアニストが何のバイアスも無く素晴らしいかと言えば疑問を感じざるを得ません。正直な感想を書きます。
特に晩年の演奏はほころびが多く、いったいなんなんでしょう?
見た目のインパクトが凄いので演奏水準以上にビジュアル要素が大きなバイアスになっていませんか?
眼をつむって晩年のCDを聴いていますが、歴史に名を刻むような演奏ではないと感じました。
以上はあくまで個人の感想ですので、気分を害した方々にお詫びします。
お許しください。
それから「魂の演奏家」というキャッチフレーズがありましたが、魂を入れない芸術家なんて存在するのでしょうか?
魂の入った演奏とは
自分の音色
リストのラ・カンパネラはフジコ・ヘミング氏が弾くと正に鐘の音のようでクラシックあんまし好きじゃないけどよく聴いていた
確か昔菅野美穂主演で母役が十朱幸代のドラマを見た えらく厳しいお母様で母娘関係問題有りそうだと感じたのを覚えている そして一躍有名になったのは母の死後だった 母のスパルタあってこそだろうけど、一流にはやはり一歩間違えれば毒親みたいな人が不可欠なのかな
あちらこちらにお家があるのは羨ましい、 家族やらペットやらは某TV局のファミリーヒストリーみたいだった
時代はデジタルでも人間はやはりその人のオリジナルな音色に惹かれるのだと思う。苦難も多かったのだろうけど良いピアノ人生 そして日々の練習は裏切らないのだと改めて思った(彼女のテクに関しては賛否両論あるみたいですが御年90!)
まだまだコロナ禍描く映画が絶えない...
生命についてのドキュメンタリーのようでもあり
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