「罪悪感からうまれる幻覚」NOCEBO ノセボ 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
罪悪感からうまれる幻覚
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序盤は主人公がショーの途中にも関わらずかかってきた電話に対し伝えられた内容に呆然としていたところをノミだらけのドーベルマンが入ってきて主人公に近づいたことにより、ドーベルマンに寄生するノミに噛まれてしまってからの、主人公の葛藤が始まる。
フィリピン人の家政婦が出てきて、フィリピンの伝統の民間療法を受けることにより、主人公の抱えていた問題が少しずつ解消してゆく。
が、このフィリピン人の家政婦にある企みが。
実は主人公がデザリングするブランドの製造工場がフィリピンにあり、デザインの盗用を防ぐために半ば監獄に近い鍵がかかった工場内で起きた電気ショートによる火災で、鍵がかかった環境だからこそ多くの方が逃げ遅れ亡くなった、実はこれが序盤に出てきた"複数の遺体"につながるわけでフィリピン人の家政婦は従業員の一人で火災により娘を亡くしてしまった。
その怒りが、工場に鍵をつけるよう発案した主人公に向けられたってわけだが、エンドは自らの体内に入り込んだ"もの"と自らの死を立ち会った主人公の娘にうつすことでしがらみを断つことに成功するという内容。
因みにドーベルマンは黄泉の世界からやってきた"この世のものではない"ものを具現化するためには設定として良かったと思いますし、主人公の女性が悩む内容は仕事じゃなく、自らの判断で下したことにより多大な犠牲が生じたことによる罪悪感から幻覚をみるようになる、納得のいく展開で良かったと思います👏
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