怪獣ヤロウ!のレビュー・感想・評価
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ぐんぴぃファン向け(もうちょっとキモくてもよかった)
バキ童チャンネルファンとして初日に鑑賞。
親の顔より見た予告編。予告編の視聴時間を合計すると本編の上映時間を上回っているかもしれない。予告編で使われたシーンが流れるたびに、なぜか伏線回収された気分になり、自然と笑みがこぼれる。
見所は?と問われるならば、劇中劇で暴れ回るぐんぴぃのシーン一択。高画質で撮影され、CGで増強されたぐんぴぃを巨大スクリーンで見れるのは素晴らしい。
しかしながら、難点を言うと、そこに至るまではややコミカルな劇といった具合で、お馬鹿に振り切っているわけでもなく、かといってクライマックスとの対比になるような真面目映画のフリをしているわけでもないので、やるならどちらかに振り切ってほしかった。もうちょっとキモくてもよかった。まあ、ご当地映画という側面があるので、ちょっとお行儀の良くなければいけなかったのだろう。
クライマックス以外で楽しめるシーンとしては…
・ちょくちょく登場するタイタン芸人
・清水ミチコの演じる市長にふんわり漂う小池百合子フレーバー。もっと露骨にやってほしかったが、製作総指揮・太田光代なので、そこはバランス取ったのだろう。
・市長の秘書役である菅井友香のほっこり感。劇中劇でのコスプレシーンは、もしこの映画がYouTube動画であれば「リプレイ回数が多い部分」に間違いなく含まれる。彼女のファンなら見て損はない。なお、元アイドルの起用に難色を示す人でも、この配役は本人のキャラクター(上品だが抜けているところがあり、イジラレOKなところ)とも合っていて悪くない。
といった感じなのだが、いずれも居酒屋で言うと、ちゃんとしたメニューというよりお通しくらいのあっさりとした分量なので、少し物足りない。
ご当地映画・バキ童・怪獣映画という、これまでに誰も掛け合わせたことのない食材を低予算で煮込んだ作品なのだが、結果としては成功・失敗のいずれでもない出来だと思う。料理全体としては仕上がりは微妙だが、バキ童という具材目的で食べるならOK
ご当地映画でも怪獣映画でもなく、まあ、お笑い映画。残念だけど正直、それほど面白くはない。
関市は刃物の町、ということは知っていたが、新潟県と勘違いしていた。すいません。同じ一文字の燕市と混同していたみたい。
さて、監督はインタビューで、ご当地映画の枠を怪獣映画でぶっ壊す、てなことを言ってるけど、ご当地怪獣映画ってフツーにありそうだから。円谷プロ監修で怪獣映画つくりに青春をついやす地方公務員の姿を描く。主役は田中圭。いかにもありそうでしょ。今思いついたんだが。
この作品は、ご当地映画を怪獣映画にすり替える試みを面白おかしく描いている。いわばパロディのパロディ。多重構造なのです。でも全ては笑いに直結する方に向かい、結局はお笑い映画が出来ました!っていう感じ。さすが製作総指揮 太田光代。
もちろん別にそれは構わない。大いに笑えれば。だけど全般にスベリぎみ。監督の関市への愛は感じられたけどね。
面白くない理由はいろいろあるだろうけど役者について言えば以下の3点。
まず、三戸なつめさん。貴女はコメディエンヌの才能は全くありません。
ついで清水ミチコさん。いつもながらの怪演。高山市の出身で岐阜県では超有名人の貴女が映画に出演した意味合いはとても大きいのだろうけど、アクが強すぎてこの作品には合ってません。
そして主役のぐんぴぃ。最後に裸になるところ、監督は「体の震えと脂肪の動きは全く想定外。人類史上誰も見たことのない映像が撮れた」と大絶賛しているが、そうか〜?正直期待外れ。当該シーンも含めもっとケタ違いの暴れ方を予想していたのに。ご当地とか怪獣とか市役所とかの設定に小さくまとまって個性が死んでしまっているんじゃないですか?
ご当地映画を作りながら、ご当地映画を映画をディスる展開は面白いと思った
2025.2.6 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(80分、G)
特撮好きの地方公務員がご当地映画の監督を務める様子を描いたコメディ映画
監督&脚本は八木潤一郎
物語の舞台は、岐阜県の関市
市役所観光課の職員として働いている山田一郎(ぐんぴぃ、中学時代:甘南備和明)は、中学時代に文化祭で特撮映画を披露したが、同級生からは笑われて恥をかいてしまった
だが、桝井先生(田中要次)だけは彼に優しく声を掛け、「好きなことをやり続けなさい」と励ました
その夢を抱えて成長するものの、結局は夢半ばで終わり、今では市長(清水ミチコ)に叱責されるだけの毎日を過ごしていた
ある日のこと、突然市長が「ご当地映画を作る」と言い出してしまう
先輩職員の武藤(手塚とおる)、後輩職員の古川(水戸なつめ)を含めた3人はそのプロジェクトに組み込まれ、プロデューサーは市長の秘書である吉田(菅井友香)が務めることになった
ようやく映画が撮れると思い、怪獣映画の企画書を出すものの、脚本は市長が書いたものがゴリ押しされて、ベッタベタな「ご当地映画」を作るハメになったのである
映画は、市長の命令に逆らえない観光課がオーディションを開催し、一般人男性(平野宏周)を主役に据えた映画を撮り始めていく様子が描かれていく
怪獣映画ではなくとも映画監督には間違いなく、母(岩井久美子)の励ましもあって、順調に撮れ高を集めていくことになった
そしてスケジュールも折り返しに差し掛かったところで事故が起きてしまう
それは、動画の編集中に市長の電話を受けた吉田が、パソコンにコーヒーをぶちまけてしまい、データが全部飛んでしまったのである
翌日には近隣の市町村からお偉いさんが撮影現場の視察に来るとのことで、どうしようもないと思われた
だが、山田は諦めず、伝説の特撮監督・本多(麿赤兒)の協力を得て、特撮映画のセッティングを始めてしまうのである
物語は、無理やり怪獣映画を作って、有無を言わせぬ感じで市長を巻き込んでいく様子が描かれていく
本多の言う「怪獣は怒りだ」と言う至言があり、それを体現する形になっていて、市庁舎を刀で一刀両断する展開になっていく
市民にはウケが良く、それを自分の功績にしたい市長が流されていくのだが、このあたりの扱いが非常にうまいなあと思った
主演はお笑い芸人さん(YouTuber?)とのことで、普段そう言ったテレビを見ないので存じていなかったが、脱衣関連は彼のネタなのかなと思った
だが、それ以上に元アイドルが怪獣の着ぐるみを着たりとか、悪の権化のコスプレをしてノリノリで演技をしていたりするのを見ると、色々と攻めていてかつ楽しそうに映画を撮ったんだろうなあと言うのがわかって嬉しい
劇中映画のクオリティはそこまで高くないが、ほぼ素人が作った画としては及第点で、地域住民が手助けをして作った感がよくできていて、地域ぐるみでこの映画に取り組んだんだろうなあと思った
いずれにせよ、内輪ネタが満載の映画なのでだが、他地域でも問題なく見られる内容になっていた
無難なご当地映画を揶揄しているところも面白いし、いかにも役所の人が作りそうなラインを維持しているのも面白い
パンフレットも意外と豪華だが、部数が少なめなので割高な感じがするけど、販促にも力を入れているみたいなので、お布施として購入するのはアリなのかなあと思った
地方自治体の観光PRと怪獣映画のコラボが上手く融合していて「なんだ面白いじゃん」な作品
怪獣映画に愛を感じる作品、タイタンの芸人出まくり
岐阜県の関市なんてほぼ知らないと思うので
地方自治体をフィーチャーするのは
今後もどんどん進んで欲しい
ふるさと2025の作りが新鮮で
提供の差し込みとかキャプションとか
映画というより動画っぽい作りで
違和感無く見れるから不思議
ただ、怪獣映画好きな人にはちょっと物足りない
やっぱ人が入るならキッチリ動いて欲しいし
精細なジオラマは派手に壊れて欲しいし
本物の火薬使って爆発して欲しい!!笑
岡田斗司夫に天下取るって言われたバキ童ぐんぴぃ
チェイサーゲームで日本よりアジアで大人気の菅井友香
手塚とおるに三戸なつめ、丁度いい感じにB級感を醸し出してるし
たぶん地元の企業に協賛して頂いているのもイイ感じ
超大作でもないし
有名俳優だらけでもないけれど
こういう映画なくならないで欲しい
そこに(ジャンルに対する)愛はあるんか?
「ご当地映画作りを命じられたぐんぴぃ演じる市職員がかねてから夢だった怪獣映画制作に取り組む」
ってコンセプトを聞いて全体的にチープでも怪獣映画愛に溢れた愛すべき作品なんじゃないかとけっこう期待して観に行ったんですが…
監督、別に怪獣映画作りとか好きじゃねぇだろ!
中学生の時に自主制作した怪獣映画を文化祭で披露したら皆に笑われた苦い経験を持つ観光課の職員にご当地映画で再度怪獣映画を作れるチャンスが巡ってくる。
ここまではいいですよ
でもそんな人間なら「また怪獣映画を作れるならこんな事もあんな事もやってみたい。中学生の時には出来なかった理想の怪獣を細かいディテールで作ってみたい!」とかのこだわりや怪獣愛が溢れてるんじゃねぇの?と思えるんですが割とそんな事はなく、ご当地映画として地域の人達に協賛を取り付ける描写はしつこくあれど怪獣映画作り自体の描写は非常にアッサリ。
ぐんぴぃ演じる市職員も怪獣映画を撮りたいとは言ってるものの、具体的なこだわりやアイデアを発揮するでなく、映画作りを手伝ってくれる往年の怪獣映画監督の言われるままに動くだけ。
挙げ句、破損した怪獣キグルミを修復するために奔走する描写もなく「怪獣のキグルミが用意出来ない!でも怪獣は怒りをぶつければいいんだ。だから生身の怒れるぐんぴぃが怪獣として画面に写ればいいんだ!」って…
これ最初から生身のぐんぴぃが怪獣として暴れるってのをやりたかっただけだな。
で、監督自身そこに至るまでの怪獣映画作りのプロセスには何のこだわりもねぇのな。
期待した俺が馬鹿でした。
あと完成したご当地怪獣映画を観た地域の人達がブリーフ姿の怪獣ぐんぴぃがすっ転んで屁をこく場面に爆笑するってシーン。
普通に薄ら寒いうえに「田舎の純朴な人達はこうゆので笑うでしょ」って舐めた考えが透けて見えるのでああ言うのは本当に止めた方がいいですよ。
いい歳したオッサンのアツい青春映画
丁寧な良い映画
映画作りに奮闘する市の観光課のメンバーを描いた映画愛溢れる作品。 本年度ベスト級。
FirstDayと言うこともあってなのか集客率はほぼ100%
こんな体験は久し振り(笑)
笑える映画と思いきや感動する作品だった。
岐阜県関市の市役所のお話。
市長(清水ミチコさん)から市のPR用のご当地映画の制作を指示された、観光課で働く山田を中心とした同じ課の武藤と古川。
秘書課の吉川をプロデューサーとして作品を作り上げて行くストーリー。
観光課の山田。
子供の頃に怪獣映画を作り学校で上映するも、皆の笑い者にされ映画作りを封印。
そんな山田が市長から映画作成を指示され、再び映画作りに目覚めて行く感じ。
山田が市長に怪獣映画で関市をアピールしようと提案するも却下され、無難な映画を作る事に。
そんな中、あるトラブルが発生。
急遽、山田が怪獣映画を作り市民を前に上映すると大反響。
斬新な事を嫌い、無難な事だけ行う家系に育った市長。
そんな市長にも隠された過去があった事が解った時が胸熱だった。
序盤はB級映画感が満載だったけど少しづつ作品にのめり込んで行った感じ。
怪獣映画なんだけど、しっかりと関市をアピールしているのが最高に笑えた!
ラストは感動で涙が流れたのは想定外。
山田を演じたグンピィさんのキャラが濃い!笑
秘書課の吉田を演じた方が美しい!
調べたら元櫻坂46の菅井友香さんって方でした( ´∀`)
ぐんぴぃじゃないとダメな映画
作品そのものが“ご当地怪獣映画”として成立している面白さ
岐阜県関市の市役所に勤める観光課職員の山田は、市長からの命で“ご当地映画”を製作することに。やがて事態は、山田が兼ねてから抱いていた〈怪獣映画〉製作の夢へと向かって行く。
監督は、芸能事務所タイタンのマネージャー業も行っている八木順一朗。
主人公山田には、コンビ芸人「春とヒコーキ」のボケ担当、更にYouTuberとしてチャンネル登録者数180万人超(2025年2月1日現在)を誇る『バキ童チャンネル【ぐんぴぃ】』のメンバーである“ぐんぴぃ”が映画初出演&初主演。
共演には元欅坂46・櫻坂46の菅井友香をはじめ、手塚とおる、田中要次、清水ミチコとベテラン勢も参加。更に、「春とヒコーキ」や監督の所属するタイタンから、様々な芸人達もゲスト出演。
私自身が、まだチャンネル登録者数10万人程度の頃からのファン(ぐんぴぃさんが自身の人生を語る動画)であり、同じ童貞(現在31歳)として「あまりにも有名になってしまったが為、寧ろ童貞を捨てられなくなった」という思い十字架を背負って生きるぐんぴぃさんを“心の師匠”と仰いでいるだけに、観に行かないわけにはいかなかった作品。
また、監督の八木順一朗氏は、かつてバキ童チャンネルの「『ゴジラ』について語る回」にて、怪獣映画に対する愛の深さが見え、そんな八木監督がどんな怪獣映画を作り上げるのか楽しみでもあった。タイトルロゴや予告編の作りからも、東宝特撮、特に平成ゴジラシリーズへの愛が溢れていたのもポイントが高かった。
舞台は岐阜県関市。怪獣映画好きの中学生・山田少年は、自身が製作した手作りの怪獣映画を学校にて上映するも、不出来な作品を生徒達に笑われてしまう。しかし、恩師である桝井(田中要次)だけは、彼の作品を評価し「お前の怪獣で、全てぶっ壊すんや!」と叱咤激励する。
時は過ぎ、市役所の観光課に勤めるようになった山田(ぐんぴぃ)は、昔の情熱をすっかり忘れ、やりたい事を見出せない日々が続いていた。
ある日、市長(清水ミチコ)の命で地域活性化を図る“ご当地映画”製作をする事になり、上司の武藤(手塚とおる)や後輩の古川(三戸なつめ)に加え、市長の秘書である吉田(菅井友香)と共に映画製作に励む。しかし、凡庸なご当地映画の製作を進める中で、次第に山田の中には「これでいいのだろうか?」という疑問が募ってゆく。
映画製作も折り返し地点を過ぎた深夜、突如として吉田から連絡が入る。それは、吉田の些細なミスによって、製作していた映画のデータを全て失ってしまったというものだった。
残り少ない予算と製作期間。追い詰められた山田は、怪獣映画製作の伝説的人物・本多英二(麿赤兒)との出会いもあって決意する。
「「「ヨシっ! 怪獣やろうッ!」」」
まさに本作そのものが、“地域活性化を図るご当地映画映画”になっているという作りが面白い。監督の故郷である岐阜県関市の伝統(鵜飼や刀)と対照的な現状(シャッター街)という明暗どちらも映し出す正直な姿勢に、地域に対する愛情が感じられた。クライマックスで山田自身が怪獣として登場し、大映の『大魔神』を彷彿とさせる暴れっぷりを披露するという仕掛けも面白い。
また、主演のぐんぴぃさんのハマりっぷりが素晴らしく、映画初出演とは思えない演技(俳優としてのドラマ出演経験があるとはいえ)には驚かされた。このあたりは、芸人としてコントも行うスタンスが活きている面もあるのかも知れない。更に、ぐんぴぃさんがネットミームとしてバズるキッカケとなった2019年の街頭インタビューもパロディするというのはクスリとさせられた。相方である土岡哲朗さんの一瞬ながらも印象的なゲスト出演(顰めっ面のはずなのに、感情を失くしたサイコパスな表情)も最高だった。
吉田役の菅井友香は、他のキャストと比較すると演技力には劣るが、ヒロインらしい可愛さを振り撒きつつ市長の秘書として苦労させられる姿は魅力的だった。途中披露されるニットセーター姿は、申し訳ないが男性としてどうしても胸に目が行ってしまう。
ベテラン俳優としては、武藤役の手塚とおるの出演が、同じ怪獣映画ファンとしては嬉しい。何せ同氏は、平成ガメラ3部作の『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』(1999)や『シン・ゴジラ』(2016)に出演していたのだから。そのキャスティングにも、監督の怪獣映画愛が溢れているように感じられた。
しかし、肝心の怪獣映画としてメインになるはずの〈怪獣〉の造形が今一つなのは、予算や時間の都合を抜きにしても頂けない。特に、冒頭で山田少年が撮ったオリジナル怪獣映画『大怪獣セキラ』のクオリティは、「中学生でももう少しクオリティの高い怪獣にするだろう」という違和感があった。ダンボールで作るにしても、色塗りは勿論、顔の造形や背鰭、尻尾の作りまでもっと拘れる箇所は幾らでもあったはずだ。これについては、パンフレットでも平成ガメラ3部作の金子修介監督と八木監督との対談にて、金子監督が歯に衣着せぬ鋭い指摘をしていた。
この怪獣の造形に拘るからこそ(何なら、およそ中学生のクオリティとは思えない出来でも良いくらいだ)、学芸会で渾身の一作をバカにされたという辛い経験の重さ、それをクライマックスで山田が怪獣としてそのまま出演する(=芸人ぐんぴぃが暴れ回るという仕掛けの面白さ)事で、剥き出しの感情を爆発させてリベンジを果たすというカタルシスも増すと思うのだ。
作品として表現したい【やりたい事をやる】というテーマが明確に示されているだけに、この部分に力を注ぎ切れていないのは、かなりのマイナスポイントなのは間違いない。
監督の怪獣映画愛、地元愛を下地に、芸人ぐんぴぃのコミカルさや演技力にフォーカスし、作品それ自体が一種のご当地映画になるという構図の面白さは評価したい。しかし、だからこそ怪獣の着ぐるみ造形には、もっと情熱と工夫を注いで欲しかった。監督念願の一作が、まさにクオリティまでご当地映画のそれになってしまっているのは皮肉な話だろう。
市役所職員がご当地映画として怪獣映画を作る
...というストーリーだけど、この映画自体が岐阜県関市のご当地映画になっている、という二重構造。
(ここまでは解説にも書いてあるので、ネタバレじゃないですよね)
というか、実際には関市のご当地映画に怪獣映画マニアが暴走するストーリーを盛り込んだ、というのが実態か?
そのため、映画自体が素人クオリティで十分、とでも言いたげな低予算、そこそこクオリティ、の作品となったのかも。低予算の自主製作映画の中で快作、秀作が脚光を浴びている昨今ですが(◯◯トリッパーとか)、そういう流れの列に加えるべき名作ではない、という印象です。
岐阜県関市も、主演の人気芸人(らしい)ぐんぴぃ氏も全く知識ゼロで鑑賞。田中要次さんが渋い存在感を示し、清水ミチコさん、手塚とおるさんがキャスティング通りの手堅い演技をされていた感じですが、それ以外の目立った印象は残念ながら特になく...。
怪獣映画かどうかはさておき、映画で町おこしするなら、町おこしにフォーカスして大人が真面目に頑張る姿を描くほうが納得感が出るし、ただシャッター街を背景にロケをする、というのは意味不明かと。
あるいは、町おこしなんかに興味がなく、ただ怪獣オタクが怪獣映画を撮りたいだけなら、逆に、彼の怪獣(映画)愛の起源とか深さにフォーカスして欲しかった。
それは低予算だとか、出演者の演技力がどうだとかと関係ない映画の根幹部分で、製作者が何を描きたいかの問題ですよね。(勿論、撮影や演技が優れていればそこの説得力が更に増すことにはなりますが)
という訳で、通り一遍のご当地映画感と、関市って結構閑散としてるんですね、の印象だけが強く残る結果に。協力したご当地企業、市民の皆さん、大丈夫ですか?
怪獣といえば、「大怪獣のあと◯◯◯」(自分の映画体験の中でダントツのワースト1位)を思い出します。一応フォローしますが、あれに比べたら本作は100倍面白いです。途中で席を立とうとは思わなかったし、テンポは良くて最後まで飽きずに楽しめました。
異色のご当地映画で爪痕を残す
予告は目にしなかったのですが、劇場内の昭和レトロなインパクトのあるポスターに惹かれて、公開2日目に鑑賞してきました。かなりマイナーなB級作品と思っていたのですが、客席が8割ほど埋まる大盛況で超ビックリ!後で知ったのですが、主演の方はYouTubeでも人気を誇るお笑い芸人らしく、この客入りも納得です。
ストーリーは、岐阜県関市の観光課に勤めながらも、全く冴えない山田一郎が、市長から地元をPRするご当地映画の製作を命じられ、ありふれたご当地映画づくりとはいえ、それなりに前向きに取り組んでいたものの、同僚の不注意により撮影データを消失してしまい、この機に乗じて山田は、かねてからの夢であった怪獣映画のコンセプトを取り入れ、全く新しいご当地映画を作っていくというもの。
それほど期待していなかったのですが、単純でわかりやすくておもしろかったです。最近たくさん製作されているご当地映画の中でも、異色のアプローチでしっかりと爪痕を残した印象です。
ストーリー的にも、関市の観光振興に絡めて、山田の夢を叶える構図がなにげに熱いです。彼の思いに心を動かされ、観光課が一丸となり、地元企業の協賛を得て、市民に支持されていく流れは、予想の範囲内とはいえ、なかなか熱いものがあります。こういう素朴な情熱が人々の心を結びつけていくというのは、それだけで揺さぶられます。終盤は、思わず目頭が熱くなってしまいました。
昭和の特撮は大好きなので、劇中の「本多英二」からすぐに本多猪四郎さんと円谷英二さんを連想してワクワクして、彼の倉庫に狂喜する山田に大共感です。できれば、本多さん絡みで、もっともっとかつての特撮技樹を堪能させてほしかったし、そこに近年主流のVFXをなじませていく過程も見せてほしかったです。
こんな感じで、そこそこ満足感の得られる作品ではあったのですが、果たしてこれで関市の観光振興に貢献できたのかは疑問です。関市役所ばかりが目立つ構成でしたが、関市の魅力をもっと伝えなくてよかったのかと、他人事ながらちょっと心配してしまいます。
主演はぐんぴぃさんで、文字通り体を張って作品を盛り上げています。脇を固めるのは、菅井友香さん、手塚とおるさん、三戸なつめさん、平山浩行さん、田中要次さん、麿赤兒さん、清水ミチコさん、武井壮さんら。中でも、清水ミチコさんの態度と顔面アップの圧の強さはなかなかだったので、山田の次回作は市長主演の「怪獣セキラ」でお願いします。
全体的に安っぽいけども
本作自体が関市のご当地映画だったのかぁ
自主映画っぽいつくりで、とにかく演技がわざとらしいというか大袈裟なので、
本作そのものが岐阜県関市のご当地映画なんだなぁと思いました。
とは言え、俳優陣のみなさんの演技は面白くみれましたし(特に田中要次さんがよかった)、
映画内映画もなかなか良いアイディアだと思いましたし、
80分でサクッと鑑賞できるのも良かったです。
関市役所をぶった斬る演出は面白かったけれど、
よく地元が許可したな〜ということに感心しました。インパクトはありましたね。
本作を観たからといって、関市の観光客が速攻で増えるということにはならないでしょうが、
関市の認知度Upにはつながったように思いますね。
見逃すと気になっていたと思うので、観て良かったです。
こんなので関市のPRになるのだろうか
岐阜県関市の中学生・山田一郎は怪獣映画を作り校内で上映したが評判は散々だった。
20年後、山田は関市役所の観光課に勤めていたが、何をやってもうまくいかず、毎日を淡々と過ごしていた。ある日、彼は市長から地元を盛りあげるため、ご当地映画の製作を命じられた。刀鍛冶、鵜飼など関市のふるさと自慢を盛り込んだ市長の脚本でご当地映画を作ることになったが、制作半ばでプロデューサーの吉田がそれまでの撮影データを誤って消してしまった。吉田から相談を受けた山田は、かねて夢であった怪獣映画の製作を決意したが、さてどうなる、という話。
コメディらしいが、主演もパッとせず、笑えるところはほとんど無かった。
ストーリーも映像も安っぽいし、関市の良さを感じることはできなかった。
この作品を観て、関市に行ってみたいと思うのだろうか?
良かったのはプロデューサーに任命された秘書課の吉田役の菅井友香くらい。三戸なつめはなんか劣化したような気がした。
市長役の清水ミチコは、まぁ居そうなタイプかな。悪くはなかった。
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