「ぐんぴぃに泣かされるとは」怪獣ヤロウ! 餅太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
ぐんぴぃに泣かされるとは
普通の人たちは泣かないようなシーンで泣いてしまった。
中高と卒業後少しの間、北海道の小さな町・室蘭で仲間たちと自主映画を作っていた。
その時の楽しさや様々な苦労などがフラッシュバックして、なんだか泣いてしまった。
ぐんぴぃの、あの頃の燻りを抱えた市役所職員の演技が抜群に良くて、今の燻っている自分に重ねてしまい色んなところで泣いてしまった。
若い頃自主映画作ってて今は違う道を選んだ人なら、この映画の独特なフックに見事ハマってしまうのではないだろうか。
いや自分だけかな。
ちなみに自分が自主映画作りに参加していた時の監督(同級生)は今や特撮界に名を轟かせる有名監督になっている。
そういう「夢を諦めずに大成する」というモデルケースとの対比があってか、めちゃくちゃ泣けた。
ぐんぴぃがこんなに演技が出来るとは思わなくて、なぜだかとても得した気分になった。
病院が占拠される某ドラマでも脇役として出ていたが、今作ではキッチリと主役として輝いていた。
この作品自体が既に関市のご当地映画になっているような作りでとても面白かった。
手塚とおるさんも好きな俳優で典型的な上に逆らえない役人の感じがとてもハマっていて、後半のそういう典型の型を破るシーンにはグッときた。
自分としては価値ある視聴だった。
また自主映画作りに参加したくなった。
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